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EdgeTech+2022 開催直前レポート~エッジテクノロジーに新たなプラスで価値を創出~

最終更新日:2024/04/04

一般社団法人組込みシステム技術協会が主催し、株式会社ナノオプト・メディアが企画を務める「EdgeTech+ 2022」が、2022年11月16日(水)から18日(金)の3日間、パシフィコ横浜にて開催されます。
本イベントでは、前回を大幅に超える266社の展示が予定されています。

メディアパートナーを務めるAIsmileyは3日間にわたり、コラボレーション企画として「画像認識 AI Expo」を共催します。

今回は、11/8(火)にプレス向けに行われたEdgeTech+2022オンライン説明会の様子をお届けします。

タイトル刷新 生まれ変わった「EdgeTech+」とは

EdgeTech+ 2022は、11/16から11/18までの3日間パシフィコ横浜で開催される、エッジテクノロジーとDX、それらに付随した最新技術の展示会です。出展社数は266社、カンファレンスは158を数え、国内最大規模の技術展示会となっています。会場は、技術展示会、各種イベント、カンファレンスの3つで構成されています。

また、開催にあたりイベントタイトルを一新しています。もともとこの展示会は、MST(Microcomputer System & Tool Fair)という名前で1986年から始まり、組み込み総合技術展、ET&IoT展と名称変更し30年以上にわたり催されてきましたが、主に技術展としての意味合いが強いものでした。組込みシステム技術協会 渡辺氏は次のようにコメントしています。

——組込みシステム技術協会 渡辺氏

今回命名したEdgeTech+というタイトルには、技術のみならず、プラスで顧客起点の価値創出を実現していく、という意味合いが込められています。

変更の背景として、これからのDX化が前提の社会には、技術の枠を超えた事業レベルでの変革が必要なことが挙げられます。今回の変更で、事業変革を推進するための最新技術とつながる総合展へと進化し、これからの時代に向けた、新たな「プラス」を加えられるような展示会になると考えています。

 

今回はパシフィコ横浜全館を使い、昨年の約2倍の規模での開催となります。リアルイベントだからこそ体感できる、新しい「プラス」で新時代に必要な最新技術の情報がEdgeTech+に集結しています。

EdgeTech+ 2022についてはこちら

AIsmileyは画像認識AI Expoをコラボ企画として実施

メディアパートナーを務めるAIsmileyは3日間にわたり「画像認識 AI Expo」を共催します。ナノオプト・メディア 大嶋氏からコメントを頂いています。

——ナノオプト・メディア 大嶋氏

新設企画イベントとしては、AIsmileyとのタイアップ企画として画像認識AI Expoを共催します。こちらでは、画像認識分野の展示と講演を行います。

今回は画像認識分野の展示も多いうえ、アワードに応募をいただいている実力企業も多数出展予定です。また、講演では、SNSやテレビでおなじみの石角 友愛氏をはじめ、IdeinやLINEといった企業からも登壇していただきます。こちらも目が離せません。

画像認識AI Expoについてはこちら

トヨタからGoogle・マイクロソフト・アマゾンまで150以上のカンファレンス

カンファレンスは、EdgeTech+と、DX、AI・IoT・ワイヤレス・組み込み等エッジテクノロジーに関して扱うEdgeTechという3つのカテゴリについて、3日間にわたり計158セッションを予定しています。コンセプトは「EdgeTechとEdgeTech+をつなぐのはDX」です。3分野の基調・特別講演の詳細について、EdgeTech+ 2022 カンファレンス委員長 山田氏から説明をしていただきました。

——EdgeTech+ 2022 カンファレンス委員長 山田氏

EdgeTech+カテゴリでは、ソフトウェアファースト・クラウドネイティブ・アジャイル等の事業変革のためのトピックスを扱います。特に注目すべきはグーグル・クラウド・ジャパン様です。エッジテクノロジーで得たデータをクラウド共有をテーマに、グーグルの考える「エッジとクラウドを合わせたデータ基盤の重要性」に関する講演をされる予定です。

DX推進に関する取り組み事例を扱うDXカテゴリでも、多数の講演が行われます。

実際に生産ラインでDXを導入・活用しているデンソーの成迫氏と池田氏は「生産ラインのデジタル融合による変化に強い生産現場DX」というタイトルで講演します。そのほかにも、実際のDX化の成功事例を紐解いていく「先進企業が仕掛けるDXの本質」をオムロン竹林氏と富士通の柴崎氏が、ビジネスにおけるデジタル化の本質とは?といった内容には、ソシオラボから中川氏、avatarinから深堀氏、ユーザーベースグループから坂本氏が「国内最新事例に学ぶ、デジタル変革の本質とそのインパクト」といった題目で講演を行います。

——EdgeTech+ 2022 カンファレンス委員長 山田氏

EdgeTechカテゴリでは、我々の業界のリーダーである坂村氏に登壇していただきます。また、エッジテックと量子コンピューターの関係についてフォーカスをした議題をグルーヴノーツの最首氏に、昨今話題のローカル5Gに関する講演はNECの豊嶋氏が行います。そして経済産業省からは渡辺氏が登壇し、デジタル社会の実現に向けてというテーマで講演をしていただきます。

基調講演以外にも、より深い技術について講演するテクニカルセッションや、有名企業や省庁による特別講演、テーマ別セミナーも催されます。業界をリードする面々が一堂に会する貴重な機会です。また、当日のライブ配信はありませんので会場のみの視聴となります。

昨今、オンラインイベントやオンライセミナー形式が主流ですが、オンラインでの映像コンテンツは発信者が見せたい情報しか見ることができません。リアルイベントの展示会や基調講演に足を運んでみると、その技術の注目度が受講者の雰囲気も含めてリアルに体感できます。

EdgeTech+ AWARD2022&新製品発表 会場でも展示予定!

