Google、開発者会議に先駆け「Gemini 2.5 Pro Preview I/O Edition」発表。コーディング能力を強化

最終更新日:2025/05/13

Google「Gemini 2.5 Pro」発表

Googleは、5月20日からの開発者会議「Google I/O」に先駆け、思考型AIモデル「Gemini 2.5 Pro」の新バージョン「Gemini 2.5 Pro Preview I/O Edition」を発表しました。

このニュースのポイント

Googleは「Gemini 2.5 Pro Preview I/O Edition」を発表。特にコーディング能力が強化されており、フロントエンドやUI開発、エージェント型ワークフローへの対応が向上
「Gemini 2.5 Pro」は、WebDev Arenaで1位を獲得し、美観と機能性を兼ね備えたWebアプリの構築能力を評価。動画理解にも優れ、YouTube動画から学習アプリを生成できる「Video to Learning App」など、実用的な応用例が登場
モデルはCursorやReplitなどとの連携を通じ、エージェントプログラミングの可能性を拡大。コード理解力やリファクタリング能力も向上し、特にジュニアレベルの開発者にとって有用なツールとして評価されている

米Googleは、思考するAIモデル「Gemini 2.5 Pro」の新バージョン「Gemini 2.5 Pro Preview I/O Edition」を発表しました。このアップデートは、年次開発者会議「Google I/O」の開催に先駆けてリリースされ、コーディング能力の向上に重点が置かれています。

特に、フロントエンドとUI開発の改善が図られており、基礎的なコーディングタスクやエージェント型ワークフローの作成を強化。「Gemini 2.5 Pro」は、レイテンシに敏感なタスクにおいて高い性能を発揮することが期待されています。

さらに「Gemini 2.5 Pro」は、WebDev Arenaのリーダーボードで1位に輝き、そのウェブアプリ構築能力が高く評価されています。CursorのコードエージェントやCognition、Replitとの連携を通じてエージェントプログラミングの可能性を広げ、ジュニア開発者の中でも優秀なパフォーマンスを示しています。

また、ビデオからコードを生成する能力が期待されており、最新の動画理解機能を使ってVideoMMEベンチマークで84.8%のスコアを記録。この技術により、YouTube動画からインタラクティブな学習アプリを作成することが可能になり、豊富な機能を提供します。

「Gemini 2.5 Pro」は、フロントエンドWeb開発を簡素化するツールで、デザインファイルの手動確認やCSSコードの記述を不要にする自動生成機能により、ユーザーは美しいUIを持つアプリを迅速に開発できるようになります。具体的な例として、波長アニメーションやレスポンシブデザインを取り入れたディクテーションスターターアプリなどがあり、マイクUIアニメーションの設計とコーディングも担当しています。

また構築が開始され、Google AI StudioのGemini APIを利用して、エンタープライズ顧客はVertex AIを活用できます。新バージョンは、コーディングパフォーマンスの向上やエラー削減、関数呼び出しのトリガー率向上など、開発者からのフィードバックに応じた改善が施され、以前のバージョンから特別な操作なしに自動的に最新バージョンに更新され、同じ価格で利用可能です。

出典：Google