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最終更新日:2024/02/22
Dialogflowとは?
コストを抑えて、高品質かつカスタマイズ性に優れたAIチャットボットを導入したいと検討しているのなら、Dialogflowも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。本記事では、Dialogflowの概要やメリット、使い方などについて解説します。
チャットボットについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
チャットボットとは?意味や機能、仕組みの種類についてわかりやすく解説
Dialogflowは、Google社が提供している技術を用いてチャットボットを構築できるプラットフォームです。音声認識や自然言語処理、感情解析といった技術や機械学習など、多彩なテクノロジーを用いて自動学習できるチャットボットを自在に作成できる点が特徴です。
近年、さまざまな企業の公式WebサイトやECサイトなどに、チャットボットを実装するケースがよく見受けられます。チャットボットとは、自動会話プログラムのことであり、導入すれば機会損失の回避や問い合わせ対応業務の効率化、24時間365日対応による顧客満足度の向上など、さまざまなメリットが期待できます。
Dialogflowは、メリットが多いチャットボットを容易に構築できるだけでなく、多言語対応も可能です。英語や中国語、フランス語などにも対応できるため、世界中のユーザーをターゲットとしたビジネスも展開できます。なお、チャットボットについてさらに詳しく知りたいのなら、以下の記事をぜひご覧ください。
Dialogflowがさまざまな企業から注目を集めている理由は、低コストかつ専門的な知識不要で導入、運用ができるためです。また、WebサイトやLINEなどとの連携もでき、多様なシーンで活用できるのも選ばれている理由です。
Dialogflowには、ESとCXの2タイプがリリースされています。簡単に説明すると、ESは小中規模向け、CXは大規模向けのプランです。このうちESのTrial Editionであれば、機能制限はあるものの無料で利用できます。また、ESのEssentials Editionでは、テキストの1リクエストあたり0.002ドル、オーディオ入力が音声15秒あたり0.0065ドルとなっています。
一般的に、AIチャットボットを導入するとなれば、多額の費用が必要です。初期契約費用として20~100万、運用費用として月額30~100万円が発生するようなAIチャットボットもあります。
Dialogflowであれば、なるべくコストをかけずに導入できる点が魅力です。AIチャットボットに興味はあるものの、最初から多額の資金を投入するのは怖い、といった企業にもおすすめです。なお、AI、人工知能の導入における費用相場を詳しく知りたいのなら、以下の記事をぜひご覧ください。
Dialogflowの特徴として、プログラミング不要でAIチャットボットを作成できる点が挙げられます。一般的に、自社でAIチャットボットを開発する場合にはプログラミング作業が必要です。チャットボットの開発と相性がよいプログラミング言語としてはPythonが有名で、自社開発の際にはPythonの知識、プログラミング技術に長けたエンジニアが欠かせません。
自社に、Pythonを扱える専門人材がいればよいのですが、そうでない場合には外部から採用するか、もしくは技術者を派遣してもらう必要があります。ただ、この場合には相応の費用が発生します。
Dialogflowなら、開発の自由度が高いプラットフォームでAIチャットボットを作成でき、なおかつプログラミングも必要ありません。自社にエンジニアがいなくても、容易に運用できます。
チャットボットによっては、表現の変化や類語の使用に対応できないケースもあります。たとえば、ユーザーからの「これはいくらですか」といった問いには問題なく対応できても、「これはなんぼですか」と表現が変化した途端、回答できないことも少なくありません。
同ツールで作成したチャットボットは、Entities機能によって表現のゆれや類語に対応できます。たとえば、「いくら」と「なんぼ」「何円」「ハウマッチ」を同じ意味として扱うよう登録が可能です。
Entities機能を用いれば、言い回しや表現の違い、方言などを塊として登録でき、さまざまなユーザーからの問い合わせに対応できます。
