神戸市、AI条例制定に向けて有識者会議設置と意見募集を開始
最終更新日:2023/12/01
神戸市は、AI技術の安全かつ効果的な活用に向けた「神戸市AI条例」の制定を予定し、有識者会議の設置と市民意見募集を開始しました。
このAIニュースのポイント
- 神戸市がAIの安全かつ効果的な活用を目指して条例制定予定
- 有識者会議設置と市民・事業者からの意見募集を実施
- AI技術の進展に伴う社会的課題への対応を図る
11月24日、神戸市はAI条例の制定に向けた有識者会議の設置と意見募集手続きの実施を発表しました。
神戸市では、ChatGPTをはじめとする生成AIについて、個人情報等の保護の観点から、全国に先駆けて条例の改正を実施しました。しかし、AIの技術は生成AIに限らず幅広い分野に活用されつつあり、神戸市の業務遂行にあたってもAIを活用した技術が導入される可能性があります。
神戸市では業務にAIを活用する際のリスクアセスメントの実施等を定めた「(仮称)神戸市におけるAIの活用等に関する条例」の制定を予定しています。この条例は、生成AIを含む広範なAI技術の業務活用に関する基本指針やリスクアセスメントの実施、AIチャットボットの使用に関する規定を含んでいます。また、現時点の骨子内容としては市民や事業者のAI活用に向けた施策の実施、学校教育におけるAIの適正な利用に関する教育の実施、AI活用アドバイザーの設置などについてが予定されています。
今回の条例制定に対する意見聴取のため、神戸市は有識者会議を設置し、市民・事業者からの意見募集も実施します。有識者会議には、AI関連の専門家や法律専門家が参加し、第1回は2023年11月30日に開催されます。この会議は市役所で開かれ、市民の傍聴も可能です。意見募集は2023年11月24日から12月25日まで行われ、郵送、ファクシミリ、電子メール、持参、オンラインフォームなど複数の方法で意見を提出することができます。
神戸市のこの取り組みは、AI技術の進展に伴う社会的な課題に対応し、安全かつ効果的なAIの活用を目指すものです。条例案の制定を通じて、AIと行政の共存を図り、市民生活やビジネス活動へのAIの適正な導入を促進することが期待されます。
出典:神戸市
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