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最終更新日:2024/03/29
ChatGPTでコーディングを効率化
ChatGPTは、大規模言語モデルをもとに開発され2022年11月に公開された生成AIサービスです。対話形式で回答が得られる手軽さなどが受け、爆発的に利用が広がりました。開発現場でもコーディングの効率化や品質向上などを目的として活用されています。

すでに開発現場では、エンジニアがコーディングを効率化する目的でChatGPTが広く利用されています。ChatGPTを活用してコーディングを行うことで、コーディングやエラー解析などの作業負担が軽減できるなど、さまざまなメリットがあります。
ChatGPTに必要なプロンプト(指示文)を与えることで、ほぼそのままの状態で使えるコードを取得できます。これにより手作業でコーディングするよりも、圧倒的に短時間で作業ができるようになります。また、他のエンジニアが作成したコードの修正を行う際や、類似した複数のページを作成するといった単純作業を行う際、エラーが発生した場合に問題を特定して修正を行う際などにも、ChatGPTを活用することで作業の速度が大幅に上がり、時間の節約につながります。
命名ルールや複雑な実装など、コーディングでわからないことがあった際に、従来はリファレンスマニュアルを参照して試行錯誤したり、インターネットで他のプログラマーが書いたサンプルコードを見つけて参照したりしていました。リファレンス情報は参考にはなるものの、サンプル例が自分の求めるものと異なることが多く、そこから工夫をする必要があります。一方ChatGPTは使用することで、すぐに使えるコードを取得できます。そのため、プログラマーが調査を行う時間を削減できるだけでなく、実装で試行錯誤する負担も軽減します。
ChatGPTは、C、C++、Python、Java、JavaScript、PHP、Go、アセンブリ言語など、多様なプログラミング言語に関する知識を有しています。PythonやJavaといった利用者が多いプログラミング言語だけでなく、MATLABやLispといったマイナー言語の知識も保有しているため、情報が少ないプログラミング言語の情報を探したい場合に活躍します。
また、自分の専門ではない言語を使用したい場合にも、ChatGPTにプロンプトを与えれば必要なコードがすぐに取得でき便利です。
ChatGPTは、アドバイザーとしての役割も果たします。コーディングを行った後、ChatGPTでチェックすることでエンジニア自身が見落としていたエラーを発見したり、自分では思いつかないような新たな視点でコードに対するアドバイスをもらったりできます。他のエンジニアにレビューを依頼する代わりにChatGPTを上手に活用することで、品質の向上が期待できます。
コード実行時にエラーが発生した場合、従来はエラーメッセージから固有情報を除いて検索し、自分の状況と近いエラーおよび解決方法を探すことが多く行われていました。一方ChatGPTを活用すると、コードとエラーメッセージをそのままコピーペーストすればエラーが出る原因を説明してもらえます。どのように修正すれば解決するのか、具体的なコード例まで取得できるため、修正作業の手間と時間を削減できます。
ChatGPTは、自然言語で回答を得られるためエンジニアでなくても使いこなせます。必要な条件を伝えながらコードを出力することで、経験が浅いプログラマーや初学者でも一定品質のコードを仕上げることが可能です。
ただし、ChatGPTが出力したコードが正しいとは限りません。また、セキュリティ上の問題がある不適切な内容を含んでいる可能性もあります。そのまま鵜呑みにして使用するのは危険なため、追加でチェックを行うことが重要です。
ChatGPTは、プログラミングを学習する際にも有用です。すぐに使用できるかたちでコードを取得できるため、学習者はサンプルを自身で実行しながら学習を進められます。理解できない箇所があれば、わからない箇所をChatGPTに質問して解説してもらうことも可能です。
プログラミングを学習する際、初学者がエラーメッセージを解析して修正を行うのは時間がかかります。ChatGPTに「以下のコードで、●●というエラーが発生した。エラーの意味と修正方法を教えてほしい」と指示することで、エラーの内容や具体的な修正方法を教えてもらえます。エラーが発生した原因を理解し、解決方法を知ることでプログラミング言語を効率的に学べます。

