生成AI

最終更新日:2025/12/22
GPT-5.2-Codex リリース
OpenAIは、エージェント活用型コーディングモデル「GPT-5.2-Codex」を公開しました。様々なタスクでのエージェント性能を評価するベンチマークでは、最先端の性能を達成しています。
このニュースのポイント
米OpenAI社は、エージェント活用型コーディングモデル「GPT-5.2-Codex」を公開しました。
「GPT-5.2-Codex」は、プロフェッショナルな知識作業における「GPT-5.2」の強みと、「GPT-5.1-Codex-Max」の最先端エージェント活用型コーディングおよびターミナル操作能力を基盤としています。
長文コンテキストの理解や信頼性の高いツール呼び出しに加え、事実性の向上やネイティブなコンテキスト圧縮が強化され、推論のトークン効率を維持しながら長時間にわたるコーディング作業でも、より信頼できるパートナーとして活用できます。

現実的なターミナル環境における多様なタスクでのエージェント性能を評価するベンチマーク「SWE-Bench Pro」 および「Terminal-Bench 2.0」で「GPT-5.2-Codex」は、最先端の性能を達成しています。
「GPT-5.1-Codex-Max」で導入された機能を基盤として、Windowsネイティブ環境におけるエージェント活用コーディングがより効果的かつ、信頼性の高いものになりました。こうした改善により、コンテキストを完全に維持しながら長時間にわたり大規模なリポジストリで作業する能力が向上しています。

また、ビジョン性能の強化により、コーディング中に共有されたスクリーンショットや技術図、チャート、UI画面をより正確に解釈できるようになり、デザインを迅速に機能するプロトタイプへ変換できます。

歴代のモデルを主要なサイバーセキュリティベンチマークで見ると、「GPT-5-Codex」から大きく性能が向上し、「GPT‑5.1-Codex-Max」、「GPT‑5.2-Codex」と段階的に伸びています。今後登場するAIモデルもこの傾向を引き継ぎ、進化していくことが見込まれています。

また「GPT‑5.2-Codex」は、現時点でサイバー能力が「Preparedness Framework」のHighレベルには達していませんが、将来その水準を超えるモデルに備え、モデルおよび製品の両方に追加の安全対策を実装しています。

2025年12月11日には、Privyの主任セキュリティエンジニアが「Codex CLI」や他コーディングエージェントとともに「GPT-5.1-Codex-Max」を使用し、Reactの複数の脆弱性を発見しました。
これは、AIが現実世界のソフトウェアにおいて、防御的セキュリティ業務を実質的に加速できることを示しています。サイバーセキュリティに関連するタスクにおいてエージェント活用型システムの能力が高まるにつれ、こうした進展を責任ある形で提供することは最重要事項です。
能力向上の一つひとつに対して、より強固な安全対策、厳格なアクセス制御、そしてセキュリティコミュニティとの継続的な連携を組み合わせています。
さらに、信頼できる防御側の専門家が最先端のAIサイバー能力を活用し、サイバー防衛を加速できるよう「trusted access」パイロットを作成しました。
本プログラムは当初、責任ある脆弱性開示の実績を持つ審査済みのセキュリティ専門家や、明確な業務上のサイバーセキュリティ用途を持つ組織を対象に、招待制で提供されます。要件を満たす参加者は、OpenAIで最も高い能力を持つモデルへのアクセスが提供されます。
OpenAIは、開発者や防御側の担当者が長期的かつ複雑な課題に取り組めるよう支援すると同時に、責任あるセキュリティ研究を支えるツール群を強化するとコメントしています。
出典:OpenAI
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら