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最終更新日:2025/07/09
BCGは、職場におけるAI活用に関する意識調査レポート「AI at Work 2025: Momentum Builds, But Gaps Remain」を発表しました。
このニュースのポイント
ボストン・コンサルティング・グループ合同会社は、職場におけるAI活用に関する意識調査レポート「AI at Work 2025: Momentum Builds, But Gaps Remain」を発表しました。調査は日本を含む11の国・地域において、経営幹部から従業員までを含む1万600人以上を対象に行われました。
日常的にAIを使う人の割合は世界平均で72%と世界全体としてAI導入は進展していることがわかりました。インドや中東諸国など、グローバルサウスの国々での使用率は高い水準ですが、日本では51%と大きく差が付きました。
自動化に対する雇用への影響に対する懸念も多く、全体で41%の回答者が「今後10年で自分の仕事がなくなる可能性がある」と不安を抱えていました。特に利用率が高い国ほどこの傾向は強くなっています。
レポートではAIの促進について重要な施策として、十分なトレーニングの提供を挙げています。AIの使い方について十分なトレーニングを受けたと感じている回答者は36%にとどまり、対面式かつ助言を受けられるコーチング形式で5時間以上のトレーニングを受けた人はAIを日常的に活用する可能性があがります。
また、回答者の半数以上が「正式に許可されていなくてもAIツールを使う」としています。特にZ世代やミレニアル世界はその傾向が高く、このような従業員が無断で業務にAIツールを使用する「シャドーAI」を防ぐためにも適切なAIツールの提供が重要な施策だと言えます。
加えて、一般従業員のうち「自社の経営層はAIの使用に関して十分な指針を示してくれている」と感じている人はわずか25%でした。一方で、経営リーダーが積極的に関与している組織ではAIの利用率も、AIの影響に対し前向きな従業員の割合も高い傾向にあります。
調査では回答者の4分の3以上がAIエージェントが今後の成功に不可欠だと考えていますが、現時点でAIエージェントが業務フローに統合されていると回答した人は世界平均13%、日本では7%にとどまっています。
BCG X マネージング・ディレクター&パートナー 中川 正洋 氏は「AIを日常的に活用するだけでなく、業務プロセスや顧客への提供価値を変革するような取り組みにいかにつなげられるかが鍵といえる」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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