生成AI
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最終更新日:2024/08/27
AI insideは、日本語ドキュメント処理に特化したLLM「PolySphere-2」に企業保有データを学習させる「カスタマイズSLM」を提供開始しました。業務に特化した高度な生成AI活用が実現します。
このAIニュースのポイント
AI inside 株式会社は、日本語ドキュメント処理に特化した独自LLM「PolySphere-2」に、企業保有データを学習させる「カスタマイズSLM」を、エンタープライズ市場向けに提供開始すると発表しました。
グローバルビッグテックが高性能なLLMを発表するなか、特にビジネスユースでは特定業務に対応するためのカスタマイズ性が求められており、クローズドデータの学習によるSLMがAI業界の新たな潮流になるという見方があります。
AI insideはこの潮流に対し、LLMと比較して低リソース・省電力な軽量モデルであるSLMを活用し、特定のドメイン知識を含むクローズドデータを学習・ファインチューニングすることで、より特化したミッションクリティカルな業務での生成AIの活用を推進するサービスの提供に至りました。
日本語のドキュメント処理に特化した473億パラメータの独自開発LLM「PolySphere-2(ポリスフィア・ツー)」に、特定のドメイン知識を含むクローズドデータを学習・ファインチューニングすることで、「カスタマイズSLM」の構築を実現しました。
「PolySphere-2」は、非構造化データを構造化する精度において、最新の他社LLMを最大30%上回る性能を持ち、ハルシネーション出現率においても0.25%と、遥かに良いスコアを持つLLMです。この高性能なアウトプットにより、特定のタスクに対して高い性能を発揮するSLMが構築できます。
また、最適なAI運用を実現するためにAI insideが開発したエッジコンピュータ「AI inside Cube Pro」によるオンプレミス環境で提供します。自治体・金融・医療・製造業界など、情報セキュリティの観点からデータを社外に持ち出せない企業・団体や、個人情報などの機密・機微情報を扱う業務であっても、機密性やプライバシーに配慮した専門性の高いAI活用を実現します。
「AI inside Cube Pro」は、複雑な設定が不要かつサブスクリプションモデルで即時に利用開始でき、インフラの拡張が可能なため、業務ボリュームの増減や用途に合わせて最適なシステム構成での運用を可能にします。
AI insideは、「世界中で未解決の課題とされている生成AIのハルシネーション問題に対し、特定の利用用途ではありますが、その解決に成功したことは、象徴的な成果です。これらのシナジーが、PolySphere-2とカスタマイズSLMに圧倒的な力を与えています」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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