アニサキス検知にAIを活用。形状や大きさの異なる寄生虫を高精度で検知
最終更新日:2024/06/20
海産物を扱うカネコメ高岡商店は、AIを使用した検査システム「検査AI MENOU」をアニサキス検知に採用しました。
このニュースのポイント
- 生食文化がある日本では、アニサキス起因の食中毒が10年で7倍に急増
- 従来の目視検査方法では、完全にアニサキスを検出・排除することが難しく、食中毒が継続的に発生
- 「検査AI MENOU」を使用することで、形状や大きさの異なる寄生虫を高精度で検知
株式会社カネコメ高岡商店は、株式会社MENOUの「検査AI MENOU」をアニサキス検知システムとして採用しました。このソリューションは、解析用コンピューターの提供および検知システム設計支援にアプライド株式会社と、装置化及びアニサキス検知AI学習などの技術に株式会社アイエムパックの協力の元、提供しています。
生食文化がある日本では、アニサキス起因の食中毒が10年で7倍に急増しており、厚労省のデータでは、2019年から2023年までの5年間で発生した食中毒の約半数が寄生虫と発表しています。
その背景には、冷凍せずに生きたまま輸送することが原因と考えられていますが、従来の人による目視検査方法では、完全にアニサキスを検出・排除することが難しく、日本では食中毒が継続的に発生しています。
「検査AI MENOU」は、熟練検査員の経験やノウハウをAIに学習させることが可能です。個体ごとに形状や大きさの異なる寄生虫や、目視検査では検知が難しい微細な寄生虫も逃さず検出します。
目視検査を自動化することで、人による検査精度のバラつきをなくし検査精度の向上と維持、業務の負担軽減と省人化を実現しています。
「検査AI MENOU」は、特徴を捉えることに優れており、顕微鏡検査などの小さい物質にも活用可能です。本検知システムを使用することで、これまで人が行っていた生魚の目視検査を自動化し検査レベルを高精度で保ち、品質を守ります。
出典:PR TIMES
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