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GoogleのOpal(オパール)とは?使い方から機能、ツール比較を詳しく解説

最終更新日:2025/10/16

Google opalとは?

チーム全員が共通して行うルーティーン業務を効率化するには、ミニアプリを作って配布すれば良いことに気づいたけれど、作業時間が確保できず困っている人はいませんか?

近年どの企業でも人手不足が加速しているため、自社のプラットフォーム内で使用でき、チームの業務内容に合わせてカスタマイズされたツールへのニーズは少しずつ大きくなってきています。

この記事では自然言語を使ってAIミニアプリを構築できる新しいサービス、Google Opal(オパール)について詳しく解説します。

Google Opalとは?

Google Opalとは2025年7月24日にGoogleが発表した、自然言語を使ってAIミニアプリを構築・共有できる新しいサービスで、読み方は「グーグル オパール」です。

元々試験運用版ツールと位置づけられていたため、アメリカ限定で公開ベータ版として提供されていましたが日本でも使えるようになりました。

実際ログインする場合、以下のように画面が遷移します。

  1. Google Opalの公式ホームページにアクセスし、「Try Opal」をクリックするgoogle-opal
  2. 使用するアカウントを選択するgoogle-opal
  3. ログイン画面が表示されるため、「次へ」をクリックするgoogle-opal
  4. Google Opalがアクセスできる情報の種類を選択して「続行」をクリックするgoogle-opal画像出典:Google Opal公式ホームページ
  5. 無事ログインが完了すると +CREATE NEW のボタンがあるので、そこからワークフローを構築することができる様になります。

Google Opalの使い方

実際にどのような機能なのかを軽く触ってみたので紹介します。

サンプルから作成する方法

  1. いくつかのサンプルワークフローが用意されています。今回は自分のブログ記事を書かせることを想定し、Blog Postのカードを選択し作成してみます。
  2. Blog Postをクリックすると以下の画面が表示されるので右上のremixをクリックします。
    ちなみに、この時点でワークフローは7割完成です。
  3. 次にどのような投稿になるのかをチェックしたいので、画面右にある画面のstartをクリックするとフォームが現れます。
  4. 記事のタイトルとしたい題材を入力するよう書かれているので、「googleOpalとは?」と入力してみました。
    するとthinking…という画面が表示されます。

    この状態でしばらくこの状態で待つと…
    記事が出来上がりました。
  5. 出力された記事は全て英語になっておりよくわからない為、その旨を画面左側の下にあるフォームにそのまま打ち込んでみます。
    出力は全て日本語にしてください。」と入力し > をクリックすると、Opalが何やら考え出し、ワークフローがほぼ日本語となりました。
  6. この状態で再度テストしてみます。
    画面右側の更新ボタンを押し、3と同じ手順を試します。
    もうこの時点で上手く調整できてそうです。
    しばらく読込みが入り画面が表示されると…
    希望通り全て日本語になっていました!

今回出力を英語から日本語にしただけですが、同じ要領でアイキャッチ画像のイメージを変えたり、文章に見出しを付けてみたり、関連リンクを付けたりなども調整可能です。
コードの知識が無くても、自分の好みをフォームに入力するだけで調整までできてしまうワークフローツールという印象でした。

一から作成する方法

  1. 「Create New」をクリックします。
  2. 今回は「星座を基にした占いツールを作りたいです」とプロンプトを入力しました。
  3. 作成されましたが、すべて英語表記されています。
  4. 「全部、日本語にしてください」とプロンプトを入力しました。
  5. 日本語になりました。
  6. 「生年月日または星座を入力してください」と表示されるようになりました。
  7. 星座を入力し、数十秒待ちます。
  8. 結果が表示されました。
  9. さらに「星座の写真と、今日の一言アドバイスを入れたいです」とプロンプトを入力します。
  10. 結果に星座の写真が追加されるようになりました。

このように一から作成することができます。

専門家による手順紹介

AI特化開発会社のNimblechappsの創業者ラジブ・パティル常務がGoogle Opalの使い方についてブログで解説を行いました。

ブログでは、Google Opalを使ってサンプルアプリを作成する手順が以下のように紹介されています。

項目 概要
【step1】Google Opalにサインインしてやりたいことを選択する
  • アプリを新規作成するか、ギャラリーにあるテンプレートを利用して作成するかを選択する
【step2】AIミニアプリを新規作成する
  • 「新しいアプリの作成」を選択するとキャンバスとプロンプトの入力枠が表示される
【step3】プロンプトを入力する
  • 作成したいAIミニアプリはどのようなものかをプロンプトで入力する
【step4】アプリとワークフローの生成
  • Google OpalがAIミニアプリを生成する
  • 同時進行でキャンバス上にAIミニアプリのワークフローを生成し、ユーザーがAIミニアプリがどのように動くのかを視覚的に把握できるようにする
【step5】Googleアカウントを使ってAIミニアプリを共有する
  • 共有された人は自分のGoogleアカウントでログインしてすぐに利用できる

