東北電力、AI×ロボットで最新発電所を自動パトロール
最終更新日:2022/12/26
東北電力とBIPROGYは、上越火力1号機において、ロボットやAI技術を活用した設備パトロールの自動化システムを導入しました。
このAIニュースのポイント
- これまで人間の手で行っていた設備パトロールをロボットやAI技術で支援
- 自律飛行できるドローン・陸上ロボットに搭載したカメラ等から取得したデータを、AI技術により自動で解析し異常を検知
- 設備パトロールの手法が多様化し、火力発電所の安定運転に資する取り組みが一層充実すると考えられる
東北電力株式会社とBIPROGY株式会社は、上越火力1号機において、ロボットやAI技術を活用した設備パトロールの自動化システムを導入しました。
火力発電所では、安定運転に向けた設備トラブルの未然防止の観点から、設置されている多数の設備をひとつずつきめ細かく巡視点検するため、多くの時間と労力を要している実態にあり、安定供給の確保を大前提に業務効率化を図るうえでの大きな課題となっています。今回の導入は、これまで人間の手で行っていた設備パトロールをロボットやAI技術で支援することで、システムの開発・実用化を具体的に進めていくためのものです。
このシステムは、発電所内のGPSに拠らない環境下でも操縦者を必要とすることなく自律飛行できるドローンと、自律歩行可能な陸上ロボットのそれぞれに搭載したカメラ等から取得した画像や振動のデータを、AI技術により自動で解析し、設備の異常を検知するものです。
これにより業務の効率化が図られることに加えて、設備パトロールの手法が多様化し、火力発電所の安定運転に資する取り組みが一層充実すると考えられています。
東北電力は「今後、上越1号機での運用を通じてさらなる改良を図り、当社の他の火力発電所への導入を進めるとともに、将来的には他の設備産業への展開も見据えた汎用性の高いシステムへの改良を進めていきます。」とコメントしています。
出典:東北電力
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