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最終更新日:2025/11/21
Perplexity Comet とは?
Comet は、AI検索ツール「Perplexity」が開発した独自のAI搭載Webブラウザです。思考のスピードでブラウジングを実現することをコンセプトとし、AIエージェント機能や複数タブをまたいだタスク実行など高度な性能を備えています。
本記事では、Perplexity Cometの機能から料金プラン、基本的な操作方法まで詳しく解説します。また、ChatGPTのAtlasなど他社AIブラウザとの比較も取り上げます。AIブラウザの導入や業務への活用を検討する際にぜひご覧ください。

Perplexityが開発した「Comet(コメット)」は、AI検索エンジンやチャットボットとして人気のある同社のサービス「Perplexity」をWebブラウザに統合したツールです。Google Chromeと同じ基盤を持つオープンソースプロジェクト(Chromium)をベースとし、同社独自のAI機能が統合されているため、Web標準との互換性が高い点が特徴です。
従来のWebブラウザとは一線を画す機能性で、画面上にAIアシスタント機能が表示されており、タブやウィンドウの切り替えなしに質疑応答やタスク実行が可能です。また、標準搭載の広告ブロック機能により、意図しない広告表示に遮られることなくタスクを完了できます。
以前は、サブスクリプションユーザーとウェイトリスト登録者、一部の招待ユーザーのみが利用可能でしたが、2025年10月に全ユーザー向けに無料版として公開しました。また、「Comet Plus」という新しいサブスクリプションサービス(月額5ドル)が発表され、信頼性のあるプレミアムコンテンツへアクセス可能です。
関連記事:Perplexity、エージェント型検索が特徴のAIブラウザ「Comet」無料版を公開
Perplexity Cometは、「情報検索・要約・自動化」といった機能をWebブラウザの中に統合することで、一箇所でタスクを完了できる仕組みを備えています。ここでは、Perplexity Comet の特筆すべき機能について詳しく紹介します。
Comet のUIは、一般的なブラウザに似たデザインでありながら、情報収集を効率化する仕様です。新しいタブを開くと、シンプルな検索ボックスだけが中央に配置され、そのままリサーチに取り掛かれる導線が整備されています。
また、カスタマイズ可能なウィジェットを用いて、株価のチェックやよく使用するプロンプトなど自分仕様の作業環境を簡単に構築できます。右上のアシスタントボタンを押すと、自然言語の指示で閲覧ページの質問や関連タスクを実行できるため、作業効率が大幅に向上します。
さらに、URL欄と検索欄が統合されたスマートバーは、入力内容から最適な動作を自動判定します。このように、UI自体が情報収集をよりスムーズに行えるよう設計されています。
Comet のAIアシスタント機能「Comet Assistant」がサイドバーに常駐し、閲覧ページに関する質問や要約、画像の説明などのタスクを処理します。質問の入力に対し、内容の理解から実行までの一連のプロセスを、1つの対話に集約できる設計のため、スピーディな作業が可能です。
例えば、YouTube動画の要点を抽出する、複数タブをまたいだ質問に回答する、といった作業も1回の入力で進められます。会話の文脈を保持した状態で、追加の入力も可能なため、情報の深掘りも簡単に実現します。
さらに、メールアシスタント機能や、購入手続きやフォーム入力といったWeb操作を支援するナビゲーション機能も備えています。
Comet で検索キーワードを入力すると、複数の情報源を横断した要約と各情報の出典リンクが最初に提示されます。Webページの閲覧中に要約が必要になった場合には、標準機能である「要約ボタン」を活用し、閲覧しているWebページの要約をワンクリックで出力可能です。
検索結果はもちろん、ニュースや研究論文、長文レポートなどの長文コンテンツも、短い箇条書きで整理されるため、効率的に内容を把握できます。また、複数タブを開いている場合は、関連情報を自動的に拾い、比較に役立つ差分や共通項をまとめて提示します。
企業や製品スペックの比較、市場調査といった時間のかかるリサーチも瞬時に完了できます。
Comet のタブ管理機能では、重複タブのクローズや関連性の高いタブの自動グルーピングなど、雑多になりやすい作業環境を常に整理された状態に維持できます。また、使用していないタブをスリープさせて、メモリ使用量を抑える最適化機能もあり、長い時間作業していてブラウザが重くなる心配がありません。
