生成AI

最終更新日:2026/08/20
AI決済の利用意向2.2%
NP総研は、エージェンティックコマースの購買・決済に関する実態を調査しました。AI利用が進む一方、購入や決済まで任せてもよいとする回答は2.2%にとどまり、決済の信頼性が重視される結果となりました。
このニュースのポイント
株式会社ネットプロテクションズのシンクタンク、NP総研は直近6カ月以内にネットショッピングを利用した全国の20~65歳の男女1,150人を対象に「エージェンティックコマースの購買・決済に関する実態調査」を実施しました。

AIサービスを「毎日使う」「週に数回使う」の合計は43.9%となり、AIは生活者の日常に浸透し始めています。一方「ほとんど使わない・使わない」と回答した人も39.7%おり、利用状況は二極化しています。

AIを活用した購買行動に関しては「”あなたへのおすすめ”、”この商品を買った人はこれも”から購入」が19.7%で最多となり「ChatGPT・Gemini・Perplexityなどで商品や購入先を調べてからECで購入」「楽天の”Rakuten AI”に 商品について質問」が続きます。
本回答より、商品選びを支援する用途でAI活用が広がっていることが明らかになりました。

AIに期待する役割では「商品の比較・選択の自動化」(30.2%)「より精度の高い商品の発見・提案」(27.1%)が上位となりました。一方「支払い方法の自動選択・自動決済」は1割未満にとどまり、購入前の支援が重視されている状況です。

AIに購入を手伝ってほしい商品は「日用品・消耗品」(21.8%)「家電・デジタル機器」(21.4%)が上位でした。購入頻度が高い商品や比較項目が多い商品ほど、AI活用への期待は高くなっています。

AIに任せてもよい範囲は「自分の好みに合いそうな商品候補を探してもらう」(37.2%)「口コミやレビューを要約してもらう」(29.0%)でした。一方「購入・決済まで自動で完了してもらう」は2.2%にとどまり、お金が動く場面では慎重な傾向です。

AIによる決済を利用する条件としては「最終確認・承認を自分で行えること」が52.8%と最も多く「信頼できる企業・ブランドが運営」や「提案の根拠・理由が明確に表示」が続き、透明性や安心感が重視されています。

AIが最適な支払い方法を提案する機能について、女性では20代に次いで60代以上で支持が高く、約4割が利用したいと回答しました。本回答より、提案やアドバイスを行う存在として、AIは幅広い年代に受け入れられる可能性があります。

BNPL(後払い)利用者の81.7%は商品や購入先の調査、商品の比較、口コミの要約などでAI活用を経験しています。これはBNPL非利用者の35.7%を46ポイント上回っており、BNPL利用者はAIを取り入れた購買体験への受容性が高いと判断できます。

さらにBNPL利用者の83.7%が、AIによる支払い方法の提案機能を使いたいと回答しました。BNPL利用者は、購買前の商品探索や比較だけでなく、支払い方法に関するAIの提案についても、高い受容性を持つことが判明しました。
本調査の結果、AIを活用した購買行動が一定程度広がりつつあります。一方で「最終判断は自分で行いたい」「提案理由や利用状況を把握したい」といったニーズも強く、利用者が納得できる決済UXの構築が不可欠です。
なお、BNPL利用者は非利用者よりAIでの購買や決済提案に積極的な傾向が見られました。BNPLの与信管理や可視化、最終確認の仕組みはKYA(Know Your Agent:AIエージェントの身元や権限を確認・管理する考え方)と親和性が高く、安全なエージェンティックコマースの基盤になり得ます。
ネットプロテクションズは、BNPL事業を通じて培った与信・決済・債権管理の知見を生かし、信頼される決済UXやKYAに関する研究を推進することで、AIエージェントによる新しい購買体験の実現を目指す方針です。
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