Dialogflowは機械学習機能が実装されているため、ユーザーと過去にやり取りした情報から学習します。過去に適切な回答ができなかった問い合わせに対しても、学習を続けることで適切に答えられるように進化する点が魅力です。
Dialogflowにより作成されたチャットボットと、他社AIチャットボットとの大きな違いは、成長し続けられるかどうかです。Dialogflowのチャットボットは、Googleのテクノロジーや機械学習技術を活用しながら成長を続けるため、回答の精度もどんどんブラッシュアップされます。
Dialogflowで構築したチャットボットは、APIやIntegrations(連携機能)を用いて外部サービスと連携できます。たとえば、自社の公式WebサイトやECサイトと連携し、任意のページでチャットボットを稼働させることも可能です。
さらに、Webサイトだけでなく、さまざまな外部サービスと連携できるのが大きな魅力です。代表的なところだと、LINEやSlack、Skype、Facebookメッセンジャー、Googleアシスタントなどと連携させられます。
このように、多彩なメッセージサービスと連携できるため、ビジネスの幅がより広がります。たとえば、すでに公式LINEを自社で運用しているのであれば、それをチャットボットとして活用する、ユーザーとのコミュニケーション活性化のツールとして利用するといったことも可能です。
また、Google社に属するサービスゆえに、Google関連サービスとの連携も容易です。GoogleカレンダーやGoogleドライブ、Gmailなどとも容易に連携でき、チャットボットの可能性がさらに広がります。
Dialogflowは、特別な知識や技術を必要とせず、容易に使い始められる点が大きな魅力です。ただ、Dialogflowを利用するにはGoogleのアカウントが必須となります。実際に利用を始める際には、Googleアカウントでログインしたうえで、以下の流れに沿って作成します。
まずは、Dialogflowの公式サイトへアクセスしましょう。ログインを促す画面が表示されるので、任意のGoogleアカウントでログインします。Googleアカウントで初めてDialogflowへアクセスする際には、利用規約の画面が表示されるので、熟読したうえで同意するのならチェックボックスへチェックを入れてください。
次に、トップ画面から、「Create Agent」を選びましょう。エージェントを作成する、という意味です。エージェントとは、チャットボットの単位との認識で問題ありません。
「Create Agent」を選択すると、言語やタイムゾーンを設定できる画面へと切り替わります。ここでは、エージェントの主言語となる言語をプルダウンメニューから選びましょう。なお、これはあくまで主言語であり、ほかの言語はあとから追加可能です。そして、「既定の言語」の隣に表示されている「デフォルトのタイムゾーン」を設定しましょう。
エージェントを作成しただけでは、まだ会話はできません。AIとやり取りするには、Intentを作成し言葉を登録する必要があります。画面に表示されている「CREATE INTENT」を選択し、フォームへIntent nameを入力した後に「ADD TRANING PHRASES」を選びましょう。TRANING PHRASESは、Intentを動かす条件の設定です。
次に、応答メッセージを設定します。応答メッセージの設定は、「ADD RESPONSE」から行いましょう。クリックすると、入力フォームが表示されるので、任意の応答メッセージを入力します。たとえば、「こんにちは」への応答メッセージであれば、「はじめまして」や「私はチャットボットの〇〇です。何かお困りごとでしょうか?」などが考えられます。
なお、応答メッセージは複数作成可能です。ユーザーに毎回違った対応をしたい、機械的な対応は回避したい、と考えるのであれば、複数の応答メッセージを用意しておくとよいかもしれません。用意したメッセージが複数だった場合、その都度ランダムで選ばれます。
応答メッセージを作成したら、きちんと作動するかどうかチェックしましょう。入力フォームにメッセージを入力し、設定したメッセージが表示されるか確認してください。
Entityは、表記ゆれや類語に対応するための機能です。適切に設定しておけば、ユーザーの言い回しや表現などが違っていても、メッセージの内容を正しく理解し問題なく回答できます。
メニューから「Entities」→「CREATE ENTITY」を選びましょう。最上部のフォームへEntity nameを入力します。入力フォームの下部に配置されているチェックボックスのなかから、「Define synonyms」にチェックが入っているかどうか確認してください。
