生成AI
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最終更新日:2023/10/17
セコムは、日本初となるAIを活用した巡回・侵入監視セキュリティドローン「セコムドローンXX」を開発し、2024年春に発売予定です。このドローンは人手不足を解消し、省人化・効率化の推進を目的としています。
このAIニュースのポイント
2023年10月12日、セコム株式会社は、日本初となるAIを活用したセキュリティドローン「セコムドローンXX」を開発しました。この新型ドローンは、日本が直面する深刻な人手不足問題の解消や、省人化・効率化を推進する新技術を提供することを目的としており、2024年春に発売を予定しています。
政府も小型無人機による「空の産業革命」に向けた法整備を進めており、ドローンは点検、測量、農業、物流など多様な分野で普及・活用されています。日本のドローンビジネス市場は、2022年度には3,086億円であり、2028年度には約3倍の9,340億円に達すると推測されています。
セコムは以前からドローン技術の開発に注力しており、2015年12月には、敷地内の侵入者を自律飛行で追跡し、映像をセコムのコントロールセンターに送信する民間防犯用の「セコムドローン」を実用化しました。これにより、レベル3飛行による商用サービスを日本で初めて実現し、約8年間の運用実績とノウハウを積み上げてきました。
今回開発された「セコムドローンXX」は、以前のモデルの機能をさらに進化させ、新たに人や車両を検知する画像認識AIを搭載しています。監視員が不審者や不審車両と判断して指定した物体を自動で追跡・撮影し、飛行時間と速度を大幅に向上させ、最大で半径約6kmのエリアを警備可能です。また、耐風性能を高め、赤外線カメラを搭載することで、悪天候や夜間の監視能力も格段に向上しました。LTE通信を使用できるため、敷地内にWi-Fi通信設備を設置する必要はなく、より低コストで容易に導入できます。
新開発の格納庫を利用して、ドローンの格納・離着陸・バッテリー交換・充電を全自動で行い、バッテリーを自動で交換することで、短時間で次の飛行を実施できます。ドローンが捉えた映像はリアルタイムで防災センター等に送信され、より高画質な映像をドローン内部に蓄積します。現地の防災センターでは状況をリアルタイムに確認し、迅速な判断・対応が可能であり、セコムのセキュリティシステムを導入している場合は、セコムの画像センターでもリアルタイムで映像を確認し、必要に応じて緊急対処員が駆け付ける運用も可能です。
「セコムドローンXX」は、あらかじめ設定されたルートを飛行して安全確認を行う「巡回監視」と、敷地内に設置されたセンサーや監視カメラが検知した侵入者を追跡する「侵入監視」を提供します。
さらに、公共施設の点検業務や災害時の安全確認、河川の見回りなど、セキュリティにとどまらず、さまざまな用途で活用することが可能です。また、「セコムドローンXX」は防衛装備庁の新技術短期実証事業で実証された内容をベースにしており、航空自衛隊や海上自衛隊の防衛施設向け監視システムの現地実証試験も進行中です。
出典:セコム株式会社
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