サイバーエージェントAI論文、CGアニメ国際会議に採用
最終更新日:2024/02/08
サイバーエージェントのAI技術研究開発組織AI Labの栗山繁氏らによる論文が、コンピューター・アニメーション分野の国際会議SCA 2022に採用されました。
このAIニュースのポイント
- サイバーエージェントのAIの論文がSCAに採用された
- メタバース上のアバターに個性的な動きをさせる技術
- コンテンツ制作環境の効率化などに繋がると期待
サイバーエージェントのAI技術研究開発組織AI Labの栗山繁氏らによる論文が、コンピューター・アニメーション分野の国際会議SCA 2022に採用されました。
本論文は栗山氏のほか、「AI Lab」研究員の武富貴史氏、武笠知幸氏ならびに東京都立大学の向井智彦准教授による共同成果です。
英国Durham大学での口頭発表、また学術雑誌「Computer Graphics Forum」への掲載が予定されています。
SCA(ACM SIGGRAPH/ Eurographics Symposium on Computer Animation)は世界中の研究者によって毎年開催される、コンピュータ・グラフィックスのアニメーション技術の分野において最も権威ある国際会議です。
この論文は、メタバース等仮想空間におけるアバターの振る舞いの表現力を高めることを目的としています。
これまでアバターのジェスチャーの生成にはゲームパッドや特別な装置を用いていましたが、入力精度や自由度が不足し、繊細な身振りや手振りを表現することができませんでした。
また、ニューラルネットワークを用いてアバターの動作を生成する従来手法は、繊細な運動を生成できる反面、動きの個性を表現することに限界がありました。
今回、自然言語分野で開発された深層学習モデルを動作スタイルの転移に導入することで、動作に個性を持たせることが可能となりました。
プロの役者が演じた個性的な動きのデータを、ユーザーの操作にリアルタイムで当てはめることで、個性的な動作を生成します。
複雑で動きの激しい操作にも対応できる他、事前に動作の分類やセリフなどの情報を用意する必要がなく、軽量でリアルタイムの変換が可能などのメリットがあります。
サイバーエージェントは本研究を通じてデジタルヒューマンを用いた広告コンテンツの制作環境の効率化等に繋がることが期待できるとしています。
出典:サイバーエージェント
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