ChatGPTでは、プロンプトの内容により出力される回答が大きく変わります。的確なコードを出力するためには、前提条件を明確にしたうえで具体的な指示を出すことが重要です。また、一度に全てのコードを得ようとするのではなく、段階的に指示を加えていくと質の高いコードを得やすくなります。
ChatGPTでコードを出力する際に、もっとも重要なのはプロンプトの内容です。適切なコードを出力するためには、コードの目的に加えて生成するために必要となる内容を明確に指示するようにします。例えば、「●●を出力するためのコード」と目的をはじめに示し、具体的な条件や出力の形式なども伝えます。「箇条書きで5つ」「500文字以内」など、できるだけ具体的にするのが望ましいです。
ChatGPTは自然言語で指示できるため人間と会話するように指示を与えてしまいがちですが、意味を把握しにくい抽象的な表現で指示を与えると、期待する品質のコードが出力できない可能性があります。
ChatGPTが適切に回答できるようにするためには、使用する言語やコードで実行したい内容、使用しているOSなどの前提条件を詳しく提示することが重要です。用語の定義も忘れずに伝え、適切な前提条件を伝えることで回答の精度が向上します。
毎回前提条件を伝えるのは非効率なため、「今後は、以下の前提条件を満たす回答をしてほしい」などの指示と共に箇条書きで前提条件をまとめて伝えると効率的です。
ChatGPTを使用してコードを出力する際に、一度のプロンプトでは期待したコードが得られないことがあります。その際に、それを失敗として終了してしまうのではなく、引き続き同一スレッド上で「関数名はすべて◯◯を使ってください」といった制約条件などの情報を追加していき、求める回答が出力されるよう改善していくことが重要です。必要に応じて軌道修正を行いながら対話を続けると、期待する回答を得られる可能性が高くなります。

ChatGPTをコーディングツールとして活用する際には、生成AIの特性を理解したうえで、いくつか注意すべき点があります。
ChatGPTは、入力されたプロンプトの意味を理解して解答を返しているのではなく、与えられた文章に基づき次に出現する頻度が高い単語を予測して文章を生成しています。そのため生成された回答が必ずしも正しいとは限りません。
例えば、ChatGPTに歴史的事実を質問すると、もっともらしく正しくない解説が行われることがあります。コーディングにおいても特定のプログラミング言語で処理を実現する方法を尋ねると、当該言語では存在しないライブラリ関数を用いて回答されてしまい、回答のコードをそのまま実行しても正しく動作しないことがあります。このような事実に基づかない情報を生成することをハルシネーションと呼び、生成AIを利用する際にはテストを行ってから使用するなど、十分注意する必要があります。
ChatGPTの無料版を使う場合、プロンプトとして入力した内容が収集され学習データとして利用される可能性があります。無料版のChatGPTを使用する場合は、入力した内容が他のユーザーに対する回答として使用される可能性があることを理解し、組織の機密情報や個人情報などは入力しないようにしましょう。
または、ChatGPTの設定画面にある「データ管理(data control)」から、入力履歴を学習データとして使用しないように設定を変更可能です。この設定は無料版、有料版のどちらでも変更でき、情報漏洩リスクを軽減するのに役立ちます。
現在(2023年8月時点)でChatGPTは、無料で利用できるGPT-3.5と有料版のGPT-4の2種類が存在します。GPT-4では最近の情報も反映されるよう機能改善されていますが、GPT-3.5では2021年9月までのデータしか参照されていません。例えば、現在Pythonでは、「Python 3.10.11」が安定版の最新バージョンになります。しかし、同バージョンについてChatGPT(無料版)で尋ねると「申し訳ありませんが、私の知識は2021年9月までのものであり、その後のPythonのリリースについての情報は持っていません。」という回答が返ってきます。
そのためコーディングでGPT-3.5を使用する場合には、新しい情報が反映されていないことを意識しておく必要があります。
ChatGPTを活用して、関数の記述や言語の変換、コード解析など、さまざまな作業を効率化できます。ここでは、具体的にどのような活用可能性があるのかを10項目紹介します。
「アルファベットと数字を全て全角から半角へ変換する」といった汎用性が高い関数や他との依存関係がなく単体で動作する関数は、ChatGPTに必要な指示を与えることで関数そのものを作成します。
リファクタリングとは、ソフトウェアの実行結果は変えずに内部のコードを改善することを指します。ChatGPTを活用してリファクタリングすることで、コードの可読性を向上し、高速化や軽量化を実現します。
