感染症の診断を効率化!カーブジェン 専門医が非専門医を支援、CarbConnect提供開始
最終更新日:2022/09/28
カーブジェンは、医師が細菌感染症の治療方針を決める際に専門医に読影依頼を行える、医用画像遠隔診断支援プラットフォームCarb Connectの提供を開始しました。
このAIニュースのポイント
- どのような状況でも正しい診断を行える環境を構築するためのサービス
- 同一施設内の感染症専門医に読影依頼を行えるシステム
- 契約を締結した複数の施設間で感染症専門医に遠隔にて読影依頼ができるシステムも開発中
カーブジェン株式会社は2022年9月21日より、医師が細菌感染症の治療方針を決める際に専門医に読影依頼を行える、医用画像遠隔診断支援プラットフォームCarb Connect (カーブコネクト)の提供を開始しました。
開発の背景として、19世紀に抗菌薬が開発され急速に広まるとともに、抗菌薬への耐性を獲得し、その効果を得にくくなる「薬剤耐性菌」が現れたことが挙げられます。このなかでも広範あるいは完全な薬剤耐性を持つと考えられる細菌は「スーパーバグ(superbugs)」と呼ばれ、世界的な課題としても注目されています。
既存の抗菌薬が効き難くなるため「薬剤耐性菌」の治療は難しく、多くの薬剤処方量と代替薬が必要となります。また、これにより手術時や抗がん剤治療で免疫が低下したときに新たな感染症にかかりやすくなるなど、様々な医療的な課題を引き起こす原因ともなっています。これが「薬剤耐性(AMR)問題」です。
その抑止には、「感染症を正しく診断し、抗菌薬の適正投与による治療を行う」ことが重要です。
しかしながら、現在の医療体制においては設備・時間・コスト等の面から全ての医療機関で正確に診断するための投資を行うことは困難です。そこで、どのような環境でも正しい診断を行える環境を構築するため、その第一段階として本サービスを開発し、この度、試験運用版の提供を開始しました。
カーブコネクトは、医師が細菌感染症の治療方針決定のため、画像診断による原因菌特定を行う際に、その推定が困難であった場合、同一施設内の感染症専門医に読影依頼を行えるシステムです。
また現在薬事承認申請準備中のAI画像診断による細菌感染症菌種推定アプリ・適正抗菌薬選定支援システムBiTTE(ビッテ)と併用し、慎重を期して感染症専門医の意見を参考にしたい時、本システムを通じて読影依頼するという利用方法も想定しています。
現在PCブラウザにて利用可能、スマートフォン版はGooglePlay、AppStoreにて近くリリースの予定です。
今後は、第一段階として、同一施設内の感染症専門医に遠隔で読影依頼ができる本システムの試験運用版の提供を開始し、その後第二段階として契約を締結した複数の施設間で、感染症専門医に遠隔にて読影依頼ができるシステムを開発し、近日中の公開を目指しています。
出典:PR TIMES
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