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最終更新日:2026/06/15
Gemini Canvasとは?
業務でAIを活用しているけれど、AIと壁打ちした後別画面で作業をするのがわずらわしく、一元化できないか悩んでいる人はいませんか?
近年、企業では働き方改革の推進とともに、現場にはさらなる業務効率化が求められています。AIを活用する場合でも、成果を上げるまでの期間をできるだけ短縮することが重要です。
この記事では、AIとの対話と業務作業を同時進行したい人におすすめしたいGemini Canvasについて詳しく解説します。
※本記事で紹介する「Canvas」は、Googleの生成AI「Gemini」に搭載された「Gemini Canvas」を指します。
OpenAIの「ChatGPT」にも同名の「Canvas」機能があるため混同しやすいですが、提供元や連携先、得意領域が異なります。

Gemini Canvasとは、Googleの生成AI「Gemini」に搭載された作業用ワークスペース機能です。Geminiと対話しながら、文章作成やコード編集をリアルタイムで進められます。
今までAIと対話しながら資料・文章・コードなどを作成する場合、それぞれのツールを別で立ち上げ、タブを切り替えて作業する必要がありました。
しかしGemini Canvasを活用するとそのような切り替えの必要がなく、1つの画面でGeminiと対話しながら作業を進められます。
またChatGPTのCanvas機能やNotion AIなどと似ていますが、Googleサービスならではの連携性の高さが強みです。
Gemini Canvasは今まで見逃されがちだった「切り替え」という小さな時間の積み重ねを省くことができる、業務効率化に適したツールだと言えるでしょう。
Gemini Canvasと混同しやすい機能に「動的ビュー(Dynamic View)」があります。両者は似ていますが、役割が異なります。
動的ビューは、ユーザーの質問に応じてGeminiがその場で専用のインタラクティブなUIを自動生成する機能です。2025年11月に発表された「Generative UI(生成UI)」の一部で、最新モデルGemini 3の推論・コーディング能力を活用しています。
一方Gemini Canvasは、文章やコードを自分で編集・修正しながら成果物を作り込むための作業スペースです。
つまり動的ビューは「AIが提示する体験・理解」、Canvasは「ユーザーが手を加える制作・編集」に向いていると整理できます。
| 比較項目 | Gemini Canvas | 動的ビュー(Dynamic View) |
|---|---|---|
| 主な役割 | 成果物の制作・編集 | 回答の体験・理解 |
| 使い方 | 文章・コードを編集して作り込む | 質問に応じた専用UIを自動生成する |
| 提供状況 | 無料を含む全ユーザーが利用可能 | 試験運用(Labs)/PC版のウェブアプリのみ |
※動的ビューは執筆時点で試験運用中の機能のため、提供状況は今後変わる可能性があります。
参考:Google Japan Blog「Gemini 3:Geminiアプリにさらに進化したスマートな新機能が登場」

Gemini Canvasには多岐に渡る機能がありますが、その中から業務効率化に役立つ主な機能を5つご紹介します。
Gemini Canvasは文章やコードを作成・改善・共有しやすくするために設計された、Geminiの新しい対話型作業スペースです。
そのため文章を作成したい時は、Gemini Canvas上で下書きを作成するとGeminiが文章の内容を確認して、改善点をフィードバックしてくれます。
プロのライターでも、一度書いただけでは目的に合った文章を誤字脱字なく望ましい構成で仕上げることは簡単ではありません。これは自分の文章を客観的に評価するのが難しいためです。
しかし、Gemini Canvasでは対話を通じて改善点が提示されるため、自分だけでは気づきにくい観点も補えます。
どこを改善すればよいかを具体的に指摘してくれるため、書き手が主観に引きずられず、適切に文章の構成や表現を調整できます。
またGemini Canvasで作成した文章は1クリックでGoogleドキュメントに書き出せるため、他の人と共同編集したり、完成した文章を共有したりすることも簡単にできます。
Gemini Canvasは業務であまり時間がかけられない中でも効率よく文章の品質を向上させたい人にぴったりのツールだと言えるでしょう。
Gemini Canvasは、プログラムの生成から修正までを1つの画面上で一括して管理できます。
