カルビーが商品パッケージの校正作業の一部をAIツールで自動化
最終更新日:2022/08/08
カルビー株式会社は、株式会社Tooが提供するTooAI SUITEを利用し、商品パッケージの校正作業の一部を自動化する独自のシステムを導入しました。
このAIニュースのポイント
- カルビーが商品パッケージの校正作業の一部を自動化する独自のシステムを導入
- 作業時間を約3割削減すると同時に表示ミスの低減が可能
- 「フルグラ®」にも対象を拡大して校正業務の効率化を実現
カルビー株式会社は、TooAI SUITEを使用して商品パッケージの校正作業の一部を自動化する独自のシステム「CAPS」を、ポテトチップスなどのピロー包装商品で導入開始しました。
パッケージには、原材料やアレルゲンなどの大切な商品情報が表示されており、食品の法令順守の観点からも、間違いがあってはいけません。カルビーでは、発売する全ての商品のパッケージ表示に対して幾重ものチェックがかけられています。しかし、校正業務のほとんどが人の目に依るものだったため、膨大な労力と時間を要しているのが課題となっていました。
これらの作業の一部をシステムでチェックできるようにすることで、本来のクリエイティブな業務に時間を使うために、株式会社Tooと共同でソリューション開発に取り組み、独自のシステムの開発・導入に至っています。
CAPSは「Calbee Automatic Proofreading System」の頭文字をとって命名された、原材料名、アレルゲン、栄養成分表示などの各項目をチェック可能なシステムです。直感的な操作で、誰でも簡単に作業できるようになっており、間違っている部分は赤く、要注意箇所は黄色く表示されるなど、スムーズに校正結果が把握できます。
肉眼ではなかなか判別が難しいフォントサイズも、規定のサイズになっているかをチェック可能です。
これまでにチェックして発売された商品パッケージは500点以上に及び、作業時間を約3割削減すると同時に表示ミスの低減が可能となりました。2022年4月からは、シリアル食品である「フルグラ®」にも対象を拡大して、校正業務の効率化を実現しています。
AIによるパッケージ校正作業の自動化は、作業の効率化に役立ちそうですね。興味のある方は是非、カルビー校正作業の新システムについて調べてみてはいかがでしょうか。
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