EdgeTech+2022アワードは、有識者の皆様で出展社の新製品・新サービスを対象にして、受賞作品を決めているものです。

EdgeTechnology 優秀賞として、たけびし様の三菱電機シーケンサ用 組み込みAIソフトウェアと、ソシオネクスト様の高性能・低電力のIoTタグ用LSIが選ばれました。

三菱電機のシーケンサ用 組み込みAIソフトウェアは、ラダー図からAI処理を呼び出せる、組み込みソフトウェアの支援ツールです。シーケンサを用いたツールにAIを用いた故障予知などを組み込むことが可能になります。審査委員会からの講評です。

——EdgeTech+ アワード 副審査委員長 横田氏

審査委員会では、古くから使われているラダー図の間口を広げた点が高く評価されました。ラダー図を使い慣れている技術者にとって朗報であり、熟練技術者の減少が嘆かれる業界の現状にマッチした製品となっています。

 

ソシオネクストの高性能・低電力のIoTタグ用LSIは、無線タグ用のLSIで、アップストリームソーシング専用のLSIとなっています。

——EdgeTech+ アワード 副審査委員長 横田氏

こちらは、オープンソースのISAであるRISC-ⅴが、実アプリケーションの領域まで入ってきたことが高く評価されました。物のトラッキングや反響監視などへの活用が期待され、DXが進む産業界の需要にもマッチしていることも高評価でした。

 

また、新たに作られたEdgeTech+ 優秀賞として、エクスモーション様のEureka Box 人材育成フレーム EBSSが選ばれました。

——EdgeTech+ アワード 副審査委員長 横田氏

Eureka Box 人材育成フレーム EBSSは、ソフトウェアファースト時代の人材を育成する、企業向けのツールです。社会的なニーズであるリスキリングに的確に応えたものであること、管理者、従業員双方にとってバランスの良い商品であることが評価されました。

 

日本初、GOWIN新FPGAのボード実機デモ公開!

当日は新製品も多数展示予定です。丸文からは、GOWINセミコンダクタ 22nm FPGA  “Arora V” GW5AT シリーズの実機でもが公開されます。

2022年10月発売したGOWIN社の新FPGA製品で、最大138KのLUTと、最高12.5 GHz の高速シリアル・トランシーバを搭載しています。

コアな要素の詰まった、チップやコンダクタといったパーツから、IoTのセンサーや空間ディスプレイ、AIを用いた映像解析ツールからクラウドを用いた内政支援サービスまで幅広く出展されます。

リアル開催ならではの見どころ多数!熱量を感じられる大規模イベント

EdgeTech+ 2022の最新動画が公開されました。

 

 

最後に、ナノオプト・メディア大嶋氏からEdgeTech+ 2022の見どころについてメッセージを頂きましたのでご紹介します。

——ナノオプト・メディア大嶋氏

EdgeTech+ 2022は、前回の開催と比較し、会場規模を大幅に拡大しているため出展社数、カンファレンス数、イベント数ともにボリュームアップしています。足を運んで頂ければ、課題解決への近道になると考えています。また、昨年好評を頂いたカオスマップを、今年はコア技術展とプラス技術展の2種類用意しています。こちらもご活用いただけたら幸いです。

そして、出展社・来場者ともに好評だったEdgeTech+フェスタや、3年ぶりのETロボコン、2000年までの30年分のチップセットを展示した「チップセットミュージアムmini」といったリアルならではのイベントも開催予定です。

オンラインが主流になっている今だからこそ味わえる、会場に足を運ぶことでしか得られない熱量を感じられるイベントとなっています。皆様のご来場をお待ちしています。


昨年度開催時の様子

EdgeTech+にタイトルを変更して初のイベントという事もあり、例年にない意気込みを感じました。事業変革を推進するための最新技術とつながる総合展です。EdgeTech+のように大規模イベントに自分で足を運んで能動的に情報収集する中には多くの学びと触発があります。普段あまり接する機会のない最新技術とつながり、直接触れて、説明を受けて、今取り組んでいるビジネスになにか一つ「新たなプラス」を得るきっかけになるのではないでしょうか。

EdgeTech+ 2022
会期:2022年11月16日(水) 〜18日(金)10:00~17:00 17日(木)のみ18:00まで
会場:パシフィコ横浜 展示ホール/アネックスホール
主催:一般社団法人組込みシステム技術協会
企画・推進:株式会社ナノオプト・メディア
公式サイト:https://www.jasa.or.jp/expo/

※本記事に掲載の出展社数は、2022年11月10日時点での最終見込み数字であり、開催時には増減の可能性があります。

EdgeTech+ 2022についてはこちら

伊藤大樹

AIsmiley編集部。大手介護企業に新卒入社後、ホールディングスの管理部門で子会社の人事・労務管理業務に従事。
2018年8月に株式会社アイスマイリーに入社、インサイドセールスとAIニュースのコンテンツディレクターを担当。インサイドセールス、コンサルティングチームの構築から、サイト設計コンテンツ企画を行う。

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