生成AI
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最終更新日:2023/04/06
ABEJAは、大規模言語モデルを「ABEJA LLM Series」として商用化し、ABEJA Platformに搭載して提供を開始しました。
このAIニュースのポイント
株式会社ABEJAは、研究開発を進めてきた生成AIの領域の一つである大規模言語モデルを「ABEJA LLM Series」として商用化し、ABEJA Platformに搭載して提供を開始しました。
ABEJAは、大規模言語モデルの商用利用ニーズが高まると考え、2018年より独自で大規模言語モデルの研究開発を進めています。2022年7月には、NVIDIAのGPU「NVIDIA A100」を合計960機使用し、GPT-3をベースに学習した最大130億パラメーターを持つ日本語に特化したモデルの一部をオープン化しました。今回、顧客を対象に提供を開始した「ABEJA LLM Series」は、GPT-3をベースに学習した大規模言語モデルとそのIndexを含めた総称です。
しかし、ChatGPTなどのオープンなAPIを利用する場合、入力されたデータを学習データとして扱うこともあり、個人情報の取り扱いなどプライバシー上の問題が生じるリスクや、企業の機密情報が漏洩するリスクがあるという懸念点があります。
一方でABEJA Platformは、データ生成からデータ収集、データの加工、データ分析、AIモデリングまでのデジタル変革の完遂に必要な主要プロセスに一気通貫で対応しており、個人情報や企業の機密情報を取り扱う際にデータのハンドリングが可能な環境を構築しているため、プライバシー保護および情報漏洩のリスクマネジメントに対応しています。
そのため「ABEJA LLM Series」をABEJA Platformに搭載し提供することにより、ChatGPTと同等程度の自然言語によるコミュニケーションのサービス提供が可能な上に、高いセキュリティ環境の実現や、個人情報や企業の機密情報のデータを明確にオプトアウトするなどの対応が可能です。
また、精度面や倫理面での課題についても、差別や偏見を含む不適切な出力結果や明らかな間違えを補正できるほか、より高度な文章の生成可能とするモデルの最適化が可能です。
ABEJAは「今後も引き続き大規模言語モデル領域における研究開発を進めるとともに、先端技術を商用化することで、テクノロジーの力で産業構造を変革するミッションの実現をすすめていきます」とコメントしています。
出典:PR TIMES
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