DXを推進するAIポータルメディア「AIsmiley」| AI製品・サービスの比較・検索サイト
03-6452-4750 10:00〜18:00 年末年始除く

Zapier(ザピアー)とは?使い方から料金プランまで詳しく解説

最終更新日:2025/09/05

Zapierとは Zapier(ザピアー)とは?

自分が普段行っているルーティーン業務をAIで自動化したいけれど、操作が難しそうなツールばかりでなかなか効率化できず悩んでいる人はいませんか?

今まではワークフローを自動化する場合、プログラミング言語でコードを書かなければならず、エンジニア経験のない人にはハードルが高いと思われてしまうことが多かったのです。

しかし、もしノーコードで操作も簡単に済むのであれば自動化に取り組みたい人はもっと増えるのではないでしょうか。

この記事では、簡単な操作で業務の効率化を進められるZapier(ザピアー)について詳しく解説します。

Zapier(ザピアー)とは?

Zapierとは、複数のAIをつなげて情報を共有させ、協力しながら仕事を進められる「AIオーケストレーションプラットフォーム」の1つです。

AIオーケストレーションは、以下の3つの要素で成り立っています。

項目 概要
AI統合(AI integration) 異なるAIモデル、データソース、ツールをつなげ、AI同士が人の手を介さずにデータをやり取りできるようにする仕組み
AI自動化(AI automation) 人の監視なしでAI関連のタスクや判断を実行する仕組み
AI管理(AI management) AIが想定外の動きをしないよう管理する仕組み

単体のAIでは特定のタスクにしか対応できませんが、AIオーケストレーションの仕組みを用いて複数のAIを連携させることでより複雑なタスクにも対応できるようにしたのがZapierだというわけです。

参考:Zapierヘルプセンター「ザピアーとは?」

参考:Zapierブログ「AIオーケストレーションとは?インテリジェントシステムガイド」

Zapier(ザピアー)でできること

Zapierでできることは次の通りです。

項目 概要
Zaps(ザップ)
  • アプリ同士をつなげて自動化する仕組み
  • 「きっかけ(トリガー)」が起きると「処理(アクション)」を自動で実行する
Tables(テーブルズ)
  • Zapierが用意したデータベース
  • データを保存・整理・活用でき、AI用の「知識ベース」としても使える
Interfaces(インターフェース)
  • ノーコードでカスタムWebページやツールを作れる機能
  • フォームやダッシュボードを作って、ZapsやTablesと連携できる
Chatbots(チャットボット)
  • WebサイトにAIチャットを埋め込める機能
  • 自社ブランドに合わせたチャットボットを簡単に作成可能
Agents(エージェント)
  • AI秘書のような存在を作れる機能
  • Zapierと連携して、ユーザーの代わりに自動で作業する
MCP(Model Context Protocol)
  • AIとアプリをつなぐための共通ルール
  • ClaudeやCursorなどのAIとZapierを接続し、会話の中からアプリ操作が可能となる
Canvas(キャンバス)
  • 業務フローを図で描いて、AIと一緒に設計・自動化できるツール
  • 手作業と自動化を組み合わせた全体像を見える化できる
Functions(ファンクションズ)
  • Pythonを使って高度な自動化ができる開発者向けの機能
  • 独自コードを使ってZapsを拡張したり複雑な処理を実装したりできる
アカウント管理とセキュリティ
  • 大企業でも安心して使える管理機能
  • ユーザー権限、監査ログ、シングルサインオン、データ保持ポリシー、セキュリティ認証などに対応

複数のAIを連携させてユーザーの課題を解決するため多機能であるのはもちろんですが、大企業での使用を想定して管理機能やセキュリティ機能も整っているのが特徴的だと言えるでしょう。

参考:Zapierヘルプセンター「ザピアーとは?」

Zapierのアカウントの作り方

Zapierのアカウントを作成する方法をご紹介します。

  1. Zapier公式ホームページにアクセスし、「メールで無料で始める」「Googleで無料で始める」のいずれかを選択する(ここではGoogleで無料で始めるやり方をご紹介)Zapier画像出典:Zapier公式ホームページ
  2. 「アカウントの選択」という画面が表示されるため、使用したいGoogleアカウントを選択するZapier画像出典:Zapier公式ホームページ
  3. 「Zapierにログイン」という画面が表示され、情報のアクセスをZapierに許可するよう求められるため内容を確認して「次へ」をクリックするZapier画像出典:Zapier公式ホームページ
  4. Zapierにログイン完了Zapier画像出典:Zapier公式ホームページ

手順がそれほど多くなく、複雑な操作も必要としないため安心して進められるでしょう。

参考:Zapier公式ホームページ

Zapierの使い方

Zapierはヘルプセンターの内容が充実しており、Zapierでできることで紹介した機能別に使い方のページが準備してあるため、それぞれのページの内容とリンクをご紹介します。