従来のブラウザのように、リンクを開いて戻る作業や、タブを行き来する作業を省けるため、思考スピードを保ったまま作業を進められるでしょう。加えて、広告ブロッカーが標準実装されており、不要な広告表示に妨げられずに作業に集中できます。
Comet はマルチモーダル対応のため、音声入力による指示や操作が可能です。音声での質問や検索指示に対し、AIがリアルタイムに応答するため、手が塞がっているときでもWebブラウジングやコンテンツの要約を行えます。
また、画像・PDF・動画などのコンテンツを解析し、内容の説明や要点整理を瞬時に行えます。音声や画像、文書を横断的に処理できるため、作業スタイルに合わせた柔軟なブラウジングが可能です。
GoogleやMicrosoftのアカウントとの連携もシームレスに行えます。Gmailの下書き作成や予定の登録など、ブラウザだけでは完結しにくい業務もComet Assistant に任せれば、1回の指示で完了します。
また、Google カレンダーの確認やリマインド、メールへの返信など複数のアプリをまたいだ操作も可能です。レポート作成や更新情報の収集といった高度なオペレーションも自動化できるため、日常業務の効率化が進みます。

ここでは、Comet とOpenAI社の「ChatGPT Atlas」、「Dia」の3つのAIブラウザを比較します。以下表は、各サービスの特徴をまとめたものです。
| Comet | Dia | ChatGPT Atlas | |
|---|---|---|---|
| 開発企業 | Perplexity AI | The Browser Company | OpenAI |
| 特徴 |
|
|
|
| 料金 | 基本無料(AI検索など) 機能の拡張は有料プランのみ
|
完全無料(ベータ版の招待のみ) | ブラウザ自体は無料(Agentモードは有料プランのみ) |
各AIブラウザの主な得意分野を比較します。
3つのAIブラウザについて、料金プランを比較します。
基本的な機能は無料で使えますが、利用回数が多い場合や高度な機能を使いたい場合は有料プランへの加入が推奨されます。
Perplexity Comet は、入力データや閲覧データに関するプライバシー設定があり、ユーザーは学習データの提供をオプトアウトできます。また、広告ブロッカー機能が搭載され、ユーザーの情報漏洩リスクやトラッキングリスクを低減するよう工夫されています。
一方、Diaは無料ユーザーの使用頻度や範囲に制限があり、データの扱いにおいても有料版優先の構造です。また、チャット機能などにおいて、ユーザーの操作ログやコンテキスト情報をAIが保持する可能性が指摘されています。
ChatGPT Atlas には ChatGPT の既存ポリシーが適用されると考えられます。また、無料版と有料版でデータ取り扱いが異なる可能性があります。

Comet に搭載されている AIアシスタント機能は、従来の「検索してページを開く」というユーザー体験の前提そのものを変えつつあります。メールの返信作成や予定の調整、フォーム入力、比較調査など複数のプロセスが自動化され、ユーザーの作業が削減されています。
これは、SNSや予約サイト、メディアなどあらゆる領域で採用されてきた「ユーザーの訪問を待つ」構造を根本から覆すことを表します。Webサービス提供側は、エージェント経由の利用を前提とした UI や API の設計へと転換する必要が高まるでしょう。
現在、Cometブラウザ自体は無料で提供されています。AI検索やサイト要約、音声入力、タブ管理といった基本機能は、無料ユーザーでも利用できます。ただし、一部の作業において利用回数制限があるため、長時間の連続利用や大量の質問に使いたい場合は、有料プランの Pro または Max の利用を検討しましょう。
| プラン | 料金 | 主な機能・制限 |
|---|---|---|
| 無料 | 無料 | AI検索・サイト要約 音声入力 タブ管理など |
| Pro | 20ドル/月 (200ドル/年) |
Replitのデプロイ設定を確認し、必要な情報を補完する |
| Max | 200ドル/月 | 自分で修正するか、新しいセッションで問題部分を明確に伝える |
Cometのダウンロードと初期設定は、以下の手順で進めます。
Cometの画面中央には、Perplexityのテキスト入力欄が表示され、入力すると各種タスクが実行されます。
Perplexity Comet で利用できるモデルは、現時点で以下の通りです。
