現役医師が開発したAI受診相談アプリ「メルプ」を大幅にアップデート
最終更新日:2024/01/25
flixyは、患者向けアプリ「メルプ」のAI受診相談について、各診療科の専門医グループの協力のもと、AI問診機能の開発を行い、大幅なアップデートを行いました。
このAIニュースのポイント
- AI受診相談のアルゴリズムを大幅に拡充し、入力した症状等をもとに、候補病名を提示する機能を実装
- ユーザーニーズに合わせた形で、診療科・緊急度・関連する病名を表示することが可能
- 今後、レセプトデータと連携し、病名データを使った機械学習を行うことで、診断予測の精度を向上
株式会社JMDCの子会社である株式会社flixyは、2021年5月にリリースした患者向けアプリ「メルプ」のAI受診相談について、各診療科の専門医グループの協力のもと、AI問診機能の開発を行いました。その結果、AI受診相談のアルゴリズムを大幅に拡充し、ユーザーが入力する症状等をもとに、1000以上の病名・500以上の症状において、候補病名を提示する機能を実装しました。同時に、設問画面・デザインをよりユーザーが利用しやすくなっています。
これまでメルプAI受診相談では、ユーザーの症状に応じた適切な受診先(診療科)と緊急度を表示する機能を提供していました。この度、「症状に関連する病名も知りたい」というユーザーのニーズに応えるために、20名以上の各診療科の専門医から成るグループの協力のもと、1000以上の病名、500以上の症状に対して、学術情報(論文等)をもとに約3年間をかけてAI問診機能の拡充を実施しました。その結果、AI受診相談のアルゴリズムをより精緻化させることで、候補病名の提示が可能となりました。
メルプのAI問診は、ユーザーファーストを意識し、「緊急度と診療科をいち早く知りたい」というニーズと、「疑わしい病名(候補病名)まで知りたい」というニーズの双方に応えられるように2段階の問診機能を実装しました。
関連する病名までの表示は求めていないが、どのタイミングでどの診療科を受診すれば良いかのみを知りたいユーザーには、5問程度の簡易問診で必要な受診先を表示します。また、一部のユーザーの疑わしい病名(候補病名)を含めて詳細な問診結果が知りたいというニーズにも応えるため、2段階目の詳細問診を用意。
アップデートにより、ユーザーニーズに合わせた形で、診療科・緊急度・関連する病名を表示することが可能となりました。
今後flixyでは、JMDCが有する8億1,000万件以上のレセプトデータと連携し、レセプトに記載された病名データを使った機械学習を行うことで、診断予測の精度を更に向上。また、JMDCが提供しているPHRサービス「Pep Up」との連携・サービス提供も検討を予定しています。
これにより、希少疾患が疑われる患者様への対応病院の紹介など、よりスムーズな受療行動を支援することが可能になります。
出典:@Press
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