トヨタ自動車未来創生センター、パートナーロボット「トミーくん」に音声合成AIを搭載
最終更新日:2024/11/15
トヨタ自動車未来創生センターは、パートナーロボット「トミーくん」に、東大発ベンチャーAirion開発の音声合成AIを搭載しました。
このニュースのポイント
- Airionは、トヨタ自動車未来創生センターが開発するコミュニケーションロボット「トミーくん」に搭載する音声合成AIを開発
- ユーザーの声を認識し、自然言語処理AIが応答内容を生成、富川悠太キャスターの声で音声合成して応答
- 専門用語への対応、イントネーションの正確性、会話速度に重視した性能で開発
トヨタ自動車株式会社 未来創生センターは、開発するコミュニケーションロボット「トミーくん」に、Airion株式会社開発の音声合成AIを搭載しました。「トミーくん」は音声による会話などで人間とコミュニケーションができるロボットで、トヨタ自動車所属の富川悠太キャスターの声でコミュニケーションを行います。
「トミーくん」は、身振りや目のディスプレイを使って表情と音声で人間とコミュニケーションを行うパートナーロボットです。
今回開発されたシステムは、トミーくんに話しかけられた声を認識し、自然言語処理AIが応答内容を考え、その内容を音声合成AIにより富川悠太キャスターの声で応答するものです。
合成音声においては特に、専門用語への対応、イントネーションの正確性向上、会話応答の高速化にフォーカスして開発が行われました。
例えば「トヨタ自動車」「未来創生センター」「トミーくん」などの一般的ではない固有名詞を正確に発話する専門用語に対応するため、システム外部から新たに専門用語やその読み方・アクセントを登録できる機能を搭載し、専門用語を含む内容の説明もできる仕様を実現しました。
また、富川キャスターの協力のもと、学習コーパス、収録環境、発話スタイルなどを試行錯誤し、品質の高い学習データを作ることでイントネーションの正確性向上を試みています。
ほかにも、自然な音声対話において重要な要素となる応答速度の問題も、推論速度に優れた音声合成モデルの選定により時間短縮を図っています。
Airionは音声合成以外にも製造業における様々なAIソリューションを開発しており、今後もAIを活用した新製品開発や業務効率化を支援するとコメントしています。
なお、トミーくんは今後、トヨタ会館(愛知県豊田市)にて展示予定です。
出典:PR TIMES
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