生成AI
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最終更新日:2024/06/28
生成AI特化のスタートアップ企業であるneoAIは、商用利用可能な日本語LLM「Llama 3 neoAI 8B Chat v0.1」を公開しました。
このニュースのポイント
生成AI特化のスタートアップ企業であるneoAIは、Metaが開発した大規模言語モデル「Llama 3」に日本語学習を行い、商用利用可能な日本語LLM「Llama 3 neoAI 8B Chat v0.1」を公開しました。neoAIは、このモデルを使ったオンプレミス生成AI環境構築や、企業データを用いた業務特化のLLM開発支援を進めていきます。
昨年3月にOpenAIからLLMのAPIが公開されて以来、日本企業でLLMのビジネス活用が進んでいます。ほとんどがAzureやAWS等のクラウドを利用したもの、高性能かつ実装が容易である一方で、セキュリティの問題や特定業務への特化が難しいなどの課題があります。
neoAIはこれらの課題に対して、Meta等の海外ビックテックの公開する商用利用可能なLLMに日本語能力を獲得させる効率的なアプローチで、ビジネス利用可能な独自LLMの開発を進めてきました。
今回、研究成果の一つとして、低コストで日本語能力を獲得したオープンソースの独自LLM「Llama 3 neoAI 8B Chat v0.1」を公開しました。
ビジネス利用の際で重要と考える、日本語でのタスクの遂行能力と人間の好む生成かどうかを評価可能な2指標(Japanese MT-Bench、ELYZA Tasks 100)を利用したベンチマークテストでは、同等パラメータ数の他モデルと比べても最高水準の日本語性能を持つことが分かります。
「Llama 3 neoAI 8B Chat v0.1」は、Metaが公開した「Llama 3 8B」に対して、日本語データセットを用いて追加学習を行いました。学習前の「Llama 3 8B Instruct」と学習後の「Llama 3 neoAI 8B Chat v0.1」の精度を比較すると、学習後のモデルは日本語能力が向上しています。
また、今回の追加学習において、商用利用可能なデータセットをもとに、neoAIが独自に作成した高品質少量日本語データセットで学習を行うことで、約20万円と低コストで日本語能力の向上を実現しています。
さらに今回neoAIが開発した独自LLMは、クラウドで実現の難しい点をカバーすることができます。オンプレミス環境によるセキュアな生成AI利用や、追加学習による専門性の高い業務への適用も低コストで実現可能です。
neoAIは、本モデルと現在数十社に展開中の生成AIプロダクト「neoAI Chat」を組み合わせた、クラウドを全く使わないオンプレミス版「neoAI Chat for On-Premises」の提供も進めていく予定です。
出典:PR TIMES
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