TensorFlow スプレッドシート用の機械学習アドオンリリース

最終更新日:2024/01/24

TensorFlowは、スプレッドシートで使える機械学習アドオンをリリースしました。

このAIニュースのポイント

Simple MLは、ノーコードで使えるスプレッドシートで使える機械学習アドオン
自動車の故障予測などに用いることができる
自動的にGoogleドライブに保存されるためチームで共有が可能

TensorFlowは、Googleスプレッドシートでノーコードで使える機械学習アドオン「Simple ML」のベータ版をリリースしました。

Simple MLは、プログラミングやMLの専門知識がなくても、数回クリックするだけで、機械学習の能力の一部をGoogleスプレッドシートのデータに試して適用できます。中小企業の経営者、科学者、学生から大企業のビジネスアナリストまで、Googleスプレッドシートに精通している人なら誰でも、貴重な予測を自動的に行うことができます。

たとえば、自動車のメーカーや、修理の種類、走行距離などのデータや過去の修理の記録を保持している自動車修理店の場合、Simple MLを使用して、車の修理に必要な時間数を予測できます。科学者は、無数のドメインでMLの恩恵を受けることもできます。たとえば、分子老化を研究している場合、DNAメチル化データに基づいて人の年齢を予測できます。どちらの場合も、使い慣れたSheetsインターフェースを介して、数回クリックするだけですぐに利用できます。

機械学習モデルのトレーニングと使用方法を既に知っている場合なら、Simple MLを使用すると、作業がさらに簡単になります。たとえば、モデルのトレーニング、評価、解釈、ノートブックへのエクスポートには、わずか5クリックで完了します。

Simple MLはブラウザ上で実行されるため、データは作業中の場所にとどまり、Googleスプレッドシートで安全に保護されます。モデルは自動的にGoogleドライブに保存されるため、チームの他のメンバーと簡単に共有できます。

出典：TensorFlow