RPA DIGITAL WORLD 2018 in お台場 AIsmileyレポート
最終更新日:2024/04/03
RPA DIGITAL WORLD 2018 Digital Robot CAMP in お台場
2018年11月22日(木)RPA BANK (株式会社セグメント)主催の「RPA DIGITAL WORLD 2018 Digital Robot CAMP in お台場」がヒルトン東京お台場にて開催されました。RPAリーディングカンパニー5社が出展し、基調講演や、実際にRPAを体験できるセミナーなど3,823名の来場者が集いました。本記事では、実際に触ってみたRPA製品、セミナー、RPAに関連したビジネスをご紹介します。
出展企業 RPA製品・関連サービスが38社と多数展示
チャットボットやWeb接客・RPA等のAI・人口知能製品・サービスの比較・検索・資料請求メディア” width=”390″ height=”520″ />
展示エリアでは、オフィスの生産性の効率化に活用が可能なRPA、OCR、AI、BPM、その他テクノロジーなど、さまざまなツールやソリューションが用意されていました。また、RPA導入運用サービス、人材開発サービスなど、RPAを実践する上で必要な各種サービスの紹介もありました。本記事では、その中から株式会社Minoriソリューションズの『MinoRobo』についてピックアップしてご紹介いたします。
簡単な自動化シナリオを作成RPA『MinoRobo』を実際に操作してみた!
主役は現場のあなたです!
株式会社Minoriソリューションズの「専門知識は不要、ブロックを組立てるような気軽さでロボット作り」と題した体験プログラムに参加しました。『MinoRobo』を実際に操作して、Yahoo!ファイナンスから任意の企業の株価情報をリスト化する自動化シナリオを作成します。現場利用に最適化されたシンプルなインターフェースでの使いやすさと、安定したロボット動作を実感しました。
デスクトップ型はインストールするだけ!現場が主役のRPA
RPAの基本操作はドラッグ&ドロップ、右クリックでアクションを選択
・初期導入コストが低く、操作の再現性も高い
・現場主体のデザインで使いやすさ重視
『MinoRobo』は、デスクトップ型のオブジェクト操作形式で、初期導入コストが低く、操作の再現性も高いのが強みだといいます。基本的に画面左のメニューリストからドラッグ&ドロップでシナリオを作成することが出来ます。ブラウザ画面上なら取得したいデータはマウスを重ねると範囲が枠で表示されるので、右クリックをすれば、クリックするのかデータを取得するのかなどアクションを選択を行うことが出来ます。Excelのマクロでは変数の指定やアクション名など、ある程度の知識が必要でしたが、基本的の流れを覚えてしまえば、直感的な操作が可能です。
作成・修正のしやすさはRPA、処理の速さを求めるならマクロ
・処理速度はプログラミング型のサービスのほうが早い
・素人でも作れるから現場の展開がスムーズ
今回はYahoo!ファイナンスの株価情報から任意の情報をリストアップしてExcelに転記するというロボットを作成しました。作成時間はおよそ10分程度で、一度作ったシナリオを変更することも簡単に出来ました。担当者にRPAとExcelのマクロの違いについてお話を伺ったところ、どちらもある程度のExcelなどの操作スキルが必要な点では共通しているが、その操作のしやすさは一般事務の人でも簡単にシナリオ作成・修正が出来る点でRPAのほうが優れているとのことでした。ほかの展示でも「このシナリオは弊社の現場で働いている50代の女性が作りました」「導入から数か月で作成されたロボットは80体を超えています」など、現場でも簡単に操作可能だと言います。
既にあるシステムをつなぎ合わせ自動化する
・共通するCSVデータの転記や入出力などの手作業を自動化
一方で、処理の速さを求める場合はExcelのマクロには劣るという話もありました。マウス操作やコピー&ペーストなど、人の手作業を自動化するRPAよりも、指定された場所に決められたルール通りに高速処理するExcelのマクロに処理のスピードでは劣るようです。担当者によりますと、既にある自動化システム、Excelのマクロやその他アプリケーションを連携するときに発生する手作業をRPAに代替することも業務効率化の一つです。既にあるシステムを現場目線でより使いやすくするためのRPAだと言えます。素人が使いやすいロボットがたくさん作られると、ロボットの管理方法が課題となってきます。
NECが自社のRPA導入の失敗から得たもの
異常な動作をしたロボット、野良ロボットを減らすために
NECソリューションイノベーター株式会社は、同展でRPA導入・運用ルール策定サービスを展示しました。社内で継続的にRPAを定着させるためには、組織として導入・運用ルールの策定が必要不可欠です。ロボットのIDを管理したり、異常終了した場合の対応を統一化させたり、ロボットの稼働に上長の承認を得たりと運用には意外な落とし穴があります。組織作り、制度、ルール、ロボットの管理プロセスなどをしっかりと作りこむためのサービスです。
業務担当の現場、業務改革を担う経営・企画部門、IT部門の3部門の連携は必須
RPAを導入・運用するにあたって、最も重要な組織作りは、業務担当の現場、業務改革を担う経営・企画部門、IT部門の3部門がうまく連携できるかどうかだと担当者は語ってくれました。また、ロボットの構成管理、導入済みロボットの管理、稼働監視、野良ロボットといわれるものの増加を防止する仕組みも重要で、特にNECが自社の中で大きな問題となったのは、RPAを導入したことによる権利や責任のルールに関する問題だったと言います。
実際に提供される成果物は38を超える策定項目です。ロボットの導入・運用・保守のプロセス策定がフロー図や関係図にまとめられていました。
ロボット導入・運用・保守のプロセス策定
・導入、運用組織づくり
・RPA導入、運用、保守、障害監理フロー
・各帳票テンプレート
ロボットの運用環境策定
・ロボットの運用環境の構成
・ロボット稼働状況監視、通知の仕組み
ロボットID・パスワードの管理ルールの策定
・ロボットID、パスワード管理
・ロボットID割振り単位、管理者設定
まとめ RPAは普及フェーズにある
今後はAIとの連携に注目
RPAテクノロジーズ株式会社の最高執行責任者である笠井氏はセッションの中で「RPAは普及フェーズに入り、AIとの連携も注目されている。RPAの高度活用においてAIの活用は欠かせません」と語っています。最近ではOCRにAIの認識技術が応用されるなど、ますます活発化するAI×RPA。このほかにもRPA導入のための教育・研修サービスや人材派遣会社など、さまざまな業界がRPA市場に注目をしていることを肌身で実感しました。今後の動きも注視していきます。
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