対応モデルは、利用プランやアップデートなどによって随時変更される可能性があります。
Comet では、AI検索や要約に加え、ドキュメント作成やメール返信といった実務タスクをAIに任せることが可能です。ここでは、Comet の活用例を紹介します。
Cometを使えば、調べ物からスライド作成までを一箇所で完結できます。スライドに使いたい情報があるWebページを開き、「内容を5枚のスライドにまとめて」と指示すれば、見出し案や図表案が自動で生成されます。
また、情報のリサーチ段階からAIに依頼することも可能です。出力結果を見て、必要に応じて「スライド3の内容をシンプルに」「図解内容を箇条書きに変更して」といった細かな修正も自然言語で指示できます。
完成した内容は、PowerPointやGoogleスライドにそのまま貼り付けられるため、企画書や研修資料の作成時間を大幅に短縮できます。
Comet に、Gmail や Google Workspaceを連携した状態で受信メールを開き、「返信案を作って」と指示すると、必要な回答や日程を整理した上で適切な返信文を自動生成します。また、「日程の調整を自動化したい」「問い合わせ対応の定型文を作成したい」といった依頼も、対話を通してまとめて完了できます。
AIが作成した文面に対して、トーンやニュアンスの変更も即座にできるため、手入力による負担が軽減されます。
AIショッピングエージェントをめぐり、法的な対立が生じています。Amazon は、Perplexity Comet のAIアシスタント機能(Assistant)がユーザー認証情報を使ってAmazon上で検索や購入操作を行える点を問題視し、Perplexityに対して法的警告を発しました。
Amazon 側は、エージェント型アプリが自社サービスの利用体験を損なうことに加えて、独自データへのアクセスや購買プロセスへの介入を懸念していると話しています。一方、Perplexity側は「ユーザーが自分のエージェントを使う権利」を主張し、Amazon の対応は「大企業による圧力」だと批判しています。
今回の対立は、エージェントがユーザーの購買行動に直接関与できるという性質が、情報アクセス権、プラットフォーム保護、市場競争の公正性といった論点につながることから、世界的に注目されています。
Cometでは、ユーザーの入力データがAIの学習に使われることを制限するためのプライバシー設定を備えています。Comet ホーム画面の右上メニューから「Settings」を選び、「Privacy and Security」へ進みます。
「Help improve Comet」をオフにすれば、データ提供を停止できます。認証情報の扱いや外部サービス連携も細かく管理できるため、必要最小限の範囲で利用したい人にとっても安心です。
Perplexity が提供するAIブラウザ Comet は、複数タブの横断的な要約やAIエージェント機能、音声操作などユニークな機能を多数備えています。多くの基本的な機能を無料で試せる上、Google Workspace との連携も容易で、業務効率の大幅な向上が期待できます。
ただ、利用頻度やデータ量によっては無料版では不十分な場合もあるため、有料プランへの加入も検討する必要があります。まずは公式サイトからダウンロードして試してみると良いでしょう。
アイスマイリーでは「AIエージェントのサービス比較と企業一覧」を提供しています。最新のAIサービス動向を把握し、比較検討するために以下よりぜひご活用ください。
Comet 自体は無料で、AI検索や要約、アシスタントといった基本的な機能は無償で試せます。ただし、一部の利用回数に上限があるため、多くの質問を行いたい場合や、高性能モデルで長文を扱いたい場合は、有料プランを検討しましょう。
無料プランでは、AI検索や要約など基本機能を利用できますが、利用回数や選べるモデルには一部制限があります。個人向け有料プランのPro(月額20ドル)は、高性能モデルや利用できる機能の種類、利用回数の上限が解放されています。 また、最上位プランのMax(月額200ドル)では、メール返信の自動化など最先端機能を含むすべての機能を利用可能です。
Perplexity の公式サイトからインストールできます。初回起動時に、Perplexity アカウントもしくは Google アカウントなどでログインすれば、すぐに使い始められます。また、Chrome で使用している拡張機能やブックマークは、そのまま引き継ぐことができます。
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