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最終更新日:2024/04/11
第三次AIブームといわれる昨今、さまざまな分野でAIが積極的に活用され始めており、私たちにとってAIは身近な存在になりつつあります。そのため、意外な場所でAIが活用されているケースも少なくありません。たとえば、子どもから大人まで多くの人が楽しんでいる「ゲーム」にもAIが多用されているのです。
一見、ゲームとAIの結びつきはイメージしにくいかもしれませんが、どのようにAIがゲームに関わっているのでしょうか。今回は、ゲームの構成に欠かすことのできない「ゲームAI」について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
AIの活用事例について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
AI・人工知能の利用例を解説!機械学習を活用した身の回りの実用例

ゲームにおけるAI(=ゲームAI)は、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)として自律的に動くキャラクターに活用されているのですが、実はそれ以外の部分でもAIが活用され始めています。主なゲームAIとしては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
上記でご紹介したNPC(ノンプレイヤーキャラクター)などの脳にあたるAIのことです。自らゲーム内の環境を認識することによって意思決定を下し、自律的に行動を起こしていきます。なお、キャラクターAIのデザインはゲームが設計を行っていくため、ゲームごとにキャラクターAIのアーキテクチャは異なります。
ゲームの監督のような存在であり、プレイヤーの動きを見て敵キャラクターを出現させたり、ゲーム環境を変化させたりします。従来は人間の手によって作られていた「ゲームデザイン」「バランス調整」といったものがAI技術で実現できるようになったのです。
ロールプレイングなどのゲームにおいて、ゲーム内の地形を認識した上で、キャラクターAIやメタAIに経路のナビゲーションを行うAIです。人間は、目や耳といった器官を通じて周りの環境を認識します。そして、自身の経験や推測を加えることで、経路を割り出していくわけです。これは、私たち人間にとっては簡単なものですが、AIにとって「経験」や「推論」を実装するのは決して簡単なものではありません。そのため、ナビゲーションAIによってゲーム内の「通れる道」をナビゲートしたり、目的に応じた場所までのルートをナビゲートしたりするわけです。

ゲームのキャラクターを自動生成するゲームAIの技術は日々進んでおり、すでにサッカー選手を複雑に動かしたり、パックマンをゼロから構築したりすることも可能になっています。今後はAIの活用によって、ゲームの開発プロセスを自動化させたり、アニメーションの生成を自動化させたりする「AIの応用」に期待が集まっているそうです。
高いクオリティのゲームを完成させるには、優れたプログラミングはもちろんのこと、豪華なグラフィックスや美しいアニメーション、そして数千時間にのぼる多大な労力が必要になるといいます。そのため、「FIFA」シリーズや「マッデンNFL」といった高い人気を誇るゲームを生み出すEA(エレクトロニック・アーツ)では、開発時間を短縮しながらゲームを現実に近づけるための手段として、AIが活用され始めています。
EAは、AIの活用に積極的な姿勢を見せており、カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究チームと協力して、強化学習を開発に導入する実験を進めているそうです。強化学習というのは、動物が特定の行動の結果から学びを得るという仕組みを参考にした機械学習モデルのことを指します。
基本的に、ゲームのキャラクターとその動きは、人間の手作業によって作成されていきます。たとえば、FIFAのようなスポーツゲームの場合、モーションキャプチャという人間の動きをデータ化する技術を活用して、より本物に近いプレイを生み出していくわけです。
しかし、モーションキャプチャでは、データ化された動きしか再現することができません。また、アニメーションに関しては、プログラムを書かなければならないため、決して効率的な作業とはいえないでしょう。だからこそ、EAでは「アニメーション作成の効率化」という部分に着目した取り組みを検討しており、その手段としてAIが注目されているというわけです。
アニメーションの作成などを自動化することができれば、開発コストも大幅に削減できますし、ゲームそのものをよりリアルに進化させることも可能になります。また、メモリーの使用を効率化できれば、複雑な構成のゲームでもスマートフォンなどのコンパクトな端末でプレイできるようになる可能性があるのです。
このような点を踏まえると、AIはゲームの分野においても重要な役割を担っていく存在であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ちなみに、現在はスマートフォンやポータブルゲーム端末が普及したことで、いつでもどこでもゲームを楽しめるようになりましたが、1970年代は家庭用ゲーム機すら存在せず、ゲームセンターや喫茶店でプレイすることメインでした。
喫茶店のアーケードゲームであるインベーダーゲームは大きな流行となった時期からゲームにAI技術は使われ始めていました。しかし、AIの開発に使用された当時のPCは非常に性能が低く、ゲームAI技術と言っても「ゲームの中のひとつの役割」に過ぎませんでした。現在のように、ユーザーに対して知能を感じさせるAIとは、だいぶかけ離れていたのです。
1980年代になると、2Dシューティングゲームや格闘ゲーム、そしてRPGなども世に出てきました。また、家庭用ゲーム機のファミコンが流行し始めたのもこの頃です。この時代のゲームAIは、主に敵キャラクターでした。ゲーム内にさまざまな仕掛けやステージが用意され、その中で敵キャラクターも動いていたのですが、大半のゲームではパターン化された動きまでが限界でした。
それからキャラクター自身が判断して動けるようになったのは、1990年代以降となります。エージェント・アーキテクチャと呼ばれるソフトウェアの高度な設計が導入されるとともに、自律型AIの補助を行うAIなども取り入れられ始めたことで、キャラクターはより多様な振る舞いができるようになりました。
そして近年は、コンピュータ性能の増加や高速化に伴い、ゲームシステムも高度化しています。また、仮想世界を自由に飛び回れるようなゲームも増えてきているため、手作業でシステムの設計や制御を行うことは厳しくなってきているのです。
そのため、今後のゲーム開発では人間が複雑な設計を行っていた部分をゲームAIが代替することが主流になっていくことが考えられます。
今回は、ゲームに欠かすことのできない「ゲームAI」の種類やAIの歴史などについてご紹介しました。近年のゲームは高度化・複雑化か進んでいることもあり、AIが必要不可欠な存在になりつつあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
今後、AIがゲーム開発をサポートしていくことによって、さらなる大ヒット作品が生まれることになるかもしれません。どのようにAIがゲーム業界をサポートしていくのか、
ますます期待が膨らみます。
AIについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
AI・人工知能とは?定義・歴史・種類・仕組みから事例まで徹底解説
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