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最終更新日:2025/06/12
OpenAIは、ChatGPTと外部サービスとの連携を可能にする新機能「Connectors」の提供を開始しました。
このニュースのポイント
OpenAIは、ChatGPTとGoogle DriveやDropbox、GitHub、SharePointなど外部サービスとの連携を可能にする新機能「Connectors(コネクタ)」の提供を開始しました。この機能により、ChatGPT上から直接ファイルやデータを検索・分析でき、ビジネス活用の幅が大きく広がります。
今回発表されたConnectorsは、さまざまな使い方に対応しています。チャット画面から直接ファイルやドキュメントを検索・活用できる「チャット検索」モードでは、たとえば「Dropbox内に保存した最新の提案書を見せて」と入力するだけで、必要なファイルを簡単に呼び出すことが可能です。
さらに、「deep research」モードでは、複数のソースを横断的に調査・比較分析することが可能。たとえばGoogle DriveとGitHubの資料を組み合わせ、新製品の仕様をまとめるといった高度な情報整理がチャット内で完結します。
また、「同期型コネクタ」も用意されており、特定のフォルダを事前にインデックス化しておくことで、高速な検索や自動同期が可能です。現時点ではGoogle Driveが対応しています。
さらに企業ユーザー向けには、「カスタムコネクタ」の機能も提供されています。これは企業独自の内部システムとMCP(Model Context Protocol)に準拠した形で連携できるもので、Enterprise、Team、Eduプランでは管理者がこれを設定・運用することが可能です。これにより、社内限定の情報もChatGPTの検索・分析対象として活用できるようになります。
なお、カスタムコネクターにはOpenAIによる認証がない開発者向けの機能であるため、信頼できるアプリのみの追加を推奨しています。
これらの機能はβ版であり、接続されたアプリはそれぞれの利用規約が適用されます。
ChatGPT can now connect to more internal sources & pull in real-time context—keeping existing user-level permissions.
Connectors available in deep research for Plus & Pro users (excl. EEA, CH, UK) and Team, Enterprise & Edu users:
Outlook
Teams
Google Drive
Gmail
Linear
& more— OpenAI (@OpenAI) June 4, 2025
Connectorsの利用に際しては、各アプリの認証を行う必要があり、許可されたデータのみがChatGPTから参照されます。また、Team/Enterprise/Eduプランでは、連携データはChatGPTの学習用途には使用されません。Free/Plus/Proプランでは設定により学習利用の可否を変更可能です。
出典:OpenAI
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