船舶用の「蓄電所AI」をパワーエックスが発売
最終更新日:2023/03/22
パワーエックスは、初のソフトウェア商品である船舶用の「蓄電所AI」を発売開始しました。
このAIニュースのポイント
- 卸電力市場(JEPX)の価格予測を考慮した入札計画をAIが自動生成
- 充放電制御の自動化によって、従来の手動の場合よりも高い精度と利益を実現
- 卸電力だけでなく、将来の供給力・調整力市場を組み合わせた運用最適化
自然エネルギーの普及並びに蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開する株式会社パワーエックスは、初のソフトウェア商品である船舶用の「蓄電所AI」を発売開始しました。「蓄電所AI」は、主に系統に接続される蓄電池向けのソフトウェアです。
蓄電所AIには3つの特徴があり、1つ目の特徴は蓄電池容量や入力電力を考慮して、利益を最大化するようなアービトラージ取引戦略をAIが作成することです。蓄電池の劣化や電力損失等、蓄電池に固有の制約も考慮しながら、スポット市場約定直前まで、状況に応じて戦略を随時更新し、最適な入札プランを提案します。また、その後実際の約定結果に基づいた、蓄電池の充放電コントロールもAIが自動で行います。
2つめの特徴は充放電制御の自動化によって、従来の手動の場合よりも高い精度と利益を実現することです。
今までは蓄電池運用担当者のノウハウや経験を基に手動で作成していた充放電計画を、「蓄電所AI」が自動化することにより運用工数を削減します。パワーエックスのシミュレーションによると、1日1往復の手動による入札・充放電制御に比べ、平均で76%の利益改善となりました。
そして3つ目の特徴は、卸電力だけでなく将来の供給力・調整力市場を組み合わせた運用最適化することです。
JEPXだけでなく、将来の供給力、調整力を加えた3つの市場を組み合わせて、蓄電池を最適運用するためのポートフォリオをAIが策定します。供給力の市場の発動指令電源として、発動指令時にはJEPXアービトラージと合わせて利益最大化します。また、調整力市場参入時には、市場予測に基づいて蓄電池容量を分割し、一部を調整力拠出に用いることにより利益を最大化します。
蓄電所AIは、パワーエックスの大型定置用蓄電池「Mega Power」だけでなく、すでに使用している他社製蓄電システムにおいても、サードパーティ製EMSやVPPプラットフォームと連携するとことにより、利用が可能です。
出典:パワーエックス
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