RPAソフトウェア注目の6選!自社の課題に合うサービスは?
最終更新日:2024/04/04
RPA(Robotic Process Automation)への注目が集まる中、さまざまな事業領域を自動化するためのソフトウエアが次々と登場しています。ここでは、代表的なRPAソフトウェアからオフィスの効率化に便利なツールまで、注目のRPAソフトウェアについてまとめました。
RPAツールについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
RPAツール機能比較!各ツールの特徴・業務効率化できることを紹介
NTTグループで開発の安心感、国内シェアナンバーワンのRPAソフトウェア「WinActor」
国産のRPAソフトウエアとしてシェアナンバーワンになっているのが、NTTデータの「WinActor」です。NTTグループで蓄積されたデータに基づく開発という安心感と、ウィンドウズ上で動くソフトウエアなら全て自動化可能という柔軟性、操作性が高くプログラミングの専門知識が不要、PCにインストールするだけで始められる、スモールスタートでも導入しやすい料金体系といった部分が人気の秘密となっているようです。
サービス・インフラ系やIT系、メーカーなどのほか、大学などの定型業務が多い職場で活用されており、2018年12月時点で1,800社が導入しています。
(参照:WinActorオフィシャルサイト RPAツール『WinActor®』)
中堅~大企業の本格導入で人気のRPAソフトウェア「BizRobo!」
「WinActor」の次に人気が集まっているのが、RPAテクノロジーズの「BizRobo!」です。WinActorで機能が物足りなくなったり、大企業や中堅企業で本格的にRPAを導入しようとなったときに選ばれるツールが、BizRobo!だという調査結果もあります。
BizRobo!は開発実績の積み重ねと、幅広い業界との提携で、業種ごとに最適な活用方法を提案できるのが強みだとうたっています。
2018年11月からは、スモールスタートでも始めやすい「BizRobo! mini」の提供も開始し、ますます人気が高まりそうです。
(参照:RPA Technologies What’s BizRobo!)
フリーライセンスから始められるRPAソフトウエア「WorkFusion RPA Express」
フリーライセンスから始められるRPAツールとして人気なのが、米国の「WorkFusion RPA Express」(以下Express)です。
日本でも企業規模に関係なくフリーで利用できる点が評価されて人気が高まっていましたが、日本語対応がされてなく、日本国内のコミュニティが活発でないことがネックでした。2018年12月1日からは、システムインテグレータ社がExpressの日本第一号販売パートナーとなり国内での販売を開始したことで、利便性の向上が期待されています。
Expressは、RPAに必要な最低限の機能が備わり、シンプルな操作性が分かりやすいと評判です。
「RPAを使ってみたいけど使いこなせるか不安」「まずはスモールスタートで始めたい」といった場合には、フリーライセンスで導入して使い勝手を確認してみるとよいでしょう。そして、フリーライセンスで効果を感じられたら本格導入に移るという使い方がおすすめです。
(参照:システムインテグレーター プレスリリース)
請求書100枚を3分で処理!オートメーションラボのRPAソフトウェア「sweeep」は経理の味方
非定型書類のデジタル化で、RPAとともに注目されるのがOCR(光学認識技術)です。
RPAは便利なツールではありますが、すべてのデータが電子化されていることが採用の条件になるため、紙文書の比重が高い日本のオフィスではまだまだ自動化できない部分も少なくありません。
その点、OCRとRPAソフトウェアを組み合わせることで、電子化しにくかった手書き文書や定型化されていない書類なども自動化プロセスに組み入れることができます。
オートメーションラボの「sweeep」は請求書の処理に特化したRPAツールで、取引先から送られたフォーマットがばらばらの請求書もOCRで読み取り、データ化して仕訳、会計システムへの取り込みまで一貫して自動化が可能です。AI(人工知能)を搭載し、100枚の請求書をたった3分で処理可能です。月末にたまった請求書を処理するには心強い味方になること間違いありません。
中小企業の業務効率化・自動化を支援するRPAソフトウェア「Robo-Pat」
初期費用なしでスタートできる、中小企業の業務効率化・自動化を支援するRPAソフトウエアがスターティアレイズの「Robo-Pat」です。特別なプログラム知識は不要で、現場でも活用しやすいのが強みです。
また、情報が外部に漏れにくいことも特徴として挙げられるでしょう。Robo-Patは「スタンドアロン型」というPCに直接インストールするタイプのRPAであるため、インターネットに接続せずに使用することも可能です。そのため、機密条項などの処理を行いたい場合に適しているソフトウエアといえるでしょう。
そして、契約が月単位であることも大きな魅力のひとつです。初期費用や年間契約などがなく、月単位で導入ライセンス費用を変更できるため、「忙しい時期だけ多めに導入する」といった柔軟な使い方をすることができます。
サポート面も充実しており、トライアル時から導入後まで、専属のサポート担当が質問や相談に答えてくれます。FAQやサンプルスクリプトなどが用意されているヘルプサイトもあるため、専門的な知識を持ち合わせていない場合でも気軽に導入することができるでしょう。この機会に、エクセルデータの入力やメールフォームの処理などの定型業務を自動化してみてはいかがでしょうか。
(参照:ReiWorQ(レイワーク) RPAソフト「Robo-Pat」とは)
多機能かつ高機能、導入コストが低いRPAソフトウェア「JobAuto」
JobAutoは、株式会社シジャム・ビーティービーが提供している純国産のRPAツールです。経理関連の作業やリスト作成、日々発生するルーティンワークなど、日常業務の自動化を簡単なマウス操作で実現できるという特徴を持っています。
2019年に新バージョンがリリースされ、ロボットに追加できるアクションを一覧で表示させ、必要なアクションを目的別で選択することができるようになりました。より容易にロボット作成が行えるようになったことで、これまで以上に生産性向上や業務効率化といった面が改善されたといいます。
また、新バージョンでは、業務において必要なアクションを一覧表示させる機能も追加されました。これにより、必要なアクションの可視化を行えるようになり、業務効率化へとつなげやすくなっています。
(参照:株式会社シジャムビーティービー JobAuto)
(参照:dメニューニュース シジャム・ビーティービー、インターフェースを改善した業務自動化RPAツール「JobAuto」の最新版をリリース)
RPAソフトウエアで業務効率化
ここまで、注目のRPAソフトウェアを6つ紹介しました。それぞれのソフトウェアに異なる特徴、メリットがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
それぞれのRPAソフトウェアに異なる特徴やメリットがあるからこそ、しっかりと比較検討しなければ自社の方向性とマッチしないRPAを導入してしまう可能性も否めません。
中には無料トライアルが設けられているRPAソフトウェアも存在しますが、有料プランのみのソフトウェアの場合、導入後に「やっぱり自社には合わない」ということになってしまうと導入コストがすべて無駄になってしまいます。
そのような事態を避けるためにも、自社の課題を解決することができるRPAソフトウェアを選択することが極めて重要になるのです。業務効率化を図るためにも、今回ご紹介したRPAソフトウェアを中心に、それぞれのソフトウェアの特徴やメリットを把握した上で比較検討していくことをおすすめします。
ぜひ、自社の課題に合ったソフトウエアを見つけ、業務効率化を推進しましょう。
RPAについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
RPAとは?導入によって期待できる6つ効果と自動化できる5つ業務
AIについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
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