伊藤園と富士通 AI画像解析による茶葉の摘採時期判断技術を共同開発
最終更新日:2024/01/26
伊藤園と富士通は、AI画像解析により茶葉の摘採時期を簡便に判断する技術を共同開発し、伊藤園が展開する茶産地育成事業の契約産地にて試験運用を開始します。このAI技術は撮影した摘採前の茶葉の画像をクラウド上でAI解析して、摘採時期の判断指標となるアミノ酸量や繊維量を推定するものです。
このAIニュースのポイント
- AI画像解析により茶葉の摘採時期を簡便に判断する技術を開発し、契約産地にて試験運用を開始
- 茶葉をスマートフォンで撮影するだけで、摘採時期を簡便に判断することが可能
- 画像認識アルゴリズムの開発は、約4,000枚の茶葉の画像をもとに、加工した合計約8,500枚を用いてAI学習
株式会社伊藤園と富士通株式会社は、AI画像解析により茶葉の摘採時期を簡便に判断する技術を共同開発し、伊藤園が展開する茶産地育成事業の契約産地にて試験運用を開始します。この技術は、伊藤園の茶栽培に関する知見と富士通の画像解析技術およびAIの機械学習を組み合わせて共同開発した画像認識アルゴリズムにより、スマートフォンで撮影した摘採前の茶葉の画像をクラウド上でAI解析して、摘採時期の判断指標となるアミノ酸量や繊維量を推定するものです。これにより、生産者の高齢化や後継者不足の折に、茶農業への新規参入の障壁となる課題を解決し、茶農業の生産力向上と持続性を両立することに寄与します。
株式会社富士通鹿児島インフォネットの保有する画像解析技術と富士通のAIの機械学習を活用し、これらに伊藤園の茶栽培に関する知見を組み合わせることで、摘採前の茶葉の画像からアミノ酸量や繊維量などを推定する画像認識アルゴリズムを共同開発しました。
画像認識アルゴリズムの開発に際しては、およそ2年をかけて契約産地の一部で撮影した約4,000枚の茶葉の画像をもとに、色味調整など加工を施した合計約8,500枚の画像を用いてAI学習を行いました。この画像認識アルゴリズムの正確性や実用性を検証するため、2022年の新茶摘採から撮影対象地域などを拡大して現場実証による試験運用を行い、2023年から契約産地での本格展開を目指します。
この技術は、茶畑で茶葉をスマートフォンで撮影するだけでアミノ酸量と繊維量を推定でき、茶葉の摘採時期を簡便に判断することができます。伊藤園は画像から推定するアミノ酸量と繊維量による品質と収穫量の関係性など茶栽培に関する全般の知見を提供し、富士通は画像解析技術およびAIの機械学習を組み合わせた画像認識アルゴリズムの作成技術を提供します。
出典:PR TIMES
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