匠のノウハウをAIで見える化、タイヤ開発に活用 NECと住友ゴム工業
最終更新日:2022/11/18
住友ゴム工業とNECは協業で、タイヤ開発における匠(熟練設計者)のノウハウのAI化に成功しました。
- タイヤ開発ではドライバーの定性的評価に擬音が使われることがあり、ドライバーごとに表現が違うという課題があった
- 熟練設計者と共同でテストドライバーの定性評価を項目化、AIの学習データへ加工
- 属人的な伝承が中心だった匠の思考プロセスを見える化し、経験が浅い設計者への改良案考案過程やノウハウなどの技能伝承も可能に
住友ゴム工業株式会社と日本電気株式会社(NEC)は協業で、タイヤ開発における匠(熟練設計者)のノウハウのAI化に成功しました。
従来、タイヤ開発における官能評価では、究極の完成度を求めてテストドライバーの定性的な評価に擬音が使われることがあり、同じ現象でもドライバーによって表現が異なることがありました。また、官能評価の解読には経験・ノウハウが必要で、評価結果から改良案を導くノウハウが熟練設計者に集中していました。
今回、NECのデータサイエンティストは熟練設計者と共同でテストドライバーの定性評価を項目化し、評価を読み解く経験・ノウハウを体系化したAIの学習データへ加工しました。さらに、熟練設計者は過去に開発したタイヤの官能評価を項目分けした体系化データを作成し、結果に紐づく改良案も体系化しました。
そして、住友ゴムの熟練設計者とNECのデータサイエンティストが共同で、官能評価の解釈に関するコミュニケーションをAIが学習できるデータに体系化することで、官能評価の解釈および改良案考案のAI化を実現しました。また、これまではOJTによる属人的な伝承が中心だった匠の思考プロセスを見える化することで、経験が浅い設計者への改良案考案過程やノウハウなどの技能伝承も可能になります。
住友ゴムとNECは、AIによって答えを出すだけではなく、匠の思考プロセスを見える化することで、若手設計者の理解を深め真の技能伝承を目指すために、グラフAIを活用する計画です。
NECは「今後も住友ゴムの本システム活用を軸足においた様々な領域での業務改革を支援していきます。また、今回の取り組みから獲得した匠の技能伝承をAI化したノウハウを、同様の課題を抱える様々な企業に展開していきます。」とコメントしています。
出典:NEC
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