下部に配置されている「Enter synonym」のフォームへ、任意の言葉を入力します。たとえば、「返品」という言葉を設定したいのなら、右側に「返品」「へんひん」「へんぴん」「キャンセル」「返送」といった具合に、関連するワードを入力しましょう。
返品について質問したいユーザーのなかには、ひらがなでへんぴんと入力する人もいるかもしれません。また、「返品したい」でなく「キャンセルしたい」と伝えてくる人もいると考えられます。このようなシーンを想定し、複数の関連語句を登録しておきましょう。
作成したチャットボットを、いきなり実戦投入するのはリスクが高すぎます。正常に稼働するかどうかがわからないうえに、不具合の発生でユーザーを不快にさせてしまうかもしれません。そのようなことにならないよう、事前にシミュレートをしておきましょう。
Dialogflowには、シミュレータが実装されています。それを使えば、エージェントの試用ができるため、事前に想定した受け答えができているか、不具合はないかといったことを確認できます。
使い方は簡単で、管理画面の右側に設置されているフォームへ、任意のメッセージを入力するだけです。Training Phrasesに登録した言葉を入力し、Responseの回答が返ってくるかどうか確認しましょう。
作成したチャットボットは、Webサイトへ埋め込みできます。まずは、Webページへ表示するための埋め込みコードを取得しましょう。Dialogflowのメニューから「Integrations」→「Web Demo」を選ぶと、埋め込みコードが記載されたポップアップが表示されます。
あとは、コピーした埋め込みコードを任意のWebページへ貼りつけるのみです。貼りつけが完了すると、Webページにチャットボットが表示されるため、確認しましょう。表示されているかどうかだけでなく、きちんと稼働するかどうかもチェックしてください。
Dialogflowは、大規模事業者向けのCXと小・中規模事業者向けのESタイプがあります。CXは複雑な問い合わせへの対応も可能で、ESは簡単~やや複雑な質問などに対応できます。
それぞれの料金は以下の通りです。
CX(CX Edition):テキストの1リクエストあたり0.007ドル、音声入出力が1分あたり0.06ドル
ES(Essentials Edition):テキストの1リクエストあたり0.002ドル、オーディオ入力は音声15秒あたり0.0065ドル
なお、Trial Editionは無料で利用できます。
ポケモンの大人気キャラ、ピカチュウとスマートスピーカーを介してお喋りできると話題の「ピカチュウトーク」。まだスマートスピーカーがスマートスピーカーと呼ばれ始める以前より、同社はエンタメへの熱い想いからピカチュウトークの開発に注力してきました。
同社は、ピカチュウトーク開発のために、Dialogflowをはじめ複数のGoogle Cloud Platformを活用しています。ユーザーに話しかけられた内容を機械学習が解析し、そのうえで最適解な返事を行える仕組みです。
ドミノ・ピザは、Dialogflowのテクノロジーを活用することで、ピザの注文簡素化に成功しました。複雑な注文であっても、シンプルな操作だけで完結できるようシナリオを構築できたのが成功の鍵です。
Dialogflowを活用し始めてから、同社は設定した目標を早い段階で上回ることができました。今後も、ユーザーからのフィードバックを受けつつサービスの高品質化を続けていきたいとのことです。
リーズナブルな衣料品の販売を手掛けているUNIQLOは、お買い物アシスタントサービスとして「UNIQLO IQ」を2017年にリリースしました。これはAI技術を用いたチャットボットであり、会話によって在庫のチェックや商品の購入、着こなしに関するヒントの検索などを行える点が特徴です。
UNIQLO IQはさらにパワーアップしており、現在では人気ランキングやシーンにあわせた着こなしの提案、お問い合わせ対応といった新機能も実装しています。
低コストかつプログラミング不要といった特徴を有するチャットボット作成ツール、Dialogflowをご紹介しました。問い合わせ対応や注文受付などさまざまに活用できるチャットボットを、ぜひ取り入れてみてください。
DialogflowはGoogle社のテクノロジーを活かしたツールであり、プログラミング不要で容易にAIチャットボットを作成できる点が大きな魅力です。導入から運用まで低コストで実現できるため、小規模な企業やスタートアップにもおすすめです。
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