Jマテ.カッパープロダクツとINSIGHT LAB、製造業向け需要予測AIシステムの共同プロジェクト開始
最終更新日:2023/12/14
Jマテ.カッパープロダクツとINSIGHT LABは、共同で需要予測AIシステム構築プロジェクトを開始すると発表しました。
このAIニュースのポイント
- Jマテ.カッパープロダクツが需要予測AIシステム構築の共同プロジェクトを開始
- 銅建値の変動による経営リスク軽減のための在庫の適正管理を目指す
- 2023年中に約100トン (約118百万円)の在庫削減が目標
Jマテ.カッパープロダクツとINSIGHT LABは、銅建値の変動による経営リスク軽減のための在庫の適正管理を目指し、需要予測AIシステム構築プロジェクトを開始すると発表しました。
急激な円安の進行の影響も相まって、国内の非鉄金属価格は記録的な高値です。ものづくり白書2022によると、5割を超える製造業が営業利益の減少要因を「売上原価の上昇」としています。銅金属加工部品製造を行うJマテ.カッパープロダクツも、銅合金の銅建値の評価額変動という経営リスクを常に抱えています。同社は、2014年より在庫削減に寄与する需要予測などを行ってきましたが、2022年8月~2023年2月までデータソリューションカンパニーであるINSIGHT LABと共同プロジェクトを開始しました。
共同プロジェクトでは、まず過去約4年分のビッグデータの中から必要な情報を選定。それらのデータをAIに学習させ、弾き出された予測値を用いて主要材質の在庫の上下限範囲(発注点)を再構築させます。そのうえで、営業や製造に関するデータをAIに学習させ、70%以上の精度を持つ需要予測を立てるAIシステムを構築。また、行程管理にも予測値を応用することで、勘や経験に頼らない営業活動、生産活動を可能にします。
最終的に、製造業全体における在庫の適正管理という課題解決に寄与できる汎用性の高いシステム構築が目標です。また、当プロジェクトは2023年中に約100トン (約118百万円)の在庫削減も目指しています。
Jマテ.カッパープロダクツの山本社長は、「本プロジェクトでは出荷量の多い型番に絞って実証実験・効果測定を行い、将来的にはすべての製品において、需要予測による効率的な生産体制が構築できることを目指す」と述べています。
出典:PR TIMES
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