スマホをプラットフォームにしたIoT活用のメリットは?事例も紹介
最終更新日:2024/04/11
IoTの技術が発達したことにより、ビジネスシーンだけでなく日常生活においても利便性が大幅に高まってきています。そのような中で、最近はスマホをプラットフォームとしたIoT活用の事例も多くなってきているのをご存知でしょうか。
今回は、スマホとの連携によって可能性を広げるIoTのメリットについて詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
IoTについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
IoTとは?活用シーンや関連技術、普及にともなう課題について
スマホと連携できるIoT家電が増加中
近年はさまざまな製品をスマホと連携することができるようになりました。身近なアイテムの代表例としてはスマートウォッチ(時計)が挙げられるでしょう。スマートウォッチにもさまざまな種類が存在しますが、たとえばソニーが販売しているスマートウォッチ「wena wrist」では、「FeliCa」を搭載することによって電子マネー決済が可能になりました。
また、スマホと連動することで、電話やメール、SNSなどの通知を振動や光で通知させることも可能です。さらに、ウォーキングの歩数を記録するログ機能なども備わっています。そんな「wena wrist」の最大の魅力は、これらの機能がバンド部分に集約しているという点です。
時計本体にIoT機能が備わっているわけではなく、バンド部分にIoT機能が備わっているため、機械式のムーブメントと組み合わせたりすることもできるわけです。さまざまなバリエーションを楽しむことができるという点は、時計好きにとって大きなメリットといえるのではないでしょうか。
また、スマートウォッチと同じく注目度の高いアイテムとして、最適な温度設定によって睡眠の質を高められる「IoTマットレスパッド」も挙げられます。IoTマットレスパッドというのは、身体と環境のデータを測定し、より良い睡眠に導くための温度調節を行うことができるアイテムです。
特にセンサーなどを身につける必要はなく、パッドの上で寝るだけで心拍数や眠りの深さなどを自動で計測することができます。また、眠りの浅いときに振動で起こしてくれるアラーム機能も備わっているので、すっきりとした目覚めを実現できるのも魅力のひとつです。
さらに、睡眠サイクルや体質などに応じてマットの温度を上下3カ所で調節してくれるので、暑くて起きてしまったり、寒くて起きてしまったりする心配もありません。IoTの力によってより良い睡眠を実現できるのは、多くの人にとって非常に魅力的なものといえるのではないでしょうか。
IoTの活用によって物流車両の効率化を実現した例も
スマホをプラットフォームにしたIoT活用は、ビジネスシーンにおいても積極的に導入されている状況です。その一例としては、IoTを活用した物流車両の効率化が挙げられるでしょう。
これは、一般的なGPS搭載型のスマホを利用して、位置情報管理やドライブレコーダーの管理、アルコールチェッカー、点呼システムなどをスマホで完結できるようにすることで、これまで以上に業務効率化を実現できるというものです。
これまでは、複数の目的を果たすために複数の機器を導入しなければなりませんでした。そのため、どうしてもコストが膨らんでしまう傾向にあったのです。しかし、スマホをプラットフォームとしたIoT活用であれば、さまざまな目的をスマホ一台で果たすことができるため、費用をおさえると同時に業務効率化も実現できるようになります。
また、バックカメラやドライブレコーダー、タイヤ空気圧のモニタリングなど、本来であれば社内に複数のモニターを設置しなければなりませんが、IoTであればスマホ1台で実現が可能になります。そのため、社内の省スペース化といった点でも大きな魅力があるでしょう。
IoTには情報漏洩のリスクもある?
ここまでご紹介してきたように、IoTにはさまざまなメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。ただ、必ずしもIoTはメリットばかりというわけではありません。というのも、セキュリティが未熟な家電製品においては不正アクセスや乗っ取りといったリスクが考えられるからです。
家の中における無線LANのセキュリティが大切であることは、すでに多くの人が認識しているでしょう。しかし、それはインターネットに接続されるIoT家電においても同じなのです。普段使いの家電製品だからという理由で、認識が甘くなってしまっている方も多いのではないでしょうか。また、「家電であれば情報が漏洩しても別に困らないし・・・」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、エアコンや洗濯機、そして照明器具など、IoT家電に不正アクセスされてしまった場合、それらの家電がどの時間帯に使用されているかが筒抜けになってしまいます。つまり、「家電が使用されていない時間帯=留守にしている時間帯」が筒抜けになってしまう可能性もあるのです。
IoT家電からの情報漏洩によって、空き巣被害に遭ってしまう可能性もありますので、IoT家電を使用する際は、セキュリティ面にも最大限の注意を払う必要があるでしょう。今日から行える対策としては、パスワード管理が挙げられます。他のウェブサイトで利用しているパスワードを使い回してしまうと、他のサイトから情報が漏洩したことがきっかけとなり、IoT家電のパスワードを突破されてしまう可能性も否めません。
そのため、できる限り一つひとつのパスワードは変えることをおすすめします。
セキュリティ面に注意しながらIoTを最大限活用しよう
今回は、スマホをプラットフォームにしたIoT活用のメリットについてご紹介しました。日常生活だけではなくビジネスシーンにおいても、スマホによるIoT活用が積極的に行われていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
スマホ1台でさまざまなことを行える便利な時代が到来したわけですが、セキュリティ面で細心の注意を払う必要があるということを忘れてはなりません。IoT家電の情報漏洩がさまざまなトラブルを招いてしまう可能性も否めませんので、しっかりとパスワード管理を行うなどして、情報漏洩を防げるような対策を行っていくことが大切になるでしょう。
今後、IoT活用によってますます利便性が高まっていくことが予想されますが、そのメリットを最大限享受していくためにも、万全なセキュリティ対策が求められるでしょう。
AIソリューションについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
AIソリューションの種類と事例を一覧に比較・紹介!
AIについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
AI・人工知能とは?定義・歴史・種類・仕組みから事例まで徹底解説
- AIサービス
- IoT
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI・人工知能記事カテゴリ一覧
AI・人工知能サービス
- 生成AI
- 画像生成AI
- ChatGPT
- AI研究開発
- LLM
- DX推進
- おすすめAI企業
- チャットボット
- ボイスボット
- 音声認識・翻訳・通訳
- 画像認識・画像解析
- 顔認証
- AI-OCR
- 外観検査
- 異常検知・予知保全
- 自然言語処理-NLP-
- 検索システム
- 感情認識・感情解析
- AIモデル作成
- 需要予測・ダイナミックプライシング
- AI人材育成・教育
- アノテーション
- AI学習データ作成
- エッジAI
- IoT
- JDLA
- G検定
- E資格
- PoC検証
- RPAツール
- Salesforce Einstein
- Watson(ワトソン)
- Web接客ツール
- サプライチェーン
- メタバース
- AR・VR・デジタルツイン
- MI
- スマートファクトリー
- データ活用・分析
- 機械学習
- ディープラーニング
- 強化学習
- テレワーク・リモートワーク
- マーケテイングオートメーション・MAツール
- マッチング
- レコメンド
- ロボット
- 予測
- 広告・クリエイティブ
- 営業支援・インサイドセールス
- 省人化
- 議事録自動作成
- 配送ルート最適化
- 非接触AI
業態業種別AI導入活用事例
今注目のカテゴリー
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら