北京五輪、ファンとの交流にアリババのバーチャルAIキャラクターを起用
最終更新日:2024/02/10
北京オリンピックにスポーツファンとの交流を目的としたバーチャルキャラクター”ドンドン”が起用されました。ライブトークショーやECサイトで観客にオリンピックの面白さを紹介します。
このAIニュースのポイント
- アリババグループは北京2022大会に向けたバーチャルキャラクターを発表
- ECサイトでの接客やライブトークショーでファンと交流
- 自然言語処理、感情音声合成、コンピュータ・ビジョンをクラウド上で活用
国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーであるアリババグループは、北京2022オリンピック冬季競技大会(北京2022大会)に向けたバーチャルキャラクターを発表しました。スポーツファンとの交流を目的として生まれた「Dong Dong(ドンドン、中国語:冬冬)」は、アリババのクラウド技術がもたらすイノベーションの可能性を具現化しています。
アリババグループのグローバル研究機関であるアリババDAMOアカデミー(中国語:達摩院)が開発したバーチャルキャラクター「ドンドン」は、北京生まれの情熱的かつ率直な性格で、ウィンタースポーツをこよなく愛する22歳の女性キャラクターです。本物の人間であるかのような姿や、明るい性格、そして親しみやすいコミュニケーションを通じてオーディエンスと交流し、特にテクノロジーに慣れ親しんだ若い世代のオリンピックファンとのつながりを深めることができます。
ドンドンは多彩なコミュニケーション能力を備えています。例えば、専用のライブコマースを通して、Eコーマスプラットフォーム「Tモール(天猫)」のオリンピック公式ストアで、購入できるオリンピックグッズを宣伝するだけでなく、親指を立てたグッドサインやハート形のジェスチャー、悔し涙を拭う姿など、さまざまなボディランゲージを見せるほか、感情を持った生き生きとした自然な声で質問に回答することができます。
さらに、ライブトークショーの形式で、観客にオリンピックの面白さを紹介したり、オリンピックのテーマソングに合わせて情熱的で明るいダンスを披露したりしてオリンピック選手を応援します。これらの魅力的なインタラクションはすべて、クラウドベースのデジタル技術で実現しています。
アリババは、ドンドンの活き活きした性格や美しく自然な声を実現するために、クラウドベースの特別なAIモデルを構築しました。このモデルは、テキストを音声に変換する「Text-to-Speech」を使用して人間の音声を合成し、3Dテクノロジーを活用して現実的でさまざまな表情や自然な体の動きを作り出します。
アリババのマルチモーダル・アルゴリズムは、自然言語処理(NLP)、感情音声合成、コンピュータ・ビジョンをクラウド上で活用しています。ドンドンは人間との対話に自然に参加できるほど賢く、また彼女のスクリプトはすべてクラウド技術を使って生成しています。
出典:PR TIMES
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