生成AI

最終更新日:2025/10/07
チームみらいは、政党・議員のお金の流れを可視化するツール「みらい まる見え政治資金」の初期版を公開しました。本ツールは、チームみらいが公約として掲げていた「政治とカネ問題を終わらせる」に近づく一歩目となります。
このニュースのポイント
AIエンジニアの安野たかひろ氏が党首を務めるチームみらいは、2025年10月2日、政党・議員のお金の流れを可視化するツール「みらい まる見え政治資金」の初期版を公開しました。
現在の日本では、政治活動のための金銭の調達と支出が、特定の個人や団体における影響力の行使や、不正な利権の温床となっている「政治とカネ」問題が発生しています。「政治とカネ」問題は、単なる会計上の不正だけでなく、政治の意思決定にも影響を及ぼしてしまいます。
一方で、政治資金支出報告書の作成は政治家にとっても負担が大きく、悪意はなくともミスが発生し、ミスが発生しても気づきにくい構造になっています。
「みらい まる見え政治資金」は、収支報告書作成の手間を削減し、記載漏れや記載ミスを防ぎ、チームみらいが公約を掲げている「政治とカネ問題を終わらせる」に近づく一歩目となります。
本ツールの特長として、サンキー図が使われており、金銭の流れが視覚的にわかりやすく収支の全体像が把握しやすいです。また、従来の政治資金収支報告書は単式簿記で年1回の発表でしたが、月次収支・B/S表・出入金の詳細データなど、収支報告書からは読み取れない情報も記載しています。
そして従来の単式簿記は、複式簿記と比較してミスが発覚しづらい構造であり、現金などデータ化されていない金銭の動きをまとめる必要があるため、ミスやエラーが発生しやすい状況でした。
チームみらいでは、なるべく現金を使用しない方針を取り、銀行口座紐付けやカード紐付けにより、すべての取引データを残し、クラウド会計システムと連携することで、ミスやエラーのないスムーズな収支公開を目指しています。
さらに、クラウド会計システムとの連携は、仕訳さえ行えば、いつでも収支の全体像を公開できることにもつながります。従来の政治資金収支報告書では公開まで1年弱のタイムラグが発生していましたが、本ツールを利用することで議員・政党はいつでも収支を公開できます。
今後の改善として、領収書画像のトラッキングや未払い、貸し倒れ、先払いなどの複雑な仕訳対応といった開示内容の充実や、AIによる仕訳の自動化、政治資金収支報告書・少額開示請求報告書の自動エクスポートによる入力や報告書作成の自動化が予定されています。
本ツールは、オープンソースで公開されており、チームみらいが使うだけでなく、あらゆる議員・政治団体が使用できます。導入にあたっては、チームみらいがサポートを行えるように現在準備中です。
チームみらいは、今回公開した「みらい まる見え政治資金」は初期版であり、ツール自体や政治資金規正法上の様々な問題が残っている。今後ツールの改善・提供だけでなく、政治資金規正法の改正に向けた提言も行うとコメントしています。
出典:note
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら