「社員が使いこなせるか」生成AI導入済み企業の95.0%が課題あり。生成AI導入企業を対象にBox Japanが調査
最終更新日:2024/12/20
Box Japanは、生成AIの導入企業を対象に意識調査を実施しました。調査は全国1,000名を対象に行われ、72.5%の企業が導入後にポジティブな反応を示しました。
このニュースのポイント
- Box Japanは、全国1,000名を対象に生成AIの導入企業を対象に意識調査を実施
- 生成AI導入済み企業の95.0%が「社員が使いこなせるか」などの課題を抱えており、導入を検討する企業でも94.7%が課題を感じている
- 生成AIを検討中の企業の45.8%は、セキュリティを重視。生成AI導入検討においてセキュリティが重要な要素に
株式会社 Box Japanは、生成AIの導入企業を対象に意識調査を実施しました。意識調査は全国1,000名を対象に実施され、調査によると、生成AIを導入した企業の94%が今後さらに活用したいと考える一方で、95%の運用担当者がその活用に不安を抱いています。導入企業ではセキュリティが最も重視され、ITリテラシーの向上が活用促進の鍵となりました。
今回の調査で、生成AIを利用して何らかの課題や不安に感じている生成AI導入企業の導入関与者・運用担当者の割合は95.0%であることがわかりました。
具体的な課題や不安について、「社員が使いこなせるか」、「機密情報や個人情報が見えてしまうのではないか」がそれぞれ36.5%を占め、AIサービスの活用によるリスクと社内浸透の両面で課題や不安を抱えていることがわかりました。
これから生成AIを導入をする企業においても、94.7%の導入関与者が何らかの課題や不安を抱えており、導入済み企業と同じく、「社員が使いこなせるか」が32.8%と最も多い結果となりました。
一方で、利用者では、生成AI活用に関して課題や不安を抱えていると回答した人の割合は74.0%でした。「機密情報や個人情報が見えてしまうのではないか」は19.8%に留まり、導入関与者・運用担当者の抱える課題と大きな差が出る結果となりました。
生成AI導入済みの企業の導入関与者・運用担当者に、現在利用している生成AIをどのような理由で選択したかの設問では「利用できる機能が多いから」が40.0%、「現在使用しているサービスに簡単に追加できるから」が35.5%となりました。
一方で、生成AIの導入を検討している企業の導入関与者に対して、生成AIの導入を決断する際に重視する点を尋ねると、45.8%が「セキュリティ面が担保されていること」と回答しており、生成AIを導入済みの企業と検討中の企業では、製品選択時の重視ポイントに違いが露呈。導入済み企業は「利用できる機能の多さ」や「簡単に追加できること」を重視する一方、検討中企業では約半数が「セキュリティ面」を最重要視しています。
生成AIを導入している企業に対して、今後の生成AIの活用意向を尋ねたところ、94.0%の回答者に活用意向があることが分かりました。
また活用意向がある回答者へ、今後の生成AIの活用に何が必要か尋ねたところ、利用者の53.7%が「高い回答精度」と回答しました。
一方で、導入関与者・運用担当者では「回答精度の向上」は34.4%に留まり、「ユーザーのITリテラシーの向上」が37.6%、次いで「生成AIで利用するファイルの整理」が36.0%と最も多い結果となりました。
生成AIを活用するためには、利用者の使いやすさや満足度などのサービス面はもちろん、利用者のITリテラシーの向上が今後の生成AI活用促進の鍵となることが考えられます。
また費用面では、導入を検討している企業の21.0%は月額2,000円以上3,000円未満の予算を設定していますが、実際に導入した企業では、20.5%が月額3,000円以上4,000円未満の費用をかけており、導入時の実際の費用は予想を上回る傾向にあります。
生成AI導入後の社内の反応については、導入関与者・運用担当者に尋ねたところ、ポジティブな反応が72.5%を占めており、実際に生成AIの活用に前向きな声がみられる結果となりました。
Box Japan プロダクトマーケティング部 エバンジェリストの浅見氏は「成AIには高精度な情報提供が期待される一方、セキュリティリスクや高コスト、ITリテラシーの必要性が課題です。活用には、正確なコンテンツ管理や適切なプロンプト設計が重要といえます」とコメントしています。
出典:Box Japan
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