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最終更新日:2024/04/11
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、多くの人が外出時にマスクを着用するようになりました。
マスクの着用は感染拡大を防ぐ上で必要不可欠なアイテムといえますが、「セキュリティー」という面に関しては、マスクが一種の弊害になっているケースも少なくありませんでした。セキュリティーとして「顔認証システム」を導入している場合、マスクを着用していては正確に認証できなくなってしまうからです。
しかし、最近はマスクを着用した状態でも顔認証が行えるAI顔認証エンジンも登場しており、注目を集めています。そこで今回は、マスクの着用中でも顔認証を可能とするAI顔認証エンジンの仕組みについて詳しくみていきましょう。
2020年4月、シアトルに本社を置くリアルネットワークスは、顔認証ソフトウェアの「SAFR(セイファー)」に「マスク着用時でも顔認証を行える機能」が搭載されたことを発表しました。この機能が搭載されたことにより、セキュリティーゲートなどでマスクを外さなくても高い精度の個人認証が行えるようになったといいます。
この「SAFR(セイファー)」というソフトウェアは、認識精度99.8%という高い精度を誇る顔認証ソフトウェアであり、競合他社の3倍〜5倍のスピードで処理を行えるという点も大きな魅力のひとつとして知られていました。また、SAFRは動画による顔認識も得意としており、100ミリ秒以内でライブフィード動画の中から顔を特定することができます。
さらに、肌の色の違いによる認識能力の差を評価するテストにおいても高い成績を残しており、それらの実績を踏まえた上でNTTドコモが5Gソリューションのひとつとして採用するなど、大きな注目を集めているのです。

そんなSAFRでは、これまでサングラスや帽子などの着用は問題なく認証されていたものの、マスクの着用には対応していませんでした。ただ、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、AI(ディープラーニング)を用いたアルゴリズムによってマスク着用時の顔認証を可能にしたのです。
その仕組みとしては、登録者がマスク着用の顔画像を登録することによって、セキュリティーゲートなどでマスクを外さずに認証され通過が可能になるというもの。もちろん、認証時とは異なるマスクを着用していても問題なく認証することができます。
マスクの着用が推奨される昨今において、マスクを外すことなくセキュリティー面を強化できるという点には、大きなメリットがあるといえるのではないでしょうか。
台湾に本社を置くサイバーリンクが提供しているAI顔認証ソフトウェア開発キット「FaceMe®」も、2020年6月からマスク検出とマスク着用時の顔認識が可能となる新機能が追加されました。この機能が追加されたことにより、マスク着用有無の検出を行った上で、正確に顔を検出して人物特定することが可能になります。
また、2020年の第二四半期には、体表面温度の測定を行うサーマルカメラの統合や、映像内の人数カウント機能の追加なども予定されており、今後ますます利便性が向上していく予定です。
そんな「FaceMe®」の大きな特徴としては、やはり高精度なアルゴリズムが備わっている点が挙げられるでしょう。アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が行っている顔認証技術ベンチマークテストにおいては、世界でも上位にランクしています。

その技術は、もちろん新型コロナウイルス対策にも効果的であり、マスクを着用していない人を検出した上で警備員や関係者に通知を送信することが可能です。また、マスク着用中の顔認識機能によって、マスクを着用した状態で出退勤管理を行ったり、従業員の特定を行ったりすることもできます。そのため、さまざまな場所での「顔による非接触型の生体認証」を実現することができるのです。
マスクを着用した状態での顔認証が可能なのは、「FaceMe®」に機械学習とニューラルネットワークAI技術が採用されているからに他なりません。これらの技術を用いることによって、高速(0.2秒以下)かつ高精度(本人識別率99.7%)に、顔認証を行うことができます。また、角度のついた顔であっても、広い認識範囲を実現できるのです。

LED事業を主に行うLM TOKYOでも、2020年5月から顔認証機能を搭載した体温測定システム「AI 検温モニタ KAOIRO-カオイロ-」を提供しています。
先に紹介した顔認証システムと同様に、マスクを着用していてもカメラの前に立つだけで顔認証を行うことが可能です。
ただ、「KAOIRO-カオイロ-」には体温測定機能も備わっているという点が、先ほどご紹介した2つのシステムとは大きく異なる点といえるでしょう。新型コロナウイルス対策として、学校やオフィスビル、商業施設などでの活用が見込まれており、高体温の人が検出された場合にはデバイスから音声やブザーで警告することができます。
また、AIを活用した顔認証昨日も備えており、企業が保有しているIDカードや指紋認証システムなどと連携させることも可能です。そのため、入退室の管理や勤怠管理などにも活用していくことができるでしょう。
ちなみに、計測したデータは自動的にシステムへ保存される仕組みになっており、後から感染が発覚した利用者がいた場合には、その施設の利用日時などを確認することができます。新型コロナウイルスの場合、感染経路を明確にすることも大切になるため、このような機能を用いて利用日時などを明確化できる点は大きなメリットといえるのではないでしょうか。
今回は、マスクを着用した状態でも顔認証を行えるAI顔認証システムの仕組みについてご紹介しました。マスクを着用したままの状態でも極めて高い精度で顔認証を行えるということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ上でも、マスクはできる限り着用することが望ましいとされています。「感染拡大を防ぐ」という点でも、マスク着用時でも利用できる顔認証システムには大きな価値があるといえるでしょう。今後、どのような形でAI顔認証システムが普及されていくのか、ますます目が離せません。
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