建設技術研究所がAIによるダム連携操作システムを開発
最終更新日:2022/11/21
建設技術研究所は、複数ダムの適切な操作を支援するためのAIによるダム連携操作システムを開発しました。
このAIニュースのポイント
- 建設技術研究所が適切なダム操作を予測するAI技術を開発
- 洪水時や渇水時の複数ダムの連携操作を効率化
- 限られた水資源を効率よく利用するために強化学習を導入
建設技術研究所は、気候変動への対応や人材確保などの課題を抱えるダム管理の現場支援を目的として、複数ダムの適切な操作を支援するためのAIによるダム連携操作システムを開発しました。
このシステムは、同じ水系内の複数ダムによる「下流被害を防ぐもしくは低減できる洪水時の連携操作」や「限られた水資源を効率よく利用できる平常時の連携操作」を予測してダム管理者に提供するなど、ダム管理のさまざまな場面で活用できます。
下流の被害を防ぐもしくは低減できる洪水時の連携操作予測の例
連携操作システムでは、洪水時および渇水時の複数ダムの操作を効率的、効果的に実施するため、雨量、貯水量、下流河川流量などを条件量として、「強化学習」の仕組みを適用します。
それにより、極端な気象条件や複数ダムの連携操作などの複雑な状況に対して、AIが最適な操作を予測・支援することができます。
また、複数ダムが設置された流域において操作規則による操作よりも、効果的に連携操作を行うことができます。
水資源を効率的に利用できる平常時の連携操作予測の例
建設技術研究所は今後、本格サービス開始に向けて精度向上を図るとともに、ダム管理の現場での活用を提案していく方針です。
出典:PR Wire
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