Google Opalを使用するにはそれほど難しい手順を必要とせず、完成したAIミニアプリの共有も簡単にできるのがわかります。

参考:Nimblechapps「Google Opalを理解する:Googleの新しいAIベースのミニアプリクリエーター」

Google opalの使用にかかる費用

2025年8月現在、Google Opalはまだ公開ベータ版であるため費用はかかりません。

Google For Developersのブログで最新情報が更新されるため、今後使用したい人はチェックするのがおすすめです。

参考:Google For Developers「Opal のご紹介: AI ミニアプリの記述、作成、共有」

Google opalの機能

Google opalには、以下の3つの機能があります。

機能 説明
ワークフロー作成(Create workflows)
  • プロンプトでロジックを説明するだけで、AIモデルの呼び出しやステップ間のつなぎ込みを自動でビジュアル化し、そのまま使える形のアプリを組み上げてくれる
編集機能(Make edits)
  • コードを書かずに、自然言語の指示やビジュアルエディタを使ってAIミニアプリを作成・編集できる
  • ステップのプロンプトの微調整、新機能の追加、ツールを呼び出しができる
  • 視覚エディタで直接操作するか、言葉で変更点を伝えるだけで反映できる
アプリ共有(Share your app)
  • 作成したアプリは、Googleアカウントを使って他の人がすぐ利用できる形でシェアできる

ワークフローとは、ソフトウェアを作る時に特定の目標を達成するための一連の手順のことです。

またステップとは、この場合処理や操作の単位を示しています。

設計図を言葉(プロンプト)で伝えるだけで、図面(ワークフロー)と完成品(AIミニアプリ)を自動で出力してくれるのがGoogle Opalです。

参考:Google for Developers「Opal のご紹介: AI ミニアプリの記述、作成、共有」

Google opalと他のツールの違い

Google Opalとよく比較される3つのツールについて、それぞれどのような違いがあるかをご紹介します。

Google Opalとn8nの違い

n8nとは、ワークフローを設定すると自動で実行してくれるプラットフォームです。

具体的にはノード(機能のパーツ)を選んでドラッグ&ドロップし線でつなぐだけで、誰でも簡単にワークフローを作成できます。

Google Opalとn8nの特徴の違いは次の通りです。

項目 特徴
Google Opal
  • ワークフローを作成できる
  • ノーコードでミニアプリを作成・編集できる
  • 作成したAIミニアプリをGoogleアカウントを使ってシェアできる
n8n
  • ノードをカスタマイズできる
  • AIをノードとしてワークフローに組み込める
  • 利用目的に応じて、n8n Cloud、セルフホスト、Embed(埋め込み)の3つの中から使用環境を選べる

Google opalはAIミニアプリを作成するのが目的で、n8nはワークフローを作成して作業を自動化するのが目的というのが大きな違いだと言えます。

OpalとZapierの違い

Zapierとは、複数のAIをつなげて情報を共有させ協力しながら仕事を進められる「AIオーケストレーションプラットフォーム」の1つです。

単体のAIでは特定のタスクにしか対応できませんが、AIオーケストレーションの仕組みを用いて複数のAIを連携させることでより複雑なタスクにも対応できるようにしたのがZapierです。

OpalとZapierの特徴の違いは以下の通りです。

項目 特徴
Google Opal
  • ワークフローを作成できる
  • ノーコードでミニアプリを作成・編集できる
  • 作成したAIミニアプリをGoogleアカウントを使ってシェアできる
Zapier
  • アプリ同士をつなげて自動化する仕組みのZaps、データベースのTablesなどの基本機能以外にも、Pythonを使って高度な自動化ができる開発者向けの機能であるFunctions、大企業でも安心して使える管理機能などがあり非常に高機能

Google Opalは「AIミニアプリを素早く作る」のに特化し、Zapierは「幅広いアプリやAIをつなげ、大規模な業務自動化を推進する」ことに特化しているのが大きな違いだと言えます。

Google OpalとMicrosoft Power Automateの違い

Microsoft Power Automateとはクラウド上で動く自動化プラットフォームです。

複数のアプリやサービスをつなぎ、反復作業や定型業務を自動化できるため会社や組織全体の業務効率を向上させることができます。

Google OpalとMicrosoft Power Automateの特徴の違いは以下の通りです。

項目 特徴
Google Opal
  • ワークフローを作成できる
  • ノーコードでミニアプリを作成・編集できる
  • 作成したAIミニアプリをGoogleアカウントを使ってシェアできる
Microsoft Power Automate
  • クラウドベースでワークフローが作成できる
  • 業務の「全体の流れ(プロセス)」を分析して最適化できる
  • 個人の「デスクトップ上の作業(タスク)」を分析して自動化できる
  • SharePoint、SQL Server、Microsoft 365、OneDrive for Business、Salesforce、Excel、Dropbox、Twitterなど、さまざまなサービスと接続できる

Google OpalはAIミニアプリを作成してチームの作業を効率化できますが、Microsoft Power Automateは会社や組織全体の業務を分析して効率化できるのが大きな違いだと言えます。

参考:Microsoft Power Automate公式ホームページ

参考:Microsoft learn「Microsoft Power Automate ドキュメント」

まとめ

Google Opalとは2025年7月24日にGoogleが発表した、自然言語を使ってAIミニアプリを構築・共有できる新しいサービスで、読み方は「グーグル オパール」です。

実際にワークフローを構築してみましたが、一つもコードを触ることなく簡単にAIミニアプリを作成・共有できてしまい革新的なツールでした。

将来的にGoogle Opalを用いてAIミニアプリを作成し、業務効率化につなげたい人はぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。

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