例えばWebアプリやゲームなどの開発に携わる人の場合、自分のアイデアを試作したいけれど、限られた業務時間内に行わなければならない場合があるでしょう。
Gemini Canvas上では、HTMLやReactなどのコードをGeminiに生成してもらいそのままプレビュー表示することができます。
そのため、見た目や動作をすぐに確認でき、修正したい場合それもすぐにプレビューに反映させられるのです。
また作成したプログラムは他の人とも共有できます。Gemini Canvasはクリエイティブなアイデアを効率よく形にしたい人におすすめのツールだと言えるでしょう。
Gemini Canvasでは、2025年5月より任意の分野のクイズを自動生成できる機能が追加されました。
関連するドキュメントをアップロードしたり、プロンプトで指示を出したりするだけで簡単に生成が可能です。
企業においては、研修時などに対象者の理解度を確認するための設問作成などに利用すると、資料作成をより効率化できるでしょう。
解答にはすぐにフィードバックと追加情報が提供されるため、受講者はリアルタイムで学習効果を高めることができます。
またクイズを終了すると、総合スコア、正答率の詳細、改善が必要な分野と復習した方がよい分野に関する分析情報も表示できるため、効率良く学びを深められるのです。
Gemini Canvasは、従業員を効率よくスキルアップさせたい企業におすすめのツールだと言えるでしょう。
Gemini Canvasは、文章やコードだけでなくビジュアル資料の作成にも対応しています。インフォグラフィックや図解、タイムラインなどを生成し、Webページのような形で表示できます。
調査結果や手順を伝えるとき、テキストだけよりも視覚的に整理した方が伝わりやすい場面があります。
Canvasなら、デザインの専門知識がなくてもプロンプトで指示するだけで、見やすいビジュアル資料の下書きを作成できます。
企画の概要説明や社内共有用の資料など、短時間で形にしたい場面で役立つでしょう。
Gemini Canvasは、Deep Researchで作成したレポートを別の形式に変換できます。
Deep Researchで調査が完了すると、Canvasの右上に「作成」ボタンが表示されます。ボタンを押すと、Webページ・インフォグラフィック・テスト・音声解説などの変換メニューが現れます。
あとは目的に合うものを選ぶだけで、調査レポートを適した形にまとめ直してくれます。
たとえば社内向けの調査結果を、読みやすいWebページや理解度チェック用のテストに変換するといった活用が可能です。
参考:Gemini公式ホームページ「Gemini Canvas」
参考:Google Workspace Updates「Geminiアプリでコラボレーションできる新機能、Canvasが利用可能に」
参考:Google Japan Blog「想像力をさらに広げるGeminiとの新しい連携」
参考:Google Workspace Updates「Gemini アプリの Canvas から利用できるクイズで学習をパーソナライズ」
Gemini CanvasとChatGPT Canvasは、どちらも「AIと対話しながら文章やコードを編集する」ために登場した機能です。ただし2026年5月以降、両者の位置づけには大きな違いが生まれています。
ChatGPTでは、現在の標準モデル「GPT-5.5」系へのアップデートに伴い、独立したCanvasパネルが提供されなくなりました。文章やコードの編集は、チャット内に表示される「文章ブロック」「コードブロック」で行う方式に変わっています。
一方Gemini Canvasは、引き続きチャットとは別の専用ワークスペースとして提供されています。腰を据えて成果物を作り込みたい場合は、独立した作業スペースを持つGemini Canvasに利点があると言えるでしょう。
| 比較項目 | Gemini Canvas | ChatGPT(旧Canvas) |
|---|---|---|
| 提供元 | Google(Gemini) | OpenAI(ChatGPT) |
| 編集の形式 | 独立した作業スペース「Canvas」で編集する | GPT-5.5系ではチャット内の「文章ブロック・コードブロック」で編集(独立Canvasパネルは2026年5月に終了) |
| 搭載モデル | Gemini 3(3.1 Pro/3.5 Flash) | GPT-5.5 系 |
| 得意な成果物 | 文章・コードに加え、アプリ・インフォグラフィック・テストなど幅広い | 文章・コードの生成と編集 |
