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【イベントレポート】Neural Pocket Engineer Meetup ~オフライン開催でディープなAIトークができる場を~

最終更新日:2024/04/04

2022年12月16日(金)、東京ミッドタウン日比谷にて「Neural Pocket Engineer Meetup」が開催されました。

このイベントは、「世界を便利に、人々を幸せに」をミッションに掲げ、画像認識とエッジAIの力でスマートシティを実現していくニューラルポケットが、自社AI/IoT技術の紹介と共に、最先端技術を用いた事業開発に興味を持つ方向けに、ディープな議論が生まれるイベントとして企画しました。今回は、ニューラルポケットが参加している団体Innovation LABのメディアパートナーであるアイスマイリーが、当日のイベントの様子をお届けします。

2年ぶりの開催 Engineer Meetupとは?

まず、本イベント主催者CTO 佐々木 雄一氏(以下、佐々木氏)に話を伺いました。

――イベント開催の経緯・目的について教えてください。

――佐々木氏

スマートシティを実現するサービスを紹介しながら、その基盤となっている技術について発表し、集まった皆様でインタラクティブに議論が起きる、そういったカジュアルな会の開催を目指し、企画をしました。コロナ禍で開催できずにいたEngineer Meetupですが、今回2年ぶりに開催することができ非常に嬉しく思っています。

あえてオフライン開催にした理由は、堅苦しい話だけではなく、対面で雑談ができるような環境にしたかったためです。突拍子もない会話から横のつながりができる場合もありますからね。

 
――ありがとうございます。どのような層をターゲットにしているのでしょうか。

――佐々木氏

来場者の多くは、エンジニアやそれに近いバックグラウンドの方ですので、発表内容もその層に合わせています。技術的に相当深い話も混ざっているため、ごく一部の分野でしか通じない話もあるかもしれません。ただ、そういった万人受けしない話も含めて、発表者や隣の人と感想戦をするネタになり得ますので、あえて内容にフィルタリングしないようにしています。

 

会社紹介と開催趣旨について説明する佐々木氏

いざ開幕!オフラインならではの時間を提供

受付開始から、ぞくぞくと参加者が来場されていました。

ニューラルポケットで開発・提供を行っている「デジパーク」の模型やAIサイネージ、社内ハッカソン*で開発したロボットなども展示されており、参加者の方も自由に見学をして、社員と議論をしていました。これがまさにオフライン開催のメリットですね。

ハッカソン:ハック(hack)とマラソン(marathon)を組み合わせた造語。 プログラマーや設計者などのソフトウェア開発の関係者が、 短期間で集中的に開発作業を行うイベントを指す。

フィルタリングなしだからこそ ニッチで自由なAIトークが展開

初めに、スマートシティを構成するAIやIoTデバイスからアップロードされる大量のデータを処理するためのクラウド基盤技術について、トークがありました。IoT向け通信プロトコルであるMQTTの通信基盤をクラウドサービスで構成する際のコツや、ハマりどころなどの裏話も含めて、オフライン開催ならではのオフレコトークが満載でした。

その他、クラウドが提供しているサービスの組み合わせだけでは処理速度が出ないような事例について、アルゴリズムの工夫でどうやって乗り越えていくかというトークもあり、数式や証明を交えながら高度な議論が繰り広げられていました。

次に、ニューラルポケットが主な事業領域としている、エッジAIについてのセッションがありました。エッジAI機器の選定までAI開発者の責任範囲として進める「ハードウェアセントリックAI」の考え方や、スマートシティのような様々な場所で使われるAIモデルに求められる汎化性能を出すための「データセントリックAI」の話に加え、最近社内でよく利用されている高性能化のネタなどが紹介されました。

その後、今後大きな展開が予想されるブラウザ内でのAI推論実行技術について深堀りしたトークが続きます。ユーザー操作とAI推論を双方ストレス無く実行するための工夫や、AI推論の高速化技術について紹介されました。参加者のアンケートでは、この内容が一番興味を惹かれたものとして挙げられており、今後応用の広がりが期待される技術として注目されていました。

AIを使っていればなんでもあり!社内ハッカソンレポート

最後に、ニューラルポケット社内で行っている社内ハッカソンの過去優勝チームから、ライトニングトークがありました。社内ハッカソンは、賞金10万円をかけて行われるグループ対抗のコンテストで、AIを用いていれば何でもありのアイデアコンテストです。

ファッションにズボラな人向けにコーディネート管理をやってくれるAI、特定人物の顔を認識してずっと追い続けるラジコン、自然言語処理を使ってブレスト支援とアイデアのグルーピングを行ってくれるサービスなど、幅広い内容で会場を沸かせました。

好きな内容をのびのび話せる場を Engineer Meetupの展望

――開催お疲れ様でした。イベントの様子はいかがでしたか。

――佐々木氏
当初の想定より多くの方々にお集まりいただき、参加者同士或いは参加者と弊社メンバーで多くの意見交換を図ることができました。19時にスタートしたイベントでしたが、当初の予定を1時間近くオーバーするイベントとなりました。
参加者アンケートでも『すぐ参考にしたいと思う内容が多かった』『社員の方々もいきいきとしていて素敵だった』というお声をいただきました。弊社メンバーも良い刺激を受けながら、今後の糧にすることができたと思います。

 
――ありがとうございます。今後の展望を教えてください。

――佐々木氏

現段階では未定ですが、これからもEngineer Meetupを定期的に開催し、エンジニアの集いの場を作っていきたいと考えています。今回は社内メンバーからのトークのみでしたが、今後は社内外問わずライトニングトークやレクチャーをしてもらっても面白いかもしれないですね。

また、2016年頃はAI/IoTの分野でも企業間の合同勉強会が活発に行われていましたが、最近はめっきり減ってしまいました。今回2年ぶりにEngineer Meetupを開催し、改めてその良さを肌で感じることができたので、今後復活させていきたいなと思います。

 
――最後に、エンジニアの方に向けたメッセージをお願いいたします。

――佐々木氏

今回、エンジニアによるエンジニアのためのMeetupという立て付けで、あえて内容にはフィルタを掛けずに実施してみましたが、結果として非常に楽しんでいただけたのではないかと思います。弊社メンバーも自身の専門分野であるAIについてディープな対話をすることができ、活き活きとしていました。社会人として生きていると、聞き手にあわせた話し方など気を遣う場面が多いと思いますが、そういったしがらみをしばし忘れて、好きな内容を好きに話せる場は貴重だと考えています。また開催しますので、みなさんぜひご参加ください!

 
2年ぶりの開催かつオフラインという事もあり、熱量を感じるイベントでした。次回開催も予定しているとのことなので、AIの最前線を学びたい、同業者と深い話や意見交換がしたい、といった方は参加を検討してみてはいかがでしょうか。

ニューラルポケットが参加している「Innovation LAB」は、ベンダーだけでなく自治体や研究機関、メディアなど様々な団体が参加しているプロジェクトです。メディアパートナーであるアイスマイリーは、最新の活動やパートナー企業様へのインタビューを特設サイトにてお届けしています。こちらもAI導入の参考にしてみてください。

特設サイトはこちら

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