生成AI

最終更新日:2024/06/04
三井住友海上とNECは、事故対応業務における顧客との通話内容を自動でテキスト化し、生成AIで文章を要約するシステムを開発しました。
このAIニュースのポイント
三井住友海上火災保険株式会社と日本電気株式会社は、事故対応業務における顧客との通話内容を自動でテキスト化し、生成AIで要約するシステムを開発しました。両社は、最先端の生成AI技術を活用することで、業務プロセスを変革し、生産性の向上と新たな提供価値の創造に取り組みます。
三井住友海上の事故対応業務では、一貫性のあるサービスを提供するため、事故関係者との通話内容を経過記録として書き起こし、損害サービスシステムに登録しています。
しかし、この作業には多くの時間がかかり、顧客に寄り添った迅速かつ丁寧な対応や、事故対応以外の新たな価値提供に時間を割けないという課題がありました。
今回導入されるシステムは、NEC独自の音声認識技術を活用した「NEC Enhanced Speech Analysis 」を利用し、話し手の識別と、事故対応に頻出する専門用語の学習により、高精度なテキストを作成することが可能です。
要約には「Azure OpenAI Service」を利用し、テキスト化された通話内容を素早く生成。担当者が内容を確認した上で、「BRIDGE」に登録します。顧客対応をより充実させ、事故対応の品質向上に繋げます。
一部の保険金支払センターでは、このシステムをすでに先行導入しており、2024年内には全国の保険金支払センターでの利用開始を目指します。
また、三井住友海上は、NECが顧客とともに生成AIの活用を促進する「NEC Generative AI Advanced Customer Program」に参画しており、本プログラムを通じて、より損害保険業界に特化したLLMの導入も検討していきます。
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