オタフクソース、AI活用のレシピ検索システムを開発。味をデジタル化し商品開発をサポート
最終更新日:2023/06/21
オタフクソースとIHIは、AIを活用し液体調味料の新規開発を効率化するシステムを共同開発しました。
このAIニュースのポイント
- 製品や試作品の味をデジタル化しAIに学習させることで、目標の味に近いものを抽出するシステム
- 試作や味の評価は、開発経験が豊富な熟練開発者に属人化している課題があり、技能の伝承には長い年月を要していた
- 製品や試作品のレシピをデータとして一元化し、味を定量的に分析できるだけでなく、試作にかかる時間の短縮が可能なため、開発の効率向上が期待される
オタフクソース株式会社と株式会社IHIは、液体調味料の新規開発において、既存の製品および試作品から、目標とする味に近いものを抽出するAI活用システムを共同開発しました。
オタフクソースが製品の味をつくる際に、目標とする味のサンプルがある場合は、サンプルの理化学分析や官能評価を行い、その結果を1万5千以上ある製品や試作品のデータと照合して近いものを探します。それを基準にして何度も試作を繰り返しながら、目標の味に近づけていきます。
製品や試作品に関するデータへの知識の深さや量は開発経験により異なり、熟練の開発者ほど短時間で近い味を見つけ出すことが可能です。そのため試作や味の評価は属人化しており、また熟練開発者の技能の伝承にも長い年月を要しています。
そこでオタフクソースとIHIでは、製品や試作品の理化学分析値、キーワード、そして分光スペクトルのデータにより味をデジタル化し、AIに学習させることで、目標の味に近いものを抽出するシステムを、2019年より共同開発してきました。IHIで分光スペクトル計測方法を構築し、オタフクソースが持つデータや製品開発における知見をもとに、製品や試作品の評価に適したAIアルゴリズムを開発し、システムとしてまとめました。
これにより、企業の財産とも言える製品や試作品のレシピをデータとして集約・一元化し、味を定量的・客観的な分析により標準化するだけでなく、瞬時の検索や、試作にかかる時間を短縮することで開発の効率向上が期待できます。
オタフクソースは「食を通じて健康と豊かさと和をもたらし、笑顔あふれる社会に寄与するという企業理念のもと、顧客が必要とする製品、共感できる製品を目指してこれからも取り組んでいきます」とコメントしています。
出典:オタフクソース株式会社
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