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最終更新日:2024/08/20
xAIは、独自LLM「Grok」の最新版となる「Grok-2」および「Grok-2 mini」のベータ版をリリースしました。新たに画像生成機能を搭載し、X上で実験的に提供されます。
このAIニュースのポイント
イーロン・マスク氏設立のAI開発企業xAIは、2024年8月13日(現地時間)、独自LLMの最新版「Grok-2」および「Grok-2 mini」のベータ版をリリースしました。どちらも前モデルの「Grok-1.5」の性能を上回るモデルとして、Xの有料サブスクリプションであるX PremiumおよびX Premium+登録者に提供されます。
今回刷新された「Gork」は、再設計されたインターフェースと新機能を備え、テキストと視覚の両方を理解し、Xプラットフォームからのリアルタイム情報を統合します。
「Grok-2」は、前回のモデルの「Grok-1.5」から大幅に進化しチャット、コーディング、推論のフロンティア機能を備えています。
Grok-2の初期バージョンは、LLMの競走場となるLMSYSリーダーボードで「sus-column-r」という名でテストされており、推論、読解、数学、科学、コーディングを含む一連の学術ベンチマークでClaude 3.5 SonnetやGPT-4-Turboを上回る性能を記録しました。
一方で「Grok-2 mini」は、「Grok-2」の軽量版として開発されたモデルで、処理速度と回答品質のバランスが良く、より迅速な応答が求められる場面での使用に最適化されています。
また、今回のリリースで「Grok」は、Black Forest Labsの協力によりテキストから画像生成できるFLUX.1モデルを獲得しました。現在実験的にX上で画像生成機能が提供されています。
今後、エンタープライズAPIプラットフォームを通じて開発者にも提供される予定で、このAPIは低遅延のグローバルアクセスを実現する新しい技術スタックに基づいて構築されています。
他にも、検索機能の強化、X投稿に関するより深い洞察、返信機能の改善など、さまざまなAI駆動機能の開発を計画しています。さらにX上のGrok体験の中核として、マルチモーダルな認識機能のプレビューもリリースする予定です。
出典:xAI
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