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最終更新日:2022/11/18
スーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、HPCG、Graph500において6期連続の第1位を、TOP500で第2位、HPL-AIにおいて第3位を獲得しました。
このAIニュースのポイント
理化学研究所が2020年4月に試行的利用を、2021年3月に共用を開始したスーパーコンピュータ「富岳」は、世界のスーパーコンピュータに関するランキングの、「HPCG(High Performance Conjugate Gradient)」、「Graph500」において6期連続の第1位を、「TOP500」で第2位、「HPL-AI」において第3位を獲得しました。この結果は「富岳」のフルスペック(432筐体、158,976ノード)によるものです。
富岳は、多様なアプリケーションを高性能かつ低電力で実行可能とするコデザインの考えにより開発され、ライフサイエンス・防災減災・エネルギー・ものづくり・基礎科学・社会経済などの分野において、デジタルツインによるさまざまな成果を社会実装のレベルで創出し、Society 5.0の実現に貢献し続けています。世界のスーパーコンピュータランキングの複数の分野において高い評価を受けていることは、幅広い分野での活用を目指す富岳の開発方針が正しく実現できたことを立証する、一つの指標となります。
理研はポスト富岳時代の次世代システムの研究を続けることで、研究DXの早期実現を目指します。その第一歩として、文部科学省からの受託により、本年8月から次世代計算基盤に係る調査研究事業(システム調査研究)に取り組んでいます。この調査研究では、サイエンス・産業・社会のニーズも考慮し、Society 5.0を実現可能なシステム等の選択肢を提案することを目的とし、また将来の研究DXのあるべき姿を目指して、次世代計算基盤のアーキテクチャ、システムソフトウェア・ライブラリ、アプリケーションの調査と要素技術の検討を行います。また、技術的課題や制約要因を抽出しつつ、次世代計算基盤に求められる性能・機能要件を明らかにしていきます。
理研の計算科学研究センター センター長である松岡聡氏は「今後、富岳はますます多くの価値のある科学技術の成果を出し続けるとともに、本センターとしては、その経験を活かして、量子計算などのあらたな計算パラダイムとの融合や、新たなスパコンの構成法の探求などの、次世代の高性能計算に向けた研究開発を目指していきます。」とコメントしています。
出典:理化学研究所
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