ChatGPTは複数言語に関する知識を持っているため、あるプログラミング言語から別のプログラミング言語へとコードを変換できます。
コーディングでエラーが発生した際に、一般的なエラーであればそのままエラーメッセージをコピーペーストするだけで、エラーの内容が説明されます。また、修正案を提示してもらえます。
自分以外のエンジニアが作成したコードは、解析するのに手間と時間がかかります。ChatGPTにコードをコピーペーストすることで、何を目的としたプログラムでどんな結果をもたらすかを説明します。
コーディングを行った後に、ChatGPTにコードレビューをしてもらうと問題点や改善余地がある点について教えます。これにより自分では気づかなかった問題点を発見する助けになります。
システムを開発する際には、問題がないかどうか確認するためのテストが不可欠です。ChatGPTを活用することでテスト用フォームを作成できるだけでなく、正常データ、境界値や異常値を含むダミーデータなど、テストに必要なデータも短時間で用意できます。
テストコードとは、記述したコードが正常に動作するかどうかを確認するためのコードです。テストコードを用意することでバグを発見できます。手作業でテストコードを書かなくてもChatGPTにテストコードを出力してもらえば手間が削減できます。
自身が専門とするプログラミング言語に加えて、Web開発やシステム開発の現場ではLinuxの知識が求められることが少なくありません。Linuxコマンドの習得に時間をかけられない、またはLinuxに苦手意識がある方でも、ChatGPTを活用すれば必要とするLinuxコマンドを出力してもらえるので便利です。
PlantUMLは、システム開発を行う際に必要なシーケンス図を記述できるオープンソースの言語です。ChatGPTはPlantUMLに基づいたプログラムを出力できるため、開発工数の軽減に役立ちます。
ChatGPTは、エンジニアが開発現場で活用するだけではありません。企業においては業務効率化や生産性向上を実現する手段として活用が進んでいます。
しかし、企業内にAIに関する専門知識を持った人材がいない場合には、導入に至るまでの準備や導入後の運用は大きな負担です。そこで、以下のようなChatGPT導入支援サービスを活用することで、自社の負担を軽減しながらスムーズに導入を進められます。
株式会社エクスプラザは、メルカリ出身のCEOが起業したスタートアップです。豊富な経験を持つメンバーが、ChatGPTをはじめとした大規模言語モデルの導入支援サービス「EXPLAZA 生成AI Partner」を提供しています。
AI戦略立案から開発、導入支援までトータルでサポートするためAI導入に関するノウハウを持たない企業でもスムーズに導入が可能です。
日本トップクラスの技術力を持つ東京大学松尾研究室メンバーを擁す株式会社neoAIは、法人向けChatGPTシステムのneoSmartChatを提供しています。金融機関レベルの高セキュリティや運用の容易さはもちろん、社内チャットボットなど各業務に最適化した機能の追加も可能です。
東大大学院出身のCEOが創業したスタートアップの株式会社スニフアウトでは、生成AIを活用した業務効率化やサービス開発を支援するサービスとして「Prompt Agent(プロンプトエージェント)」を提供しています。
チャットボット開発に強みを持つSELF株式会社は、GPTを組み込んだチャットボットの「Built with GPT SELFBOT」を開発・企業向けに提供しています。ドキュメント、URLを渡せば一括学習してくれるライトプランから、チャットボットよりもより深いユーザーインサイトの理解を可能にするエンジンなど、多様なプランが提供されています。
ChatGPTは一般的な利用だけでなく、開発現場でもコーディングの効率化などに役立ちます。ChatGPTを活用してコーディングを行うことにより作業負担を軽減可能で、よりコアな業務にマンパワーを投下できるようになるため、活用を検討することをおすすめします。
ChatGPTは、今まで手作業で行っていたコーディングやエラー解析などの作業を自動化し、効率化できる非常に有用なツールです。ただし質の高い回答を得るためにはコツが必要なほか、情報の正確性やセキュリティ面でリスクがあることを理解する必要があります。
紹介したような導入支援ソリューションなどを上手に利用しながら、ChatGPTの効果的な運用を図りましょう。
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