生成AI
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最終更新日:2024/11/21
英国企業のO2は、詐欺電話に対抗するAIおばあちゃん「デイジー」を発表しました。詐欺師を長電話に誘い込むことで手口を暴き、被害者保護に貢献します。
このAIニュースのポイント
英国の通信事業者であるVirgin Media O2社は11月14日、詐欺師との会話を長引かせることで詐欺を防止するAIおばあちゃん「デイジー」を発表しました。詐欺防止対策チームの「詐欺師対応責任者」として活躍します。
現在、英国では詐欺が蔓延しており、毎週5人に1人が詐欺の被害にあっています。また、O2の調査によって国民の3分の2以上が詐欺の標的になることへの不安や詐欺師に対する怒りを訴えています。「デイジー」はこれらの調査をきっかけに誕生しました。
「デイジー」は、最先端のAIテクノロジーが駆使されており、YouTubeで活躍する詐欺対策の専門家であるジム・ブラウニングの協力によってトレーニングされました。様々なAIモデルが組み合わさることで非常にリアルな会話を実現し、多数の詐欺師を一度に40分間通話させ続けることに成功しています。
また、詐欺師との電話を長引かせるために、家族の話や飼い猫の話などについて長々と語ることによって詐欺師にわずらわしさを与え、最終的には、架空の銀行口座など偽の個人情報を提供します。
このように「デイジー」は詐欺師の高齢者に対する偏見を利用することで、被害対象になる高齢者を守ると同時に、詐欺師のよく使われる手口を晒すことに貢献します。
O2は「デイジーは、電話相手がどんなに説得力があっても、必ずしも信頼できる人物ではないことに気づかせてくれる」とコメントし、怪しい電話やテキストメッセージはO2の専用番号7726に転送するよう呼びかけています。
出典:O2
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