ヘルプセンターへのリンク 概要
Zaps(ザップ) アプリ同士をつなげて自動化する仕組み
Tables(テーブルズ) データを保存・整理・活用できるデータベース
Interfaces(インターフェース) ノーコードでカスタムWebページやツールを作れる
Chatbots(チャットボット) WebサイトにAIチャットを埋め込む
Agents(エージェント) AI秘書のような存在を作れる
MCP(Model Context Protocol) AIとアプリをつなぐ共通ルール
Canvas(キャンバス) 業務フローを図で描いて自動化できる
Functions(ファンクションズ) Pythonを使って高度な自動化ができる
アカウント管理とセキュリティ 大企業でも安心して使える管理・セキュリティ機能

わからないことがあればコミュニティで質問したり、Zapier learnで学んだりもできます。

使用していく中で不明点があればそのままにせず、まずはヘルプセンターで当てはまる内容はないか確認しましょう。

参考:Zapierヘルプセンター

Zapierの活用事例

Zapierの業務における活用事例を2つご紹介します。

問い合わせメールへの自動返信に活用した事例

noteのハリソンAI氏のアカウントでは、Zapierを問い合わせメールの自動返信に活用した事例が紹介されています。

ZapierのZaps機能を用いてGmailとChatGPTをつなげ、Gmailで問い合わせメールを受信したらChatGPTがその内容に応じたメールを自動生成し、返信をする仕組みです。

手順は以下の通りです。

項目 手順
トリガー設定
  1. 新しいZapを作成し、「Trigger」に 「Gmail – New Labeled Email」 を選ぶ
  2. 問い合わせ専用のラベル(例:Inquiry)を指定する
  3. Gmailを初めてZapierに連携する際にGoogleの認証画面が表示されるため、内容を確認し許可をクリックする
ChatGPTでメールを自動生成
  1. Actionに「ChatGPT (OpenAI) → Write an Email」 を追加する
  2. OpenAIのAPIキー を入力して接続し、Continueボタンを押す
  3. Actionの詳細な設定(プロンプトや使用モデルの選択)をする
メール送信のためのActionを設定
  1. Actionに 「Gmail – Send Email」 を追加する
  2. 送信先(To)にはTriggerで取得したメールの差出人アドレスを指定する
  3. 件名(Subject)は Re: {{Subject}} とする
  4. Email BodyにChatGPTアクションで作成した返信文を記載するよう設定する
  5. 本文の最後に会社の署名や挨拶文などを追加する
Zapの有効化 送信テストを行い問題なければ有効化する

手動でいつも定型文を送信するなど自動対応でも問題がない問い合わせ内容の場合、ZapierのZaps機能を用いると業務が大きく効率化できるでしょう。

参考:note ハリソンAI「【ChatGPT × Zapier】ノーコード業務自動化」

記事アイデアの自動タスク化に活用した事例

Xのkazu氏のアカウントでは、記事アイデアの自動タスク化にZapierを活用した事例が紹介されています。

具体的には、ChatGPTで出した記事アイデアをZapier経由でNotionやタスク管理ツールに自動登録しサイクルを回す仕組みです。

手順は以下の通りです。

  1. 新しいZapを作成し、「Trigger」のアプリにChatGPT、イベントに新しい出力が生成された時と設定する
  2. 「Action」のアプリにNotionやAsana、イベントに新しいタスク作成を設定する
  3. テストを行い問題なければ有効化する

記事アイデアが生まれたらすぐにタスク管理ツールに入力され、実行が促される仕組みになっているためアウトプットがスムーズに進むでしょう。

参考:X@Marketer_kazuf「生成AI×ツール連携で業務効率を爆上げするアイデアさらに追加10選」

Zapierの料金プラン

Zapierの料金プランページには自分が住んでいる国をプルダウンで指定して、その国の通貨で料金が見られる仕組みがあります。

実際の請求はアメリカドルで行われるため、日本円で支払う場合は為替レートによってその金額が変動します。

ただし、あらかじめ自国の通貨で料金の目安を把握できるのは、企業が予算を組む上で大きなメリットだと言えるでしょう。

Zapierには4つの料金プランがあるため、それぞれでできることと日本における料金の目安をご紹介します。

フリープラン

フリープランにおける料金と使える機能は次の通りです。

料金 機能 概要
無料0円/月(永年無料) タスク上限
  • 月100タスクまで
Zapier自動化プラットフォーム
  • Zaps、Interfaces、Tablesが利用可能
  • インターフェース・データベース・Zapsを組み合わせてオリジナルの自動化ができる
Zaps作成数
  • 無制限(ただしタスク数の上限内で利用)
Zapの種類
  • 2ステップZaps(例:新規メールを受信 → CRMにリード追加など)
AIパワーアップ機能
  • AIを活用して自動化の精度・効率を向上可能

