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最終更新日:2025/02/18
o1 pro modeとは?
ChatGPTProを契約したら最近o1 pro modeというモデルも選べるようになったものの、どのようなものかわからず困っている人はいませんか?
ChatGPTでは画面上で使用するモデルを選んで使い分けることができるため、それぞれの特徴を把握しておくと、より自分のやりたいことにあったモデルを選択できます。
この記事ではo1 pro modeと他のモデルとの違いから使い方まで詳しく解説します。

画像出典:ChatGPT「価格」
o1 pro modeとは、ChatGPTの料金プランの1つである「ChatGPT Pro」を使用するユーザーが利用できるモデルの1つです。
ChatGPTの「価格」のページを確認すると、上記画像のようにChatGPT Proの欄には「難しい質問に対する最善の回答のために、より深く計算する o1 プロモードへのアクセス」との記載があります。
ChatGPT Proは月額200ドルを支払う必要がありますが、ChatGPTの運営会社であるOpenAIの最高の技術を利用できるとも記載されています。
このことから、o1 pro modeはOpenAIが提供するChatGPTのモデルの中でも最高レベルのモデルであると言えます。
o1 pro modeはChatGPTの他のモデルとどのような違いがあるのでしょうか。2つの観点からご紹介します。
ChatGPTのモデルには大きく分類するとo1 pro modeを含むo1モデルと4oモデルがあり、次のような違いがあるため、用途に応じて使い分けることをおすすめします。
| 特徴 | 得意なことの例 | |
| o1モデル |
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| 4oモデル |
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o1 pro modeはo1モデルのサブモデル(特定のタスクや機能を実行するための補助的なモデル)であるため、理系分野の課題解決に用いるとその力を発揮できます。


画像はo1モデルのサブモデルであるo1、o1-preview、o1 pro modeのパフォーマンスを、AIモデルの性能を評価し比較するための指標であるベンチマークで比較したグラフです。
ベンチマークは以下の3つが使用されました。
| ベンチマークの種類 | 概要 |
| AIME2024 |
|
| Codeforces |
|
| GPQA Diamond |
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また下のグラフは4回同じ質問をし、すべて正解した場合のみ問題を解いたとみなして計測したグラフです。
どの実験においても、o1 pro modeはサブモデルの中で一番優れたパフォーマンスを発揮しました。
このことから、o1 pro modeは研究開発、学術分野の問題解決、技術系プロジェクトなど理系の高度な知識を必要とする場面で活用します。

画像出典:Anthropic「コンピュータ利用、新作『Claude 3.5 Sonnet』、新作『Claude 3.5 Haiku』を紹介」
o1 pro modeと似た性能を持つサブモデルはClaude 3.5 Sonnetです。
画像はClaude、ChatGPT、Geminiのサブモデルのパフォーマンスを複数のベンチマークで比較した表ですが、Claude 3.5 SonnetはMATHとAIME2024の値が高いのが特徴的です。
前の項目でご紹介した通り、o1 pro modeもAIME2024で高い値を記録しています。
また、MATHは数学の問題解決能力を測るベンチマークであるため、Claude 3.5 Sonnetはo1 pro modeと同様に高い数学の能力を持っていると言えます。
o1 pro modeを使用するためには月額200ドルがかかりますが、Claude 3.5 Sonnetなら月額20ドルで済みます。
理系に強いモデルを費用をおさえて活用したい人にはClaude 3.5 Sonnetがおすすめです。
前の項目でご紹介したようにo1 pro modeを含むo1モデルと4oモデルとでは、適する用途に違いがあるため、それぞれのモデルが理解しやすいプロンプトの内容も異なります。
以下の点に配慮してプロンプトを作成するのがおすすめです。
| 項目 | o1モデル | 4oモデル |
| プロンプトのシンプルさ |
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| ガイダンスの必要性 |
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| 思考の連鎖 |
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| 区切り記号の使用 |
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| RAGの使用 |
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| Markdown形式の使用 |
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| モデルの応答の複雑さ |
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o1モデルはシンプルで簡潔なプロンプト、4oモデルは複雑で詳細なプロンプトでの指示が向いています。
o1 pro modeにはどのような使い方があるのでしょうか。例を7つご紹介します。
核心とは物事の一番大切な中心部分を指します。
情報が多くて混乱しそうな局面では、o1 pro modeに物事の核心を最初に質問するとそれを軸に情報を整理することができます。
例えば「文学の核心は何ですか?」と問いかけると、「文学の核心とは人間の感情・経験・思想を言語表現を通じて深く掘り下げ、普遍的な意味や価値を共有する点にあります」といった形で回答してくれます。
ある物事について何から知ればよいかわからない場合、この核心を問う方法が役に立ちます。
o1 pro modeは、プログラミングの能力を競技プログラミングのスコアで評価するCodeforcesで高いパフォーマンスを発揮しました。
コーディングをする能力、指示を理解する能力が共に高いためプログラミングにもそれが生かされています。
あるユーザーは、数学的構造とその間の関係を抽象的に扱う数学理論の1つである、圏論に関するコードをo1 pro modeとGPT-4o両方に出力させる比較実験を行いました。
すると、o1 pro modeは一度でエラーのないコードを出力できましたが、GPT-4oではエラーが頻出してそのコードは使えなかったのです。
複雑なアルゴリズムや高度なプログラミングに挑戦したい場合、o1 pro modeにサポートしてもらうのがおすすめです。
o1 pro modeは、樹形図を作成して物事を整理することも得意です。
ある理論が生まれるためにはさまざまな先行要素が複雑に影響を及ぼしますが、o1 pro modeに樹形図を作成してもらえば、何の要素がどのくらいの割合で影響を及ぼしているか可視化できます。
例えば、o1 pro modeに「日本の法律に影響を与えた他国の法律を定量的に可視化してください」と依頼すると、各法律の影響度を割合で示し関係性を分かりやすく整理できます。
文字情報だけで整理するのが難しい物事は、o1 pro modeに依頼して数値を含めた樹形図で整理してもらうのがおすすめです。
o1 pro modeは会議の議事録の分析にも利用できます。
会議の議論内容を評価するには、誰がどのような発言をしたかを整理し、その発言を評価指標に照らし合わせる必要があります。
しかしo1 pro modeを使えば、議事録の内容・評価指標・評価基準を伝えるだけで、効率的に分析を進めることができます。
人間の評価と異なり主観を排除できるため、公平な人事評価や新たなリーダー発掘に役立ちます。
o1 pro modeはWebマーケティングの戦略策定のサポートにも活用できます。
例えば、YouTubeチャンネルを運営している場合、次のような内容を伝えると今後チャンネルの登録者数や視聴回数を増やすための戦略を考えてくれます。
YouTube広告の活用や配信ペースなど具体的な施策をアドバイスしてもらえるため、現在の正確なチャンネルデータや資料を準備して質問するのがおすすめです。
o1 pro modeは、ChatGPTから望ましい回答を得るためのプロンプトを作るのにも適しています。
プロンプトの目的、前提条件、要望、注意点などを伝えると、それに適した文字数や伝え方のプロンプトを生成してくれます。
例えば「記事の構成案を作成する」という目的の場合、キーワードやターゲット読者、記事のトーンなどを伝えることで、最適なプロンプトを作成できます。
またo1 pro modeで実際にそのプロンプトを使い、ニーズに合う回答を得られなかった場合でもどこを修正すればよいか一緒に考え、改善できます。
プロンプトをテンプレート化しておけば、その後の作業の効率化や時間の節約にもつながります。
o1 pro modeは数学に特化した試験形式のベンチマークであるAIME2024で高いパフォーマンスを発揮したため、ハイレベルな数学の問題を解いてもらうのもおすすめです。
例えば、東京大学の理系数学の過去問を入力して解いてもらうと、4回中3回正解といった優れた結果が出ることもあります。
数学の勉強をしていて途中までしか解けなかった場合、その後の進め方をo1 pro modeに教えてもらうと、より効率的に理解が深まります。
o1 pro modeとは、ChatGPTの料金プランの1つである「ChatGPT Pro」を使用するユーザーが利用できるモデルの1つで、理系分野の正確な回答や論理的思考に優れています。
文系分野が得意な4oモデルとの使い分けをして、より効率的なChatGPTの活用に役立ててみてください。
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