生成AI

最終更新日:2025/09/02
チーム全員が共通して行うルーティーン業務を効率化するには、ミニアプリを作って配布すれば良いことに気づいたけれど、作業時間が確保できず困っている人はいませんか?
近年どの企業でも人手不足が加速しているため、自社のプラットフォーム内で使用でき、チームの業務内容に合わせてカスタマイズされたツールへのニーズは少しずつ大きくなってきています。
この記事では自然言語を使ってAIミニアプリを構築できる新しいサービス、Google opal(オパール)について詳しく解説します。
Google opalとは2025年7月24日にGoogleが発表した、自然言語を使ってAIミニアプリを構築・共有できる新しいサービスで、読み方は「グーグル オパール」です。
試験運用版ツールと位置づけられているため、現在はアメリカ限定で公開ベータ版として提供されています。
仮に日本でログインを試みた場合、以下のように画面が遷移します。
Google opalがいつから日本でも使えるようになるか気になる人は、今回Google opalのリリースが発表された「Google for Developers」のブログページをチェックするようにしましょう。
Google opalには、以下の3つの機能があります。
機能 | 説明 |
ワークフロー作成(Create workflows) |
|
編集機能(Make edits) |
|
アプリ共有(Share your app) |
|
ワークフローとは、ソフトウェアを作る時に特定の目標を達成するための一連の手順のことです。
またステップとは、この場合処理や操作の単位を示しています。
設計図を言葉(プロンプト)で伝えるだけで、図面(ワークフロー)と完成品(AIミニアプリ)を自動で出力してくれるのがGoogle opalです。
参考:Google for Developers「Opal のご紹介: AI ミニアプリの記述、作成、共有」
Google opalとよく比較される3つのツールについて、それぞれどのような違いがあるかをご紹介します。
n8nとは、ワークフローを設定すると自動で実行してくれるプラットフォームです。
具体的にはノード(機能のパーツ)を選んでドラッグ&ドロップし線でつなぐだけで、誰でも簡単にワークフローを作成できます。
Google opalとn8nの特徴の違いは次の通りです。
項目 | 特徴 |
Google opal |
|
n8n |
|
Google opalはAIミニアプリを作成するのが目的で、n8nはワークフローを作成して作業を自動化するのが目的というのが大きな違いだと言えます。
Zapierとは、複数のAIをつなげて情報を共有させ協力しながら仕事を進められる「AIオーケストレーションプラットフォーム」の1つです。
単体のAIでは特定のタスクにしか対応できませんが、AIオーケストレーションの仕組みを用いて複数のAIを連携させることでより複雑なタスクにも対応できるようにしたのがZapierです。
Google opalとZapierの特徴の違いは以下の通りです。
項目 | 特徴 |
Google opal |
|
Zapier |
|
Google opalは「AIミニアプリを素早く作る」のに特化し、Zapierは「幅広いアプリやAIをつなげ、大規模な業務自動化を推進する」ことに特化しているのが大きな違いだと言えます。
Microsoft Power Automateとはクラウド上で動く自動化プラットフォームです。
複数のアプリやサービスをつなぎ、反復作業や定型業務を自動化できるため会社や組織全体の業務効率を向上させることができます。
Google opalとMicrosoft Power Automateの特徴の違いは以下の通りです。
項目 | 特徴 |
Google opal |
|
Microsoft Power Automate |
|
Google opalはAIミニアプリを作成してチームの作業を効率化できますが、Microsoft Power Automateは会社や組織全体の業務を分析して効率化できるのが大きな違いだと言えます。
参考:Microsoft Power Automate公式ホームページ
参考:Microsoft learn「Microsoft Power Automate ドキュメント」
2025年8月現在Google opalはアメリカでしか使用できないため、アメリカで実際に使用してみた人がブログや動画などで情報発信を行っています。
日本でリリースされる前に参考として使い方を知っておきたい場合、以下のサイトで情報収集してみましょう。
2014年創業でインド、アメリカ、イギリスなどに拠点を持つ、AIに特化した開発会社のNimblechappsでは、創業者のラジブ・パティル常務がGoogle opalの使い方についてブログで解説を行いました。
ブログでは、Google opalを使ってサンプルアプリを作成する手順が以下のように紹介されています。
項目 | 概要 |
【step1】Google opalにサインインしてやりたいことを選択する |
|
【step2】AIミニアプリを新規作成する |
|
【step3】プロンプトを入力する |
|
【step4】アプリとワークフローの生成 |
|
【step5】Googleアカウントを使ってAIミニアプリを共有する |
|
Google opalを使用するにはそれほど難しい手順を必要とせず、完成したAIミニアプリの共有も簡単にできるのがわかります。
参考:Nimblechapps「Google Opalを理解する:Googleの新しいAIベースのミニアプリクリエーター」
AIに関する最新のヒントやトレンドを、日常的に使える形で紹介するアメリカのチャンネル「Everyday AI」では、「Google Opal: The simplest Vibe coding ever? How to use it」という動画内で実際の操作の様子を解説しています。
動画内で取り上げている内容は以下の2つです。
解説者のJordan Wilson氏が動画の冒頭である4分50秒~6分10秒あたりでGoogle Opalの特徴の要点を説明してくれるため、Google Opalについて予備知識がない人でも内容が把握できるようになっています。
そして動画の9分37秒からJordan Wilson氏が実際にGoogle Opalの操作を開始します。
前の項目でご紹介したstep1からの画面の操作方法を順番にやってもらえるため、文字だけの解説ではイメージしにくい人も理解しやすいでしょう。
また動画の後半ではGoogle Opalと他のプラットフォームを比較しそれぞれの対象ユーザーや際立って異なる部分はどこなのかを詳しく説明しています。
まずは画面を見て使い勝手を知りたい場合は動画を参考にしてみましょう。
参考:YouTubeチャンネル Everyday AI「Google Opal: The simplest Vibe coding ever? How to use it」
2025年8月現在、Google Opalはまだ公開ベータ版であるため費用はかかりません。
Google For Developersのブログで最新情報が更新されるため、今後使用したい人はチェックするのがおすすめです。
参考:Google For Developers「Opal のご紹介: AI ミニアプリの記述、作成、共有」
Google opalとは2025年7月24日にGoogleが発表した、自然言語を使ってAIミニアプリを構築・共有できる新しいサービスで、読み方は「グーグル オパール」です。
試験運用中ということもありまだ日本で使用することはできませんが、アメリカで実際に操作した人からの発信によると複雑な操作をすることなく、簡単にAIミニアプリを作成・共有できています。
将来的にGoogle opalを用いてAIミニアプリを作成し、業務効率化につなげたい人はぜひこの記事の内容を参考にしてみてください。
アイスマイリーでは、「生成AI のサービス比較と企業一覧」を提供しています。最新のAIサービス動向を把握し、比較検討するために以下よりぜひご活用ください。
業務の課題解決に繋がる最新DX・情報をお届けいたします。
メールマガジンの配信をご希望の方は、下記フォームよりご登録ください。登録無料です。
AI製品・ソリューションの掲載を
希望される企業様はこちら