生成AI
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最終更新日:2024/04/04
2022年11月16日(水)から 18日(金)までの3日間、EdgeTech+ 2022 がパシフィコ横浜で開催されました。今回は、17日に行われた、日鉄エンジニアリング株式会社と株式会社ブライセンの、AI領域での協業開始発表の様子をお届けします。
今回の協業は、日鉄エンジニアリングが展開している、自立的なプラント創業の実現を目指す総合プラットフォーム「Think Platform」に、ブライセンの持つAIノウハウを加え、さらなる自立化へ進めることを目的としたものです。
日鉄エンジニアリングが構築している「Think Platform」は、エンジニアリング技術、オペレーション&メンテナンス技術、プロセス制御技術にAI技術を組み合わせて、プラントが最適な状態で自立的に操業を継続することを目指す統合プラットフォームです。日鉄エンジニアリング執行役員の古家 秀彦氏は、協業への意気込みを語りました。
――日鉄エンジニアリング執行役員 古家 秀彦氏
当社が提供するThink Platformは、プラントが最適な状態で自立的に操業を継続することを目指す統合プラットフォームです。この仕組みを構築するためには、大量のデータと、そのデータを使ったAIの学習が必要になります。両者を高い水準で取り扱うブライセンとの協業は、エンドユーザーそして社会に対しても大きな貢献になると考えています。
アノテーション事業において国内シェア1位で、かつ自動車メーカー向けなどにデータセントリックサービス、MLOpsサービスを幅広く展開しているブライセン。代表取締役社長の藤木 優氏は、ブライセンのAI技術がThink Platformへもたらす恩恵について語りました。
――ブライセン代表取締役社長 藤木 優氏
日鉄エンジニアリングと共に、新たな市場にチャレンジできることに大変ワクワクしています。
当社は自動運転用のデータ作成で8年の実績を持ち、アノテーションサービス事業では3年連続1位を獲得しています。また、各種センサー、画像処理技術等のIoTの分野でも積極的に新技術へのチャレンジをしています。プラントそのものが進化し、最終的には自立的な操業を実現することがコンセプトのThink Platformは、サービス拡充にあたって操業データの利活用や維持管理が鍵となります。AI品質向上、運用フェーズでのサービス維持向上などを目的とした今回の協業によって、操業データ解析能力を強化することが可能です。
今後、日鉄エンジニアリングとAI技術のコラボレーションにより、様々なサービスの拡大を図っていきますのでよろしくお願いします。
質疑応答では、ブライセンに「センシティブなデータを取り扱うことになりますが、セキュリティ面や取り扱いはどのようにされるのでしょうか」といった質問がされました。担当の芥川氏は、情報漏洩を防ぐシステムについて述べました。
――ブライセン芥川 公文氏
データの管理は、アノテーション事業で最も注意すべき点です。当社では、誰がそのデータに触れたかを全て記録しています。また、外部ネットワークに繋がない形での利用をはじめとした、データを取り扱う際の運用フローを明確にすることで、データ漏洩を防ぐ環境を徹底しています。
両社ともに、事業の発展への熱意を感じる会見でした。両社のノウハウを生かしたプラントが、完全に自立化する未来も遠くないかもしれません。今回の協業はThink Platformのみならず、他社が操業するプラントや製造業等、広く一般のプラントへサービス展開を進めていくという事です。
EdgeTech+のオンライン開催は、2023年1月10日(火)10:00~2月10日(金)17:00まで実施されます。会場にお越しいただけなかった方、見逃しセッションや訪問できなかったブースなどある方は、是非ご参加ください。
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