Zapierの基本的な機能をすべて無料で体験できるため、まずはフリープランで操作に慣れ、必要に応じて有料プランに切り替えるのがおすすめです。

プロプラン

プロプランにおける料金と使える機能は次の通りです。

有料プランの場合、年間払いを選択すると33%お得に利用できます。

料金 機能 概要
月額3,019円(税込目安)

※年払いの場合の料金

タスク上限
  • 無制限(利用状況に応じた範囲で)
フリープランのすべての機能
マルチステップZaps
  • 1つのトリガーから複数のアクションを実行可能
  • 条件分岐・データ整形・スケジュール設定などの高度なワークフロー機能も追加
プレミアムアプリ無制限
  • 有料プランでのみ利用できる選択アプリが使い放題
Webhooks
  • Webhooks by Zapierを使って、どんなアプリとも柔軟に連携できる
サポート体制
  • メールとライブチャットによるサポートあり(※条件付き)

プロプランはZapierをビジネスで利用したい個人におすすめです。

チームプラン

チームプランにおける料金と使える機能は以下の通りです。

料金 機能 概要
月額10,421円(税込目安)

※年払いの場合の料金

タスク上限
  • 無制限(利用状況に応じた範囲で)
フリープラン&プロプランのすべての機能
ユーザー数
  • 最大25ユーザーまで登録可能
  • 1ユーザーがZapを作成・編集可能
共有Zap・フォルダ
  • Zapをチームで共有可能
  • フォルダを作って権限をカスタマイズできる
共有アプリ接続
  • チームで使うアプリを一括接続
  • パスワードやAPIキーを共有せずに利用可能
SAML SSO
  • SAML 2.0対応のID・アクセス管理(IAM)で安全にチームアクセスを管理
プレミアサポート
  • 優先的なサポート対応あり

チームプランでは、複数人でZapを作成したり権限やアプリ接続を一括管理したりできるので、組織全体で効率的に自動化を進められます。

エンタープライズプラン

エンタープライズプランにおける料金と使える機能は以下の通りです。

料金 機能 概要
お問い合わせ(個別見積もり タスク上限
  • 年間タスク制限
  • 月単位ではなく年間でタスク数を管理できるため、予算管理がしやすい
ユーザー作成・編集
  • チームプラン同様、ユーザーはZapを作成・編集可能
  • 人数制限なし
アクセス制御
  • 誰がどのアプリやZapにアクセスできるか細かく設定可能
  • アプリごとのアクション制限も設定可能
アカウント分析
  • アカウントの360°ビューを提供
  • ユーザーが作成しているZapや使用アプリの確認、Zap Runs APIでSIEMツールに活動をエクスポートなど
専任サポート
  • 専任の担当者がチームの質問対応や戦略提案をサポート(一定条件で含まれるかオプション追加)

エンタープライズプランは、大規模な組織の複数部門でZapierを活用し、安全で効率的に自動化を推進したい場合におすすめです。

参考:Zapier「プライシング」

まとめ

Zapierとは、複数のAIをつなげて情報を共有させ、協力しながら仕事を進められる「AIオーケストレーションプラットフォーム」の1つです。

多機能で個人から大企業までさまざまな規模の自動化を進められるため、この記事も参考にしてぜひ積極的に役立ててみてください。

アイスマイリーでは、「生成AI のサービス比較と企業一覧」を提供しています。最新のAIサービス動向を把握し、比較検討するために以下よりぜひご活用ください。

生成AI のサービス比較と企業一覧

AIsmiley編集部

株式会社アイスマイリーが運営するAIポータルメディア「AIsmiley」は、AIの専門家によるコンテンツ配信とプロダクト紹介を行うWebメディアです。AI資格を保有した編集部がDX推進の事例や人工知能ソリューションの活用方法、ニュース、トレンド情報を発信しています。

・Facebookでも発信しています @AIsmiley.inc
・Xもフォローください @AIsmiley_inc
・Youtubeのチャンネル登録もお願いいたします@aiaismiley1345
メルマガに登録する

DXトレンドマガジン メールマガジン登録

業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。

お名前 - 姓・名

お名前を入力してください

メールアドレス

メールアドレスを入力してください

AI・人工知能記事カテゴリ一覧

今注目のカテゴリー

生成AI

ChatGPT連携サービス

チャットボット

AI-OCR

生成AI

ChatGPT連携サービス

チャットボット

AI-OCR

AI活用のご相談したい企業様はこちら

03-6452-4750

AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら