AIが処方設計時の防腐効果を予測 「目薬」開発をAIがお手伝い! ロート製薬
最終更新日:2022/10/28
ロート製薬は、Quantum Analyticsと共同にて、製剤の防腐効果を予測するAIアプリケーションを開発しました。
このAIニュースのポイント
- ロート製薬は、製剤の防腐効果を予測するAIアプリケーションを開発
- AIが高確率で処方設計時の防腐効果予測を可能に
- 多様化する顧客の要望に対し、迅速に効果的な回答が期待
ロート製薬株式会社は、Quantum Analytics合同会社と共同にて、点眼剤およびスキンケア剤の処方情報等により、製剤の防腐効果を予測するAIアプリケーションを開発しました。このアプリケーションは最新のデータ生成技術を使用することで、指定した防腐効果を有する処方を新たに創造することも可能です。
防腐効果を測定する試験は、属人的かつ非効率な面もあり、顧客の要望に応えるためのスピーディーかつ自由な処方設計が課題となっていました。
そこで、今回、ロート製薬、開発担当者が多くの処方案から、希望する防腐効果を有した適合処方案を絞り込むことができるように、精度の高いアルゴリズムの探索と予測モデルの構築を目指しました。さらに、最新のデータ生成技術を利用し、適合処方案の創造までチャレンジしました。
過去に検討を行った製剤の処方情報および防腐力試験結果を学習データとしモデルを構築しました。防腐力の結果は使用した微生物ごとに設定し、処方情報と防腐力がセットになったデータを作成しました。
アプリ内にて構築したモデルの正答率を検証したところ、点眼剤において90%以上の精度、スキンケア剤において細菌89%、真菌73.4%となりました。これら構築したモデルを使用し、点眼剤の検討製剤でアプリに実際に防腐力を予測させた後、防腐力試験を実施した結果、菌種により80%~100%の割合で結果が一致することが分かりました。
さらに、最新のデータ生成技術を使用することで、指定する防腐効果を有した製剤を創造することができます。またアプリに創造させた適合処方案を実際に調製し、防腐力試験を実施したところ指定した防腐力を有していることが分かりました。
AIアプリケーションを活用することで、誰でも自由にいつでもどこでも防腐力試験をクリアする可能性の高い製剤を設計することができます。AIによりスピーディーな開発が可能となり、これまで以上に多様化する顧客の要望に対し、素早く効果的に回答することがが期待されます。
出典:ロート製薬
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