| 連携の強み | Googleドキュメント・スライドなどGoogleサービスとの連携 | GPTsやChatGPTの各機能との連携 |
※機能の提供状況や表示内容は、プラン/アカウント種別/地域/管理者設定、各サービスのアップデート等により変わる場合があります。
参考:OpenAI Help Center「ChatGPT — Release Notes」
Gemini Canvasの使い方を2種類ご紹介します。
GeminiのトップページからCanvasを起動する方法をご紹介します。
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ上記の方法を使用するメリットは次の通りです。
AI初心者でGeminiをあまり使ったことがない人は、この方法から試してみましょう。
Gemini CanvasのURLに直接アクセスして使用する方法をご紹介します。
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページGemini CanvasのURLに直接アクセスすると、すでにCanvasが選択された状態で開くのが大きな違いと言えます。
上記の方法を使用するメリットは以下の通りです。
日常的にGemini Canvasを業務で使用する場合や、作業効率を重視したい人には、こちらの方法がおすすめです。
参考:Google Workspace Updates「Geminiアプリでコラボレーションできる新機能、Canvasが利用可能に」
参考:note Gemini GoogleのAI「Gemini の新機能 「Canvas」入門: アイデアをカタチにする活用法をわかりやすく徹底解説!」

画像出典:Gemini公式ホームページ「定期購入」
2026年6月時点で、Gemini Canvas自体に追加料金はかからず、無料プランでも利用できます(プランにより利用できるモデルや上限は異なります)。
| プラン名 | 月額料金(税込) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free(無料) | ¥0 | Canvasを含む基本機能、3.5 Flash+3.1 Pro(制限あり)、15GBストレージ |
| Google AI Plus | ¥725 | 無料版の2倍の使用量上限、400GBストレージ |
| Google AI Pro | ¥2,900 | 無料版の4倍の使用量上限、100万トークンのコンテキストウィンドウ、5TBストレージ |
| Google AI Ultra | ¥14,500〜 | AI Proの5〜20倍の使用量上限、20TB〜ストレージ、最先端機能への優先アクセス |
Geminiには無料プランのほか、有料の「Google AI Plus」「Google AI Pro」「Google AI Ultra」が用意されており、いずれのプランでもGemini Canvasを利用できます。
なおGoogle AI Ultraは、使用量に応じて月額¥14,500(AI Proの5倍)と月額¥32,000(AI Proの20倍)の2段階が用意されています。
無料プランはGoogleアカウントがあればすぐに利用可能です。まずはGemini Canvasの基本機能を試してから、有料プランを検討するのがおすすめです。
Gemini Canvasの活用シーン・使用例を4つ紹介します。
Gemini Canvasの業務での活用例として、新入社員向けの研修を想定し、ビジネスマナーに関するクイズを作成する例をご紹介します。
本項では、まずGeminiにプロンプト作成を相談し、その内容をもとにGemini Canvasでクイズを生成する流れを解説します。
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ
画像出典:Gemini公式ホームページ

GeminiにCanvasに指示するためのプロンプト作成を依頼したところ、内容に応じて自動的にCanvasが起動し、そのままクイズの作成が開始されました。
このように、用途に応じて最適な作業環境へ自動で切り替えてくれる点も、Geminiの大きな利点の1つです。ユーザーが特別な操作をしなくても、文章作成やクイズ生成などに適した環境で作業を進められるため、AI初心者でも迷わず活用できます。
また結果からパフォーマンスを分析してもらうと、クイズで正解した部分と間違えた部分から、どこを重点的に学び直せばよいかアドバイスがもらえます。1回目の分析では問題数が少なくて学び直さないといけない点がわかりにくかったのですが、問題数を増やした2回目の分析では重点分野が明確化しているのも特徴的です。
