生成AI
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最終更新日:2024/03/12
DALL·E 2 (ダリ ツー)とは、言語入力から画像やイメージを作成するAIツールです。AI研究を進めるアメリカの組織OpenAIによって、2022年4月に発表されました。 画家のサルバドール・ダリや、ピクサーの長編アニメ映画「ウォーリー」(WALL-E)のキャラクターが名前の由来となっています。
DALL·E 2 は、画像生成AIの中でも、クリエイティブな画像を出力できる点が特徴です。例えば、”riding a horselounging in a tropical resort in spaceplaying basketball with cats in space“(宇宙にいる猫と宇宙でバスケットボールをしている南国リゾートにいる馬乗り)と一見破茶滅茶な文章を入力しても、要素を取り込んで上手に画像を生成してくれます。
今回は、話題のDALL·E 2で実際に色々な画像を生成してみました!
①以下のサイトにアクセスします。
URL:https://openai.com/dall-e-2/
②アカウントがない場合はSIGN UPをクリック、ある場合はLOG INをクリックします。今回は初めてなのでSIGN UPから進めていきます。
登録にはメールアドレスかGoogleアカウント、Microsoftアカウントが使用できます。後ほど電話番号の入力が必要なため、紐づけられて支障のないアカウントでの登録をおすすめします。
③メールが届くのでリンクから電話番号を入力後、電話番号に届いたコードと名前を入力し、登録完了です。
DALL·E 2は無料で利用できますが、回数制限があります。無料枠以上で使用したい場合は15$で115クレジットの購入が可能です。
クレジット詳細
使い方は、上部の枠内(矢印の部分)に作成したいイメージの言語を入力するだけ!非常に簡単です。
ポイントは、なるべく具体的に複数のワードを入力したほうが思い通りの画像に近づく点です。また、ワードが思い浮かばない……という方は既存のイラストをベースに画像を生成することも可能です。カーソルを合わせると”Click to try”と表示されるので、そこから作成できます。
小説家「辻村深月」ファンの筆者は、最近映画化された「かがみの孤城」をイメージして、”Glass castle surrounded by the sea”(海に囲まれたガラスの城)と入力してみました。すると下記のような画像がわずか数秒で生成されました。すごい……!
出来上がった画像は、DALL·E 2内で簡単に合成することができます!
画像の1つを選ぶと、[Edit][Variations][Share][Save]というタブが選択できます。
[Edit]を選択したあと、新たに生成した画像を追加したい場所を[Eraser]で消し、生成ワード欄に新たにワードを入れると、追加で生成した画像を自動で挿入してくれます!
今回は試しにred hood(赤ずきん)と入力してみました!予定では氷の城の隣にかわいい赤ずきんが出るはずですが……?
しっかり生成されました!色味やサイズはまちまちですが、いい感じです。しかしなぜか一枚だけ、マッチョな赤い男が現れました……なんともミスマッチ!
注意点として、上記の編集作業も1クレジット消費します。お気に入りの画像を編集して理想の画像を目指すもよし、沢山生成してお気に入りの画像を探すもよし、悩みどころですね……!
画像生成AIの中でも、多様性に富んだ画像を出力できる点が特徴のDALL·E 2。今回はアイスマイリーの要素を入力し、DALL·E 2に会社ポスターを作ってもらいましょう!
文言は「Poster for a media company about AI with the words “AIsmiey”(”AIsmiey”という文字を使用した、AIに関するメディア会社のポスター)」と入力します。果たしてどんな画像を出力してくれるのでしょうか?
このような画像たちが出力されました!全体的に淡めの色合いでトーンは暗くまとまっている点が特徴的です。クオリティ自体はかなり高いように感じます。そして大切なAI要素もメディア要素もしっかり取り込まれています!
ただ、「AIsmiey」という文言は理解できておらず、バラバラのアルファベットとして認識しているようですね。そして、最初と最後の文字はAとYである程度固定されている点、すべて大文字で出力された点は興味深いです。
それでは、引き続き同じ文言で出力してみます。DALL·E 2は生成する度に全く違う結果を生み出してくれるため、ついつい何度もトライしてしまいます。今度はどのようなポスターが出来上がるのでしょうか?
一回目の生成結果とは、全く異なるイラスト達が生成されました!全体的に一回目よりもAI要素が強い印象です。
そして、その後も何度か生成して気づいたのですが、色は指定しないにも関わらず、全体的に青色ベースで描かれることが多かったです。DALL·E 2にとって「AI」、「メディア」は青色のイメージなのでしょうか?また、フォントや色の使い方がややレトロな印象を受ける点や、文字を中心に置きたがる点も特徴的です。アイスマイリーのイメージとは少し離れている気もしますが、これはこれでおしゃれなポスターとして受けそうです。
最後に、日本語で生成してみましょう!DALL·E 2と同じOpenAIが提供しているチャット型AIChatGPTでは、日本語で入力するとなめらかな日本語で返答が返ってきたことに衝撃を受けましたが、果たしてDALL·E 2はどのように出力してくれるのでしょうか?
まさかの全然違う結果に!英語入力とは大きく異なり、現代・近未来の雰囲気が漂う画像たちが生成されました!
こちらは全体の印象として、「メディア」要素に引っ張られているような画像が生成されているものが多いように感じます。また、スマートフォンやプロジェクター、紙面のようなものも描かれ、具体的なメディアツールが登場した点は、英語で生成した際と大きく異なる結果となりました。加えて、英語のときはしっかり出力されたアルファベットも、漢字のようで全く違う不気味な文字が出力された点も面白いですね。
個人的には、英語版のほうがお洒落ですが、日本語版のほうがポスターらしいと感じました。皆さんはどちらがお好みですか?
因みに、完成した画像は[Save]ボタンで保存できることに加えて、[Share]ボタンを押すだけでそのまま簡単に共有もできます。
今回、アイスマイリー編集部が生成した、記事に載せていない画像をシェアしますので、是非見ていただいてDALL·E 2の独特のセンスを楽しんでください!
”アイスマイリー”という文字を使用した、AIに関するメディア会社のポスター
Poster for a media company about AI with the words “AIsmiey”
今回は、話題のDALL·E 2を用いて様々な画像を生成してみました。簡単な文字を入力するだけで、クリエイティブな画像が簡単にできあがることに驚きました!
画像生成AIは、今はエンタメ領域が主な利用用途ですが、今後はよりビジネスライクな使い方をされる可能性もあります。DALL·E 2では商用利用も認められているため、DALL·E 2がデザインした製品が店頭に並ぶ未来があるかもしれませんね。
それに、「これがもしここにあったら」「こんな世界があったら」「好きなもの同士がコラボしたら」……そんな願いを簡単にビジュアル化できるなんて、なんだかワクワクしませんか?
ぜひ皆さんも試してみてくださいね!
関連記事:ChatGPTとは?人間らしすぎるチャット型AIの使い方を実践を交え解説
DALL·E 2 (ダリ ツー)とは言語入力から画像やイメージを作成するAIツールです。AI研究を進めるアメリカの組織OpenAIによって、2022年4月に発表されました。
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