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最終更新日:2025/07/17
SoftBank World 2025 レポート
ソフトバンク株式会社は、法人向け年次イベント「SoftBank World 2025」を開催しました。今回で14回目を迎える「SoftBank World 2025」のテーマは、「AX到来。―テクノロジーの結集で、ビジネスが加速する―」。
AIがもたらす変革の最前線を一堂に会するこのイベントでは、特別講演にソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員 孫正義氏が登壇。AIによる改革、AX(AI Transformation)時代に向けて一歩先を照らすヒントになるようなイベントでした。
孫氏の講演は、印象的な音楽から始まりました。「この曲もAIが作ったものです」と語る孫氏は、AIの創造性を示すエピソードを披露。
「人間に残された最後の優位性はクリエイティビティだと言われてきましたが、今やAIがその領域に挑み、私たちの創造をさらに広げる存在になろうとしています」と語り、会場には未来への期待が広がりました。

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員 孫正義氏
続けて孫氏は、「AIエージェントは単なるツールではない。寝ている間もエージェント同士がやり取りし、自ら学び続ける“デジタル労働力”だ」と述べ、AIが人間の知的労働を代替・拡張する時代の到来を示唆しました。従来の検索や命令を待つAIではなく、主体的に情報を収集し、提案し、実行するAIエージェントが社会を支える未来を描きました。
講演で、孫氏は「まずOpenAIのサムと話をさせてください」と切り出し、オンラインでサム・アルトマン氏が登場しました。両者は、AIの未来について率直な意見を交わしました。

「これまではAIが人の命令を待つ存在でした。しかし今は、複雑なタスクを自ら理解し、実行できるようになった」とアルトマン氏は語ります。
5年後にはAGI(汎用人工知能)が実現し、ロボティクスと結びつくことで自己進化のループに入る可能性が高いと予想。「10年後には科学や経済の進歩の速度が今とは桁違いになっているだろう」と、進化の予測不能性を示しました。
孫氏は「AIがAIを生み、進化のサイクルを回す未来は遠くありません。人間の知性を補うのではなく、知の新しい形を一緒に創造するパートナーになる」と応じ、期待感を共有しました。

再び登壇した孫氏は、AI進化のスピードを解説しました。「AI専用チップの数が10倍、性能が10倍、モデルの性能も10倍。それらが掛け算で一つのサイクルに1,000倍の進化を生む。2サイクル目で100万倍、3サイクル目で10億倍の進化に達する」と語り、またこれは数十年後ではなく数年でやってくると述べました。
「自転車と新幹線の速度は20倍程度違うだけでも全く別の世界です。AIが10億倍進化したとき、その変化は想像を超えるものになるでしょう」と語り、進化のスピードを歓迎する姿勢を示しました。
孫氏は、ソフトバンクグループ各社で約10億のAIエージェントを構築していく計画を発表。「社員一人につき1,000のAIエージェントを持たせ、全社で10億のAIエージェントを稼働させる構想を進めている」と明言しました。

この構想はOpenAIとともに進めている「クリスタル・インテリジェンス(Cristal intelligence)」事業の目標の1つです。
この取り組みの根幹にあるのが「AIエージェントがAIエージェントを生み出す仕組み」です。AIエージェントすべてを人で作るのではなく、AIエージェントがAIエージェントを自ら生み、自らを強化する自己進化の仕組みを取り入れることで実現すると説明しました。この仕組みは孫氏が特許を出願しています。
孫氏は、AIエージェントが24時間365日、常に学び、進化し続ける「デジタル労働力」になる未来を強調しました。

AIエージェントは強化学習によって自ら目標を設定し、報酬を得ながら進化し続けるとコメント。人間が眠っている間にもエージェント同士がやり取りをし、知識を増やしながら、24時間365日常時稼働する「デジタル労働力」になると述べました。
コールセンターやオンラインショップなど、あらゆる業務領域でAIエージェントが常時稼働し、人間の能力を補い拡張する世界が目前に迫っています。

AIのハルシネーション問題についても孫氏は、言及しました。確かに誤りはあるが些細な問題だと主張。人間に記憶違いがあるのと同じで、これは時間と進化の積み重ねで解消していくと一蹴しました。
講演の締めくくりで孫氏は、AIの進化を真正面から捉え、食らいついていく文化を日本に根付かせることが重要だと法人顧客向けに述べました。「進化を否定する会社は、自ら未来を制限することになる」とし、「挑戦する覚悟を持ち、変化を共に喜び、未来を創造していきましょう」と述べ、会場は大きな拍手に包まれました。
SoftBank World 2025は、AIがビジネスの基盤を刷新し、社会に新たな進化をもたらす未来を鮮明に描きました。「10億のAIエージェント」「スターゲートの法則」「クリスタル・インテリジェンス」、これらの構想は、単なるテクノロジーではなく、人とAIが共創する新しい社会の礎です。変化を恐れず、その可能性を楽しむ姿勢こそが、これからの競争力を決定づけるものになるでしょう。
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