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最終更新日:2026/10/05
TOPPANと八雲町 AIクマ検知実証
TOPPANと八雲町は、AI画像解析によるクマ出没の検知・通報と対応状況の一元管理に向けた実証実験を開始しました。2026年9月18日から11月30日まで八雲町内で実施し、クマの早期発見や職員への迅速な情報連携、獣害対策における業務負荷の軽減を検証します。
このニュースのポイント
TOPPAN株式会社と北海道二海郡八雲町は、クマ出没の早期発見と職員への迅速な情報連携・対応業務の負荷軽減を目的に、AI画像解析によるクマ検知・通報・対応状況の一元管理に向けた実証実験を開始しました。
近年、全国的にクマの出没や市街地への侵入(アーバンベア)による人身や農業への被害、観光施設・キャンプ場の閉鎖といった経済損失などが深刻化しています。2024年にはクマが国の「指定管理鳥獣」に追加され対策強化が進む一方、猟友会の高齢化などで担い手不足が深刻となり、従来の対応体制の見直しが課題となっています。
八雲町においてもクマによる農業被害や生活圏への出没リスクが常態化しており、目撃情報のたびに電話連絡や現地確認、報告書作成といったアナログ業務が集中し、担当職員の負担となっていました。また、山間部は通知から現場確認までに時間を要するため、初動対応の迅速化が喫緊の課題とされています。
こうした課題に対し、TOPPANは獣害対策における見回り支援・捕獲検知の実績を活かし、IoT統合管理プラットフォーム「PosRe®」の追加機能として、AI画像解析によるクマ検知・通報自動化システムを新たに開発しました。
今回の実証実験は、2026年9月18日から11月30日まで、八雲町内の農地など計4カ所で実施予定です。TOPPANがプロジェクトの統括推進とシステム開発・提供、検証結果の分析評価を担い、八雲町が実証フィールドの提供とシステム評価・改善要望のフィードバックを担当します。
本実証では、八雲町内でクマの出没頻度が高い農地や道路などにカメラを設置し、AIによるクマ出没の自動検知精度と、検知時の職員へのアラート通知「PosRe®」を活用した情報確認に至る一連の運用フローの有効性を検証します。

商用電源のない山間部にはソーラー給電型の汎用カメラ、キャンプなどの人里周辺の利用施設にはエッジAIカメラを設置し、通信環境や設置条件に応じた機器構成を可能にします。カメラが検知した結果は即時に「PosRe®」へ集約され、担当職員へアラートメールが自動送信されます。
これにより、職員はマップ上で位置情報や画像を確認でき、迅速な初動判断へ移行できます。また、クマの出没情報は他の防災情報やセンサー情報とあわせて一元管理できます。
八雲町は、本実証で得た知見をもとに獣害対策のDXを推進し、データに基づく効率的な監視体制を構築することで、先進的な自治体獣害対策モデルの確立を目指すとしています。
TOPPANは、検証結果をもとにAI解析アルゴリズムの高度化および「PosRe®」の機能改良を行い、2027年度中に「PosRe®」へクマ検知・通報機能の追加提供を開始する方針です。今後は北海道内の他自治体や全国の自治体・農林業事業者への展開に加え、シカやイノシシなど他獣種への検知対象拡大も進めるとしています。
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