研修担当者にとって、受講者が研修を受けっぱなしで終えてしまい、スキルアップにつながらないという結果が一番困るものですが、Gemini Canvasのクイズ機能を活用するとそのようなことは減らせるのではないでしょうか。
Gemini Canvasのクイズ機能は、人材育成に多くの手間や時間を割けないけれど、積極的に従業員の成長を促したいと考えている企業におすすめです。
次に、コード編集を中心にGemini Canvasを活用する例として、簡易的なウェブサイト(LP)を作成する流れをご紹介します。
Canvasでは、生成されたコードを見ながらプレビューで表示を確認し、対話しつつ修正できる点が大きな特徴です。






※表示される場合たとえば、美容室のサイトであれば「AI髪型相談」などのコンテンツ案を追加し、必要なUIや文言、実装のたたき台を作ることも可能です。
※実際にGemini APIなど外部APIを利用して動かす場合は、APIキーの管理や実装環境の準備が必要になります。
ウェブサイトをGemini Canvasで構築する際は、目的やターゲット、必要なセクションなど要件を最初に具体化し、まずはたたき台を作ってプレビューで見た目を確認しながら調整するとスムーズです。
骨組み→デザイン→文言→動作の順で段階的に直し、修正は該当箇所を選択して「何をどう変えるか」を具体的に伝えましょう。公開前はスマホ表示やリンク、素材ライセンスを確認し、外部APIを使う場合はAPIキー管理も徹底してください。
また、ウェブサイトやクイズに限らずGemini Canvasを使うときは、最初に「最終成果物」と「評価基準」(用途、読者、トーン、制約)を明示し、対話で小さく改善を重ねるのがコツです。
途中経過を残して共有・レビューし、出力は必ず人の目で検証しましょう。機密情報や個人情報は入力しないなど、運用ルールも決めておくと安心です。
Gemini Canvasは、社内資料やマニュアル、企画書の叩き台づくりにも活用できます。
たとえば「新サービスの企画書の構成案を作って」と指示すると、目的・背景・施策・スケジュールといった骨子を提案してくれます。
気になる箇所は該当部分を選択し、「もっと具体的に」「数値目標を加えて」などと対話しながら整えられます。
ゼロから書き始めるより、叩き台を起点に修正する方が短時間で形になります。
完成後はGoogleドキュメントに書き出して、チームで共有・共同編集することも可能です。
Gemini Canvasは、SEO記事の構成設計やコンテンツ整理にも役立ちます。
対策キーワードや想定読者を伝えると、見出し構成(H2・H3)の案を作成してくれます。
画面の片側で構成案を見ながら、もう片側で「この見出しを分割して」「導入文を追加して」と指示できます。
どの版が最新かわからなくなりがちなチャット型AIと違い、Canvasなら1つの成果物を着実に育てられます。
記事の骨子づくりから本文の推敲まで、画面を切り替えずに進められるのが利点です。
便利なGemini Canvasですが、使う前に知っておきたい注意点もあります。あらかじめ把握しておくと、業務でより安全に活用できます。
Gemini Canvasは手軽にビジュアル資料を作れますが、デザイン専用ツールほど細かなレイアウト調整はできません。
配置やフォントを精密に整えたい場合は、Canvaなどの専用ツールと使い分けるのがおすすめです。
生成AIの出力には、事実誤認や古い情報が含まれることがあります。
特に数値や固有名詞は、公式情報など信頼できる一次情報で必ず確認しましょう。
入力した内容の扱いは、プランやアカウント種別によって異なります。
顧客情報や社外秘の資料など、機密性の高い情報は入力しないよう運用ルールを決めておくと安心です。
文章のスタイルや書式の編集は、パソコンのGeminiウェブアプリでのみ対応しています。
また職場や学校のアカウントでは、共有リンクの利用に制約がかかる場合があります。
Gemini Canvasとは、Googleの生成AI「Gemini」に搭載された作業用ワークスペース機能です。最新モデル「Gemini 3」を活用し、文章作成やコード編集、インフォグラフィック作成までを1つの画面で進められます。
文章やコードだけでなく、Deep Researchのレポート変換やクイズ作成など、活用の幅は広がっています。一方で、出力の確認や機密情報の扱いといった注意点も押さえておきましょう。
この記事も参考にして、ぜひ自社に合った形でGemini Canvasを活用してみてください。
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